「電磁気と数学」というタイトルで北野正雄さんが雑誌「数理科学」5月号に書かれている。
これは微分形式からみた電磁気学という視点であり、とても興味深いものであるが、すぐには理解しかねるが、いつも北野さんには目を見張らされる。
北野先生からは『新版 マクスウエル方程式』(サイエンス社)を送っていただいたのだが、双対ベクトルのところで例にもれず沈没したという経緯がある。
だが、最近になって、すこしだけ微分形式に近づいてきているのが、私の現状である。
私が微分形式に近づいたいきさつは、グリーンの定理、ストークスの定理、ガウスの定理と微積分学の基本定理とがつながったものだという観点を微分形式の理論がはっきりともっていることが見通しをとてもよくしているということからの関心である。
北野先生の「電磁気と数学」は電磁気学の基本法則をしっかりと整理して先へと進むという意図をもったものであり、私のこだわりよりも、さらに広い視野をもったものである。
だが、なかなか難しいのも事実であろうか。