物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

若葉寄席へ行く

2009-06-15 16:17:54 | 芸能ネタ

テニス仲間のOさんのお子さんが噺家となったのは数年前のことである。その噺家さんを含む新進の噺家さんたちがこぞって松山で寄席をするというので昨日聞きに行った。

なかなか芸達者な皆さんで、ひとときを楽しませてもらった。県民文化会館の中ホールで開かれたこの寄席は満員で席を探すのに苦労するほどであった。芸人さんは日本全国で1000人くらい居るそうでただ食べていくのはそれほど難しくはないそうだが、噺家ともなれば、芸を磨くことが大切だと言われているとか。

何事も簡単なものはない。他人のやっていることは楽そうに見えるけれどもなんでも楽なものはない。ということでいたるところに頑張っておられる人が居ることは頼もしく感じた次第であった。


体調不良からの回復

2009-06-13 15:03:18 | 健康・病気

ここ数日体調不良だとかめまいとかに悩まされたが、昨夜ぐらいから回復してきている。完全に回復したかどうかはわからないが、やはり肩こりから来ていたものだったようだ。

昨夜、ヴェストを着て肩を冷やさないようにしたら、調子がよくなったように思う。もっとも診療所でもらった薬を毎食後に飲んでいるから、薬を服用したために症状が改善された可能性もある。

しかし、ここ数日活動が制限されて困った。病気がひどくなる恐れがあるので、仕事も完全に木曜日には休んで一日静養をしたのであるが、はかばかしくないようであった。

定年退職をしているのだから、もう無理に仕事はしなくてもいいのだ。だが、自分で自分に課した仕事はある。それに邁進をしているのだが、やはり自分の体が第一である。だから、いつもの定常的な仕事や義務としてしていることは全部はキャンセルをしていた。

昨日は仕事に復帰をしたのだが、まだ本調子ではなく無理をして大学の図書館へ出かけた。これは前報で述べた書籍が届いたとのメールが入っていたから仕方なくであった。


『朝永振一郎著「量子力学」の研究』

2009-06-13 12:37:07 | 物理学

『朝永振一郎著「量子力学」の研究』を東大物理の図書室から借り出してもらった。長年どんな本かと思っていたのだが、朝永の『量子力学 I, II 』(みすず書房)を徹底的に追求した本である。

以前に、出版社の創栄出版に問い合わせたのだが、私費出版だったとかでこの本を入手することが出来なかった。

朝永の量子力学中の式を徹底して計算したり、説明を加えたりしているのだが、計算が少し面倒な感じがする。これはまともに式を計算をするとこうなるので、しかたがない(しかし、計算にもう少し工夫ができないものか)。

また、この本は500ページを越える大作なのでミスプリントも多いようである。だが、それがこの本の価値を低めるものでないのはもちろんである。参考にした本も多い。

それらの参考文献には私のもっている本もあるが、全く見かけたことのないものも含まれている。そして、その参考文献も著者と書名はあるが、出版社名とか出版年代がなく、文献としては不完全である。

いや、これほどの大著を書けば、少々の不完全さは仕方がない。この本が多分著者の土屋秀夫さんの周りの知人や友人に配布されただけで、多くの人には読まれていないだろうことは推察される。残念である。このままの形では出版には馴染まないかもしれないが、改訂して出版されたらと思う。

改定したいことはつぎのことである。

(1)記号を工夫して計算が、できるだけ万里の長城風であることの改善

(2)ミスプリをなくす

(3)文献の不備を補う

(4)式の入力をLatexでして見やすくする

等である。

土屋秀夫さんは東大工学部化学工学科を1971年に卒業された方であることが本書からわかった。私よりも年長の方と思っていたが、私よりも8-9歳は若い方らしい。とはいっても、もう60歳は越えておられる。


体調不良

2009-06-12 11:36:30 | 健康・病気

昨日は一日休んだのだが、それでも体調は不良である。どうもどうしてだか分からない。だが、一日家で寝ているのも退屈なので仕事場に出てきた。

行きつけの医者に見てもらったのだが、血圧が高くなかったことは先日述べたが、それでもふらふらするようである。体に力が入らない。寝ていると楽なのだが、立つと頭に血が十分回らないのかおかしい。

日曜日に落語の寄席があるので、切符を買ったのだが、これでは行けそうにない。ということで妻が行く気になったようである。しばらく病気らしい病気はしたことがなかったので、当惑気味である。

昨夜もドイツ語のクラスを休んだので、今朝世話役の人から電話をもらった。大丈夫かということで。彼も私とほぼ同じくらいの年齢なので、気にしている。彼は糖尿病を気にしていたので、私のホームドクターは糖尿病が専門だと紹介をしておいた。

病気は簡単には治らないだろう。だから、病気と共存していかなくてはならないだろうか。


めまい

2009-06-09 13:07:01 | 日記・エッセイ・コラム

「めまい」という名のヒッチコックの映画があるが、それにちなんだ話ではない。

昨日5時から6時ころまでの間にめまいを起こした。しばらく椅子から動けなかった。前にも同じような症状があったが、そのときには気にしていなかったが、今回はどうも健康に自信をなくしたのでホームドクターのところへ行った。血圧が高いのかと血圧を測ってもらったが、79-131と安定していた。ちなみに前のときは80-130だったと思う。「疲労かもしれませんね」とのことで、結局ビタミン剤と肩こりの解消剤をもらって帰った。

昨日は12時30分から14時まで授業があって、それが済むまで昼食をとらないことにしているので、仕事場に帰って昼食をとろうと思ったら、いつももってきているはずの弁当がない。忘れてきたのだ。それで少し早く帰宅するつもりで少し仕事をしているうちに、時間が過ぎてめまいを起こした。

帰宅して妻に「病気でもうすぐ死ぬよ」といったら、「人間はそんなに簡単に死なない」とつれなかった。だが、今日は診療に来ることに決めていたから、あまり遅くならないように12時ごろに就寝した。


紀伊国屋書店の閉店

2009-06-08 11:40:11 | 社会・経済

松山市の紀伊国屋書店が7月で閉店するという。それで昨日書店から以前に預けた自著の「数学散歩」を清算したいと電話がかかってきた。それで明日の16時に店舗に行くと約束をした。

今朝になって妻の友人から閉店をしないでとの請願の署名をするから協力をしてと電話があった。でもなかなか閉店取り止めとはならないだろう。このごろはインターネットで本を買うのが簡単になってきたから。書店があれば、実物を見て購入するかどうかを決めることが出来るが、このごろではGogooleで中身の一部を見ることが出来るようになっている。

堀源一郎著の「ハミルトンと四元数」という本が出ているので、それが私の望むような内容なら、購入したいがこれはGogooleでは見れないので購入には踏み切れないでいる。こういうことはあるのだが、やはりインターネットの書店にはかなわないだろう。残念だ。


広重徹の武谷批判をどう考えるか

2009-06-06 11:41:32 | 物理学

「広重徹の武谷批判をどう考えるか」を広重の「科学史の方法」と題したエッセイを読んで考えていたが、なんとかこれに答える道を考えついたように思う。もっとも細部はまだ考えなければならないのだが、主にどう考えるべきかということのヒントを得たという気がしている。

少し、気が落ち着いた。このところどう考えるべきかで悩んでいたので。もちろんこれが間違っている可能性もないではないが、どうも広重の武谷批判を読んでいて細部にはそうだなと思い当たるところがあるのだが、全体としてはあまりすっきりしなかった。

武谷三段階論をすべてを否定してしまってはロマンがないし、そうかといって広重の批判のいうことには細部ではそうかもしれないなという気がしているから始末が悪かった。

あまりに困ったので、知人のS先生にメールを送って示唆を得ようとしたのだが、S先生からは明確な方向は得られなかった。感じとしては私の感じ取っていたような感じをやはりお持ちなのだとわかった。

このごろは安孫子さんという物理学者がやはり広重の武谷批判を取り上げて議論されているようなのでそちらも読んでみなければならないが、ひょっとして同じような見解に達しているのかもしれない。


大学の図書館へ

2009-06-05 18:57:24 | 物理学

金曜日なので、あまり出かけない私だが、大学の図書館へ出かけた。というのも先ごろから作成しているM.Y. 博士の研究論文のリストのためのデータ探しに書庫へ入る必要ができたのと第2版を出した、武谷三男の論文リストの三度目の改訂のためのデータ探しのためでもあった。

これらは学術雑誌を逐一見てその記載されたページとか発行年月とかまたその発行の巻号とかを調べるのである。ただ書庫は机も椅子もおいてなくて、事務的な仕事には向かないので仕方なく床に腰を下ろして記録をとった。

このごろはインターネットでかなりのことは調べられれるが、やはり望みのデータがすべて得られるとは限らない。それでそのデータの補充のためにどうしても図書館の書庫へ行くことが欠かせないのだ。

書庫では探している雑誌がどこになるかが分かり難い。アルファベット順に並べてあるのだが、もう老眼で小さな字がメガネをはずさないと読めないのは面倒であった。読書用のメガネをかばんに入れてもっていたのだが、そのことに気がついたのはこのブログを書いている、現在であるから、「頭の回りのなんと悪いことよ」。

数時間を書庫で過ごし、ほぼ目的を達したと思ったので、文献調査係で2冊ほど本を他の大学の図書館から借り出すための手続きをして、仕事場に帰った。そしてそのデータの入力がほぼ終わったので、いまブログを書いている。

今日は曇り空で雨は降らなかったが、あまり晴れ晴れとした感じではない。もっとも晴れていれば、気温が高くなるので書庫に入っていればいたたまれなかったかもしれない。

図書館には暑くなれば、エアコンが入るが、書庫にはそんなものはもちろん入らないから暑くなる。だから、まだそれほど暑くはない、いまが調べものをするチャンスかと思ったのだ。

ただ、私は週の何曜日でも出歩けるわけではない。日ごろ自分に課しているドイツ語とフランス語のラジオ講座を聞く必要があるので、比較的金曜日が出かけやすいだけである。


Quantum Leap

2009-06-04 11:39:36 | 日記・エッセイ・コラム

Quantum Leapという語がキーワードとなる夢を見た。朝方で意識が少しはあるのだろうか。これを種にしてブログを書こうなどとうつらうつらしながら考えていたらしいので、夢とはいってもおかしな夢である。

Quantum Leapなどという語が本当にあるのか、わからないがこの語が出てきていた。夢の筋などはもう目が覚めると覚えていない。Quantum Jumpというのなら量子飛躍とでも訳せる語だが、Quantum Leapとはなんだろうか。Leap Yearというのはうるう年のことであるが、これと関係があるのだろうか。

まじで理化学辞典を引いて見なくてはならない。いま理化学英和辞典というのを引いてみたがQuantum Leapというのは載っていない。だが、leapというのは跳躍とか飛ぶとかいうことなのでひょっとしたらQuantum Leapも使われているかもしれない。


半減期

2009-06-03 11:40:59 | 物理学

半減期と聞いたら、物理を学んだ人なら放射性元素の半減期を思い浮かばれるにちがいない。ここでいう半減期はその意味ではない。いま全世界で炭酸ガスの放出量をいつまでに半減するかということが問題になっている。その半減までの日程のことをここでは茶化して半減期ということにする。

これまでの年数はどうも2020年らしい。いまが2009年だからもう11年しかない。ところが昨日も書いたと思うが、日本の企業はどこもあまり真剣に取り組む気がないらしい。

車の排ガス規制がきつくてどうも企業はそれに大反対であったが、いずれの会社もその期限前にクリアして車の燃費が格段に改善されてということはもう数十年になるが、まだ私たちの記憶に新しい。

いつも人間というものは困らないと技術革新に至らないのだ。だから、社会的にきつい規制が課せられるということは技術革新の契機となりうるのだ。すくなくともそういう風にとるべきであって、その規制をなしくずしになきものとしようという考えはよくない。難しくて達成が困難にしてもそれをなんとか達成するように努力すべきものである。

景気刺激策として高速自動車道の料金を安くするというのはやはりおかしいと思う。もちろんこれは安くするか、無料にすべきものだが、それよりも鉄道をもっと利用しやすいようにすべきものである。少なくとも炭酸ガスの放出量削減の観点からはそういえる。

このことは以前に国鉄民営化が唱えられたときにエネルギーの観点からは言われたのだが、これは政治的に国鉄民営化は行われた。

もちろん、国鉄は利益を挙げることにはあまり熱心ではなく、赤字が累積していたわけだが、これは国鉄の責任ばかりではない。政治家の要望でヘンなところに駅ができたり、路線ができたりして赤字の累積を加速させた。こういったことを考慮しないで政治的に組合をつぶすということのほうに重点があった。


渇水と氷河期?

2009-06-02 11:40:13 | インポート

松山はまた今年も渇水である。5月にほとんど雨が降らなかったので、田植えが出来ないようだ。自宅の前にもちょっとした田があるのだが、そこに普通なら水が入って田植えをされる時期だが、まだ水が入らない。水が入ると急に蚊とか虫が多くなるのでいやだが、それは個人的な好み問題である。

田植えが出来ないと大問題である。それももう少ししたら梅雨には入ると思うが、しかしその梅雨も少し遅れるだろう。

ところで、今朝の新聞で読んだのだが、太陽の活動が不活発の時期に入ったと天文学者が言っているらしい。ちょっとした氷河期がくるのではないかと心配をしているという。太陽は11年周期で活動が変動するとかであるが、どうも活動が不活発な一時期に入ると予想されているらしい。太陽の光線の強度が減ると地球の気候が変わるかもしれない。

green house効果で地球が温暖化するといわれてあたふたしているが、ひょっとしたら太陽の活動不活発で救われるかもしれない。もっともだからといって炭酸ガスの放出が野放しにされていいはずがない。日本では産業界は努力する気がなくて、家庭の努力を要するようにされていると昨日の新聞で読んだ。

どうも政府も企業も切迫感をもっていないのがどうも気になる。そういう政府を支持しているのは投票のときに投票したお前たちだと言われれば、一言もないのだが。


分子の分配

2009-06-01 16:01:29 | 物理学

熱は高温の方から低温の方へ流れる。これをどうやって説明するか。毎年同じことを取り扱うのだが、なかなか道具立てが面倒である。今日は授業の後で順列、組合せのワンポイントのプリントの印刷を頼んだ。基本的なことしか扱っていないのだが、来週にはそのことを説明しなくてはならないだろう。

今日は授業の前半にロケットの宇宙圏外への放出とかその他の話題を取り扱った。授業後の反応は概ねよかった。今週はあまり質問がなかったので、来週はほとんど答えなくてもいいことになった。やれやれ。毎週毎週質問に答えることが如何に大変か。やってみた人でないとわからないであろう。

後半は分子を二つの部屋のいずれかに分配するということを図で示した。だから、難しいとの質問はなかった。来週はすべての道具立てを話すので、多分難しいとの反応がたくさんでるだろう。