物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

STAP細胞の行方2

2014-04-03 13:05:15 | 科学・技術

今朝の朝日新聞で理研でSTAPの存在についての検証実験を行うという記事が出ていた。

これは指導的な立場にある人がその再現実験を1年ほどかけて行うという。

これは若い将来のある人にこの再現実験を委託することはできないだろう。というのは若い人にはもっと見込みのある仕事をさせなくてはならない。

若い人は自分の研究を比較的短時間に仕上げてどこかにポジションを見つけることをしなくてはならない。そういう方々にあまり積極的な成果が見込めないかもしれない、研究をさせることはできない。

もちろん、研究は成功するなど初めから決まっているわけではない。失敗する確率の方が多いのが、研究である。

だが、なんらかの積極的な成果が望まれれば、それにとりかかる勇気のある人は出てこようが、見込みがなければ無駄である確率が大きいことに若い人を巻き込むべきではない。

ということで世界的にもSATP細胞の再現実験に取りかかる人は少なくとも若い人には少ないだろう。だから、この実験は事の成否はともかくとしてある程度地位の確立した人がするしかない。


実験ノート

2014-04-03 12:46:53 | 科学・技術

世の中に実験することが食事をすることより好きなという人がおられる。

私の友人にもそういう人が数人いる。それらの人に実験ノートをつけているかどうかを聞いたことはなかった。

小保方さんの実験ノートが3年間で2冊しか存在していなかったということで、私の友人の一人で実験が飯よりも好きなという感じの方が信じられないという感想を漏らしておられた。

私は実験家ではないので、事の理非はわからない。指導して下さった先生方から研究ノートをつけるようにとの指導は私は受けなかった。

先生からは受けなかったが、数年上の先輩から研究ノートをつくって記録した方がいいとはアドバイスを受けた。

研究ノートとは言えないとは思うが、計算をした紙片はファイルしてもっていた。そしてその研究を終えるころにはたった1編の論文しか書けなくても、ひょっとしたら、1編の論文も書けなくてもそういうファイルは何冊もできているのが普通だった。

ナンバーをつけるとno.5だとかno. 8だとかにファイルがなるのは普通だった。

その中にそういうファイルが増えるということはなくなったのは、もちろん定年退職後である。

いまでは、プリントしそこなった紙の裏側に計算をすることが多いので、それを残すことはあまりない。

でも私は計算が下手なので、万一自分の計算を検討しなくてはならないことがあるかも知れないと思って残したりすることもあるが、かなり恣意的である。

実験ノートで有名なのは電磁誘導の法則を発見した、Faradayの実験ノートが書籍として出版されているそうだが、読んだことはないし、その書籍をもってもいない。