物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

大村智さんは名伯楽

2015-12-12 11:58:44 | 日記
だという。自分自身が優れた研究者であるのみならず、学位を出した学生は120人、門下から教授になった人は30人と聞けばその規模の大きさに驚く。

大村さんはすべて研究成果はチームワークによると言われているが、それは本当らしい。彼は山梨大学の出身であるから研究の初期には弱小大学出身の悲哀も味わったことであろう。

ただ、その点で余り学歴だとかにはこだわらないで関係した研究グループの人には学位をとることを勧めたらしい。こういうことができるのは本人の業績や人格も優れており、また偏見がないことも重要な要素であろう。

すばらしい研究者がいたものである。

だが、こういう調子で日本から30年後にもノーベル賞受賞者が輩出するということは日本にはなくなるだろう。それくらい国立大学に配布される研究費はすくなくなっている。これではどうしようもない。折角ある創造性の根源を断とうとしている。

だれか優れた人にだけ研究費をまわせばよいというようなものでないことはちょっと研究に携わった人ならだれでも知っていることなのだが。
国の財政赤字でどうしたらよいかわからなくなっている。

山頭火

2015-12-12 11:38:46 | 日記
勝山町(電車通り)で、松山東署前の労研饅頭を買いに行ったら、山頭火の句があった。

    豆腐も饅頭もみなうまい 山頭火

この饅頭は「まんじゅう」と読むのではなく「まんとう」と読む。中国語にまんとうという食物があるが、それと同じ発音である。

これは俳句になっているのかどうかはわからないが、この饅頭は労研饅頭のことだと伝わっているらしい。お店の人が教えてくれた。

それで私も俳句にも川柳にも短歌にもならないが、

    山頭火 愛でた饅頭 いまも食べ  徹

徹は私のハンドルネームである。昨日友人のお見舞いに行ったら、友人の大学時代の先生が有名な俳人だとかで、その弟子に大学を出てから大分経ってなったと聞いた。彼は一日一句を詠むことを先生から勧められているそうだが、なかなか一句はできないのだという。

それで、たくさん先生に送ってのだそうだが、何百という句の中でほめられたのはただの一句だという。でも一句でもほめられるとうれしいものらしい。どうしてこういう話になったかというと最近『数学・物理通信』の5巻9号と10号を同時に発行したのだが、その編集後記に友人は俳句を入れようかと思ったそうだが、私が気に入らないかと思ったらしくて遠慮をしていたらしい。

そういう遠慮はいらないと伝えた。