物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

60年進歩なし

2015-12-15 10:43:06 | 日記
これは私のことである。

先日来、オイラーの公式の導出として高校生のころに勉強した学習参考書に説明がしてあったように思ったので、ほとんど60年ぶりにとりだして読んでいる。

これを読んでいると私の数学の知識がこの本に多くよっていることがわかると同時にそれからいくらも数学の私の知識が進んでいないことに愕然とする。いろいろのことを大学と大学院で学んだはずなのに。

もちろんこの本に書いてないことは多分多いであろう。それでもこの本の延長上にあると考えられることも多いように思う。どうもがっかりという気がしないでもない。

そんな学習参考書があるだろうか。オイラーの公式をある特殊な方法で導いたり、三角関数の表のつくり方を書いていたりする学参であった。

『解析の基礎』続(考え方研究社、1954)がその書である。いま読んでもつまらない書とは思わないということは高校生の私には十分はわからなかっただろうと思う。

それにしてもこんな本をまだもっているというのは物持ちがいいですね、私は。