昨日の朝日新聞に「ひきこもり留学」から英語の先生になり、TOEICで24回も満点を出しているという菊池健彦(たけひこ)氏が紹介されていた。
34歳で会社を辞め、6畳一間のアパートにひきこもり、はじめはなにもしなかったらしいが、それにも飽きて英会話の入門書を買い、英語の勉強を始めたという。英語の雑誌を一日1ページ読み、単語を覚える。
聞き取りは海外ドラマを録画して何度も見る。そういう生活を7年間続けたという。蓄えがつきて英語講師の試験を受けに行ったらとても簡単だったとか。
英語を教える立場になって、企業や幼児に英語を教えているという。海外には一回も行ったことがない。
ところで、一日1ページの英文を読んでいれば、少なくとっても一年300ページを読む。それを7年続けると2、100ページを読むことになる。そうだとすれば、300ページの本だとすれば、約7冊を読んだことになる。それよりもページ数が多くても5冊ぐらいは読んだことになる。そうするとその読書量は結構大きい。
これは控えめに見積もったので、実際はもっとたくさんの読書量であろう。そしてはじめは遅くても数年経てばかなり早く読めるようになるだろう。そうすれば、力は格段についているはずである。
英語の聞き取りでも普通2、000時間は聞くことが必要という。それをカバーしようとすると一日2時間の海外ドラマを見て、それを週4回、一年を350週とすると一年で2、800時間となるから、2年経つと5、600時間となり、これも相当な時間である。7年では19、600時間となる。
これは計算上はこういうことになるが、こんなことを毎日、毎日できる人は少ない。世にはもちろん英語の達人がいて、そういう人はもちろんこういうことができるのであろう。だが、凡人には難しい。
NHKの「ニュースで英会話」を担当されている鳥飼久美子さんが英語をある程度自由に話せるためには8、000語の英単語を知っている必要があるといつだったか言われていた。
私たちには数百語の英語も自由には使えない。そこらへんがなかなか難しいところである。
TOEICは満点が990点らしいが、以前にアメリカの会社IBMには英語を母語にしない人で900点以上とった人は、TOEIC900という特別なグループをなしていると聞いた。特別に優秀な人々の集まりということらしい。