四国電力を名乗って電話がかかってきた。それには取り合わなかったのだが、ファックスをしてもいいかというからいいよと言ったら、その後でファックスが入った。このファックスには四国電力などとは載ってなかった。実在するかどうかは定かでないが、民間の会社のようである。
冷静に電話を聞いたので、四国電力だと後追いで相手が名乗ったことは間違いがない。しかし、妻によれば、電話での会話は記録が残らないからこれは水掛け論になるのだという。
妻によれば、四国電力を名乗って詐欺まがい(または詐欺)の電話がかかっているので、注意するようにとテレビのニュースで見たとのことである。これがそれにあたるのかどうかは定かではないが、省エネで電気代が4割近く安くなると聞くとそれに引っかかる人もいるに違いない。このファックスをもって警察に行って見ようかと考えている。
話の内容に関心を示した人の家庭に取り入って無料の調査をすると称してうまく取り入り、何がしかの費用を払わすなどということはまったくありえないことではない。
そういえば、知人で税金を3万円ほど払い戻すといわれて、携帯と預金通帳をもって銀行まで出かけた方もいる。あわてたのでその人ははじめ携帯を忘れ、急いでそれを取りに帰ったら今度は預金通帳を忘れたりしているうちに、冷静になり、振込み詐欺にはあわないで済んだという。
人間の弱点をつくのがうまい者がいるものである。これも世の中の多くの若者を中心とした人々の収入が少なくなっていることに根本的な原因があると思う。シンガポールではこういう犯罪を厳しく罰するということもあるが、人々に職があり、まっとうに働いて収入を得ることができるからか国際的な組織としての犯罪はあるかもしれないが、そこに住んでいる人はあまり犯罪に手をつけないとも聞く。
誰だってまともに働けば自分が食べて生活しているだけの収入を得ることができれば、詐欺をして金を稼ぎたいとは思わないはずである。詐欺で楽をして金を手に入れても、いつ警察に捕まるかもしれないと思ったりすると心落ち着かないものである。もっとも、詐欺に手を染める人は良心も麻痺しているのかもしれない。