高校時代の代数の参考書の問題を解いてみた。単なる分数方程式の解を求めるだけである。
もう60年以上も前の参考書を大事に持っている。そこに高校生のときに解けなかった分数方程式の解を求めてみた。解けなかった印が入っていた。
それを2問ほど解いてみたのだ。一つはかなり計算が面倒でだいぶん間違ったがそれでも何とか解けた。
次の問題は文字記号が対称になっていたので、答えも対称でないといけないと思ってそれに注意しながら解いた。はじめちょっとまちがったが、すぐに修正できて昔と比べれば計算力は上がっていることがわかった。当然のことではあるのだが。
この参考書は考え方で有名な藤森良蔵先生の子息の良夫先生が書かれた書である。これは『解析の基礎』前編である。こうやって昔できなかった問題を解いてみようかという気が起きた。
なんでこういう気持ちが起きたか。それは今日読んでいた『数学ガール秘密のノート・複素数の広がり』にz^{5}=1の方程式を解く問題があり、その経過の中で私が高校生のときに学んだ相反方程式と思われるものを、そうとはいわないで解いたところがあった。
相反方程式として解くのならば、どうだったのかなと思って60年以上前の参考書を引っ張り出してきたのだった。実際には相反方程式のところはまだ解いてみていない。