NHKの教育テレビで佐野元春のシンガーソングライターをこのところ金曜の夜見ている。
昨夜はなかにしれいさんの2回目であった。たまたま「恋のフーガ」という曲のフーガという意味をなかにしさんから聞かれたが、会場の人たちで知っている人はいなかった。
私も音楽でのフーガは知らなかったが、fugareというフランス語を知っている。と書いて仏和辞典を調べたら、「逃げる」という意味でのfugareという動詞はフランス語にはなかった。
ひょっとするとイタリア語にはあるかもしれないが、自宅に帰らないと伊和辞典はここにはないので、調べることができない。
そのfugareの代わりにfuirという語が「逃げる」という意味のフランス語にはある。そしてこれが私が探していたfugareのフランス語の対応語であった。
英語に亡命者とか避難民という意味のrefugeeがあるが、このfugeeのところにfugare(またはfugir?)の一部が残っている。
フーガに戻ると日本語では遁走曲といわれているとかでメロディーが1小節だか遅れて繰り返される曲だそうである。そんなこんなで初めて「恋のフーガ」のフーガの意味をはじめて知った次第である。
ちなみにこの「恋のフーガ」はなかにしさん作詞のヒットソングの一つであるが、私はここではその歌をまったく再現できない。
歌詞を見て、それが昔大いにヒットした曲でも私などその曲を歌ってみることなどまったくできないことを昨夜思い知った。
(2012.12.11付記) 「イタリア語小辞典」によれば、逃げるはfugareではなく、fuggireとあった。そうするとfugareというのはまったく私の創作した語なんだろうか。後はスペイン語辞典くらいを見るしかない。