物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

do nothingが唯一の選択か

2015-12-09 11:26:31 | 日記
科学者にも老年は訪れる。

そのとき、科学者は何をするか。

この答えはいろいろあるであろう。

アメリカの物理学者だったワイスコップは

1. do phuilosophy
2. do admistration
3. do nothing
と言ったとか。

それを聞いた、ノーベル賞を受賞をした物理学者であった、朝永振一郎氏は

4. do nonsense

を付け加えられたという。一番、普通なのはdo nothingだろうが、それ以外にも現在では選択肢は広がっている。

たとえば私自身のことだが。狭い意味の「教育」の範疇には入らないだろうが、広い意味でのdo educationをやっている。

私のまわりを見ても大学の定年退職後にまだ物理の研究をしている人も結構いる。研究から完全に手を引いた人でも図書館で小説を借りて読んでいるという人もいる。

学者ではないが、友人・知人の中には趣味の工作で椅子や机やいろいろのものを製作している楽しい方もおられる。人生は健康であれば、または健康ではなくてもやりたいことを持っている人には退屈はない。

三角関数の定義いろいろ

2015-12-09 10:54:12 | 日記
英語で書かれた三角関数のWikipediaを読むと三角関数の定義のしかたがいくつも書いてあった。

1. Right-angled triangle definitions
2. Unit-circle definitions
3. Series definitions
4. definitions via differential equations

の4つが出ていた。

Wikipediaにこういう記述があるとは思わなかった。さすがだと思う。

私も「関数の定義」というタイトルの数学エッセイを書いたことがあるが、そのときに関数を級数で定義するということは書かなかった。

関数の定義のしかたとして私があげたのは

1.変数の1対1対応(または1対多対応)(普通の数学書に出てくる関数の定義)
2.ブラックボックスによる定義
3.積分を用いる定義
4.積分の逆関数としての定義
5.微分方程式の特解としての定義
6、母関数による定義
7.漸化式による定義
8.微分による定義

の8つを挙げたが、級数による定義(上の三角関数の例だと3.series definitions)は挙げなかった。関数の定義も多岐にわたるものだ(詳細は小著「数学散歩」、「物理数学散歩」(国土社)参照)(注)。

さすがに英語で書かれた三角関数のwikipediaである。 

(注)国土社は倒産したのでいま再生事業にはいっているのかどうか。「数学散歩」は品切れである。『物理数学散歩』は私の手元に数百部の在庫があるが、それを販売するルートがない。国土社が倒産したためだろうか。古本として多分新品が10冊くらい出回っている。私の『数学散歩』はgoogle booksにその一部が掲載されている。もし運が良ければ関数の定義の部分が読めるかもしれない。

数学・物理通信5-9,5-10発行

2015-12-09 10:39:17 | 日記
昨日、「数学・物理通信」5巻9号、10号を発行した。

12月になったらすぐにでも発行するつもりであたが、共同編集者の N さんの編集後記がなかなか届かない。家に電話してもなかなかつながらなかった。それでも先日電話したらようやくつながって奥様と話ができた。

それによると検査入院をされているという。それで月曜日に病院を訪れて話をして私が編集後記を書くことになって、昨日それを書いてようやく発行となった。彼の検査の結果がどうであるかはすぐにはわかるまい。

N さんは数学者であるが、自分の独自体系の微分積分の本を書いている。すでにその原稿が300~400ページになったのだが、その応用について書きたいのだがと言われていた。

私は応用はいいから、一度そこでまとめて本として出したらと助言しておいたが、彼がどう判断するか。それにいま大部な就学書を発行する出版社があるかどうかもわからない。

ちょっとネガティブなことをここで述べたが、彼は出身は工学系の方なので、やはり純粋の数学者とは感覚が違うところがあるのであろう。そこらあたりが私とウマがあうところである。