物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

好きな言葉

2011-02-23 14:37:38 | 外国語

cit'e  universitaireは文字通りの訳だと大学都市だと思うが、これで大学の寮のことだと知るとこの言葉が好きになる。これはフランス語である。

ずっと以前に友人の数学者H君がパリから便りをくれたときに住んでいたところがこのcit'e  universitaireだった。そのときには文字通り、大学のある街の区画だと思っていた。

だが、これは直接には大学の寮を指すらしい。ドイツ語ならStudentenheimであろう。ドイツ語のMensaという語も好きである。この語は学生食堂のことで昔フライブルクのゲーテインスティチュートに入ったときに英語でstudent restaurantと英語に訳されたが、どうもMensaという語ほどぴったり来るものを知らない。このMensaはdie Mensaで女性名詞である。

食堂で思い出したが、die Kantineというのもある。これはフランス語から来たドイツ語であるらしい。私の理解ではこれは社員食堂のことである。私の古い辞書には(工場などの)食堂兼売店とある。兵隊用語だと酒保とある。酒保が何を意味するのかは正確なことを知らないが、およそのことは想像できる。

logisticとかlogisticsという語も好きである。昔の辞書だとlogisticsは兵站とあった。この兵站が何を意味するかは辞書を引いたことがないので、知らないがそれでもおよそのことは予想がつく。新しい辞書ではさすがに「物流」と現代的な訳がついている。

logistic  curveは「成長曲線」とも訳されている語であり、これはコンピュータの言語フォトランの解説を教育テレビで見たときに森口繁一先生が紹介されていた。これを見たのはもう40年以上も昔のことである。

このごろはaubergeというフランス語が流行り、格好のいい言葉だと思われているらしいが、私の理解ではこの語は日本語でいうと「旅館とか旅籠(はたご)」というニュアンスではないかと思っている。これは何十年も昔にフランスの片田舎で宿を探していたときに覚えた言葉で懐かしい言葉である。

発音も日本語ではオーベルジュという風に長く発音するらしいが、オベルジュと短いはずである。


ニュージーランドは地震国

2011-02-23 13:11:12 | ニュース

ニュージーランドは地震国だということをクライストチャーチで大地震が起こってはじめて知った。世界のことなど知っているようで何も知らないのだと思い知らされた。

テレビのニュースでOKをオーカイというように聞こえたので、オーストラリアだけでなく、ニュージーランドでも似たような発音をするのかなと思っている。

阪神大震災で日本でも耐震性の基準が大きく変えられたらしいが、同じことはニュージーランドでも言えるらしい。が、それでも古い教会等はそういう処置がされていなかったらしい。

これは歴史的な建造物だと文化遺産としての保存等のことがあり、難しかったのかもしれない。地球にあるプレートが別のプレートの下に滑り込むので、大部分の地震が起こるというのが現在では通説になっている。

これについてちょっとした思い出がある。それは地球物理学の泰斗であった坪井忠二氏の文章である。これを私は岩波書店のPR雑誌「図書」で読んだのだが、彼は地震の原因をいわゆるプレートが他のプレートにもぐりこむという説に反対であったらしく、彼の弟子であった竹内均氏がNHKの地学の講座等で地震の起こる原因として説明していることに不満だったらしい。

もちろん、坪井さんは竹内さんの名前をあからさまには上げてはいなかったが、私にはそう読めた。そのうちに坪井氏はもちろん竹内氏も亡くなったので、こういうことを書くこともできる。

坪井さんが他に地震の原因についてクリアカットな説明していたかどうか知らない。彼の考えはともかくとして現在ではプレートの滑り込み説が定説になっていると思う。そして海底にひずみ計を設置してそのひずみの大きさを日夜測定して、そろそろ地震が起こりそうだとの地震予知をするということまで考え、実行されている。

まったく話は違うのだが、焼酎の飲み方でA型の焼酎では冷蔵庫の中で冷凍庫の部分に保存していてそれをコップに注ぐと途端に氷となるという形で飲むのが今では普及しているのだと義弟から聞いた。もちろん時間が経てば、この氷は融けて液体の焼酎にもどるからそれを飲むのだろう。一度それを経験してみたい。

これは過冷却を利用したのだと思う。A型の焼酎は不純物がないので、零度以下になっても凍らないのであろう。だが、それをコップに注ぐという衝撃を契機としてそれが凍るようになる。そういうことかと思う。

私はあまり日本酒とか焼酎を飲まないので、そういう飲みかたを焼酎を発売している会社が教えているということをまったく知らなかった。これも先日の法事の後に義弟から聞いたことである。


数学・物理通信6号の準備

2011-02-23 12:01:34 | 数学

いま数学・物理通信6号を準備している。これは各原稿はすでに以前に投稿されているのだが、これを数学・物理通信として一体化をして、不具合がないかを検討している最中である。各原稿は出来上がっていたのだが、これをまとめてみるといくつかの修正を要するところが出ている。

N先生からは他の方の原稿にも意見を寄せてもらった。私の原稿も意見をもらったので、修正をした。いいコメントをもらったので、M先生の原稿はとてもよくなった。

だが、修正には少し時間がかかるので、発行は3月初旬を予定している。Sさんからは「冊子体でない雑誌というかサーキュラーとしてこういう形態があるのですね」とのメールを以前に頂いた。Sさんは「徳島科学史雑誌」を20年以上も出されている篤学の方である。

私たちの「数学・物理通信」は多くても30ページに満たないミニ雑誌またはミニ・サーキュラーである。無償でPDFのファイルとして知人・友人に配布している。印刷したものは原則としては配布していない。

また、京都大学の谷村省吾さんのご尽力で彼のホームページにリンクされて「数学・物理通信」は公表されているから、関心をお持ちの方は「数学・物理通信」で検索をしてみてほしい。いままでの「数学・物理通信」をそこで見ることができる。

この場で谷村さんのご尽力に感謝の意を表しておきたい。