物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

「数学本を読む」を読んで

2011-09-26 13:06:17 | 数学

昨日の日曜2011.9.25の朝日新聞の読書欄に「数学本を読む」があった。一般向けの数学書がブームだというので、数冊の数学書の紹介があった。

その中に吉田 武氏の「虚数の情緒」の紹介があったが、この本は同じ著者の「オイラーの贈物」ほど興味はもてなかったのを覚えている。まずページが多すぎる。著者が本当は読んで欲しいと思っている普通の中学生にはあまり読まれないだろう。

いやこれは辞書代わりに使えるのかなと思ったりしているが、どこに何が書いてあるのか見ることもわからないくらいたくさんのことが書いてある。この書はそれを書かれた意図はとてもいいと思うが、失敗作ではなかろうか。

もっとも、この書は中学生に読んでもらう必要はないので、一般の人が読んでももちろんいい。後ろの方では「自発的対称性の破れ」まで触れてあるのだが、これを読んで「自発的対称性の破れ」を理解できる人がどれくらいいるのだろうか。正しいことを書いてあるとは思うのだが、やはり難しいと感じる。

これは吉田 武さんに対する批判というよりは私自身の自己批判だが、私も数学についてエッセイを書くこともあるが、どうも自分自身の関心におぼれてしまう。だから、自分自身はある程度満足しているが、他人には読んでもらえないということになる。

だが、それでも書かずにはおれないのはやはり自分自身の知的好奇心を満たしたいという気が強いからであろう。誰からも認められなくてもいいから、最低自分の自己満足ぐらいは満たしたい。

結城浩さんの「数学ガール」は1冊しか読んだことがないが、なかなか興味深々であった。彼の書は高校生で数学に関心のある方にも役立つであろう。

ちなみに吉田さんの「オイラーの贈物」は名著である。こういう本を1冊でも書いた人はそれだけでももう後世に記憶されていい。


ニュートリノは超光速か

2011-09-26 12:26:33 | 物理学

最近の物理の情報での衝撃はニュートリノが超光速かもしれないという報道であった。これは物理的な解釈もなにもつけないというという形で報道された。

世界的にニュートリノが真空中の光の速さよりも速く動いているか、どうかについて全世界的に検証を求めた実験であり、その公表であったらしい。

SN1987だったかのときに光学的に超新星爆発が観測されたのとほぼ同時にこの超新星爆発によるニュトリーノが観測されたということから、この最近の結果に懐疑的な方もおられるという。

私個人も超光速のニュートリノの存在には今のところ懐疑的であるが、もし実験的にニュートリノが超光速という事実が実験的に確立したら、それを受け入れなければならないというのが物理の世界である。

現実の世界は自分の信条とか世界観とは独立である。


ブログ再開

2011-09-26 12:01:48 | 日記・エッセイ・コラム

先週の火曜日からブログを休止していた。そのときの気持ちでは2週間くらいの休止を考えていた。

私のブログの普通の読者数は50人から100人くらいのオーダーであったのが、200~300に跳ね上がってしまい、どうも落ち着かなかった。それで、冷却期間をおくということで始めの予定では2週間くらいの休止を考えていた。しかし、だんだん読者数が減ってきて100人前後に落ち着いてきた。

私は文章を書くのが好きであり、また読者の数が少ないのは自分の気性にもあっている。それで、早く復帰したいという気が強くなった。それで、たった1週間しか経っていないのだが、再開をする。