物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

混乱の原因は?

2011-02-03 12:47:32 | 外国語

ドイツ語で名詞の格変化と名詞の複数語尾とが私にはごっちゃになることが多い。例えばmit der Jahren(年とともに)とかseit Jahren(数年前から)というときにJahrenのnが名詞の複数を表すnなのか名詞の複数3格につくnなのかがわからない。

このときのnは複数3格の名詞の格変化のnで名詞が複数を表すnではない。というのはdas Jahr(年)は、複数ではdie Jahreと複数語尾はeであってenではないから。しかし、単数は知っていてもその複数の語尾をしっかりとは覚えていない。

Im wundersch"onen Monat Mai (うるわしき五月に)と歌の文句にある、der Monatもin einigen Monaten(数ヵ月後に)とあるときにMonatenのenは名詞の複数語尾なのか複数の格変化の3格の語尾なのかがわからなくなる。この場合もder Monat, die Monateと名詞の複数語尾はeであって、enではないからnは複数3格の変化語尾である。

それにしても「複数3格 n 終わり」と覚えなさいとNHKドイツ語講座で言っておられたのは慶応大学の境一三先生であるが、なかなか複数3格のnを覚えられない。

先日のブログに書いた、シューベルトの歌曲「冬の旅」にある菩提樹の冒頭の、am Brunnen vor dem Tore ・・・であるが、男性名詞と中性名詞の3格に語尾eをつけるとそれはとても古臭いといわれる。だがこの歌詞の中のToreのeはこの名残である。

いまではdem Tore ではなくdem Torでいいと思うのだが、これは古い歌なのでそのまま残っている。慣用として今でも残っているのはzu Hause, nach Hauseとかぐらいで単数3格でeが残っている例はそんなに多くはない。

それとて、普通にzu Haus, nach Hausといっても通用するだろうから、あまり気にすることはない。

das Kind, des Kindes, dem Kinde, das Kindとdem Kindeとeをつけた変化をした、南ア連邦出身の女学生にその単数3格のeはもういりませんとフライブルクのゲーテ・インスティートでWagensonner先生が注意されていた。確かに私がドイツ語を大学で学んだ頃はドイツ語の文法のテクストでdem Kindeとeの語尾がまだついていた。

そういえば、最近はもう名詞の格変化で2格を教えないという先生もあるらしい。教えるにしても軽く教えてあまり強調されることはない。ドイツ人でも普通の人はわざわざ2格を使わないでなんでもvon ~とかで済ます人も多いとドイツ人のRさんなんかも言っている。

ドイツ語の表現法も少しづつだが変わって来ている。