東京の孫の家の近くにある国立大学があり、そこの図書館の開架図書で見つけた複素関数の本の中に関数の分岐点のほかではあまり書かれてない観点からの分岐点の定義があった。
それで松山に帰って私が以前に勤めていたE大学のOPACを検索したら、この書は書庫にあることがわかった。私は・・教授であるから、図書館の書庫に入ってその本を探すこともできるが、やはり開架図書にあるほうが便利であろう。
少なくとも私は今回、開架図書としてその本を手に取って読んでその有益さがわかった。もっとも本というものは本当に多数あり、すべての本を開架図書とすることなどできることではない。
そうではあるが、やはり開架図書の利点を思い知ったわけである。もし A. A. ハウザー、Jr (柴垣和三雄 訳)『複素変数』I (森北出版、1981)を手に取ることがなければ、この書を知る機会は私には永久になかったかもしれない。
類似の観点を述べた書をすでに知っていたのだが、それは普通の意味の数学書ではなかった。