梅棹忠夫さんが書いた『知的生産の技術』(岩波新書)はあの本を読んだ私たちの年代の者に大きな影響を及ぼした。私も5千枚くらいこの京大型カードを買い込んで使おうとしたことがあった。
講義のノートをこの京大型カードに書き込んでそれを持っていって講義をしたりしたこともある。
結局はうまく使いこなせないで普通のルースリーフのノートにかえったと思う。
最近、その一部が出てきたが、これには数学の超幾何関数とかを書き込んで使おうとしたらしい。だが、どうもカードの大きさはカードしては大きいのだが、ノートとして見たら、やはり小さい。それでどうもやはり一覧性に欠けるという欠点があるように思われる。
数学公式集とかを仕事柄見ることがあるのだが、ある程度ページが広いほうがたくさんの情報というか、つまりは公式の数が多いほど一覧性があっていいように思われる。
京大型カードを試みたのは、多分私だけではあるまい。あのころには文房具店には京大型カードがあちこちで見られたが、今ではほとんど見らう転移れない。
いや、文房具店にはまだ京大型カードがあるのかもしれないが、私が単に文房具店に行かなくなっただけだろうか。