数日前の朝日新聞の天声人語に、こんな言及があった。
画家の山口晃(あきら)さんは天声人語氏を「すごい絵を描く人」とうならせた。以下は引用である。
山口さんによれば、絵の中途半端なうまさは鼻につく。いやらしい。それなら下手な方がましである。うまい人は、うまさが鼻につかないくらい突き抜けたうまさに達しなければならない(『ヘンな日本美術史』)。これは絵の世界に限ったことだろうか。恐ろしいことをこともなげに言う人である。
以上は、そのままの引用だが、考えさせられる。私のやっていることなどなにをとっても「中途半端なうまさ」にまでも達していないだろうから。