物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

昨夜のEテレのイタリア語講座

2021-10-14 11:53:22 | 本と雑誌
さっそく入ろう。

 Come stai  ?         どうですか。
   Mi sta bene questa ? これは似合っていますか
   Questo mi sta bene ?
   Mi satnno bene questi panntaroni ?  
  このパンタロンは私に似合っていますか
   Le sta molto bene.  あなたにとてもよく似合っています
   Ti sta molto bene.  君にとてもよく似合っているよ
   Gli stanno bene.   
   Gli sta bene.
   `E safiscato.
   `E particolare.   独特ですね
   `E un po' largo.   ちょっと大きいです 
   `E un po' stretto.  ちょっときついです
    Vorrei due capple.  二つ帽子がほしいです
    Quanto costa ?   いくらですか
    Quanto costano ? いくらですか
  
これらの文を入力していたら、武谷三男の『弁証法の諸問題』(勁草書房)のいずれかの文の最後にイタリア語の文が書かれていたのを思い出した。

調べてみたら、「自然の弁証法」の論文の末尾にあった。
 Non vi si pensa, quanto sangue costa.
    (いかに多くの血を費せしかを人は思わず)
と訳文がついていた。
 sangueはフランス語でも似た語として血がある。フランス語の場合はsang
であったと思う。
 

   

科学者は老後に何をするか

2021-10-13 12:21:57 | 物理学
昔、「自然」という雑誌が出ていたころ科学者は「老後に何をするか」ということが、その巻頭言か何かで触れられたことがある。

物理学者のWeiskopfによれば、

1.Do philosophy (哲学をする)
2.Do administration (科学の行政にかかわる)
3.Do nothing (何もしない)
の3つが挙げられたという話だった。

それを聞いた朝永さんが

 4.Do nonsense (ナンセンスなことをする)

をつけ加えられたとか。

朝永さん自身は実際には

5.Do scientific history (科学の歴史を研究する)

をされた。これは著書『スピンはめぐる』(みすず書房)とか『物理学とは何だろうか』上、下(岩波新書)に結実した。特に後者の下巻の熱力学のいろいろな概念の説明は興味深い。

これらの著書のうちで、前者『スピンはめぐる』は英訳まで出ている。後者の英訳は出ているのかどうか私は知らない。



 

老後に何をするか

2021-10-13 11:45:54 | 本と雑誌
老後に何をするか。

「老後に何をするか」に困っている人が多いという。

これは私の妻が知人・友人を見ての感想である。そういうお前は何をしているのかと言われそうである。

私の場合は数学を学んでいる。これは高尚なことを学ぼうとしているのではない。程度の低いことである。現在は無限級数の和の収束条件とか、一様収束とは何かとかいったことである。さらにいえば、無限級数の和の収束条件の発見法的な理解をしたいといったことである。

大学共通教育課程の数学のテクストにはこれらのことを書いてあるが、いままであまりよく理解していたとはいえない。それでその隙間を埋めたいと思っている。

そして、それについて私にも納得できたら、そのことを分かりやすく書いて残しておきたい。そこまでしないと仕事をやり終えたといえないだろうと思っている。

少なくとも私には老後ですることがないということはない。これは私が比較的健康でどこか体に痛いところがないという幸せな状態にあることが大いに役立っている。もしか体のどこかが痛かったりすると仕事にはならないだろう。幸せなことだ。

『解析入門』第6章を読む

2021-10-11 10:29:39 | 数学
田島一郎『解析入門』(岩波書店)第6章を読む。昨日は日曜日なので自宅で『解析入門』第6章を読んだ。これは一様収束という概念を知りたくて読んだのである。

この第6章がこの本の最後の章である。まだ2.3ページはまだ読むべきページが残っているが、ほぼ読んだ。

一様収束の概念が重要なのは級数で項別微分とか項別積分ができるのはこの一様収束の条件が成り立っている級数だけであるからだ。

最近、こういうことに関心が少し生じているので、まずは『解析概論』の該当の章を読もうとしたのだが、私にはわけがわからなかったので、ハイラ―とヴァンナー『解析教程』下(シュプリンガー)第III章を読もうとした。しかし、これは比較的やさしく書いてあるのだが、それでもなかなか読み進めない。

そうこうしているうちに田島一郎『解析入門』をもっていたのを思い出した。それで机の上に数日おいていたのだが、日曜はテレビを見るか、居間から、さして広くもない庭の木の緑を見るくらいしかすることはないので、土曜日に脇に抱えて帰った。それでもほぼ一つの章を読めるとは思っていなかった。

級数の収束の判定条件を発見法的に導けないかと考えているのだが、このことに前から挑戦している数学者のNさんは病気で元気がない。彼がそういうエッセイを書く、書くといいながら、書くことができないのは残念だ。

「単振動の合成」をどう訳すか

2021-10-09 12:52:29 | 物理学
「単振動の合成」をどう訳すか。今悩んでいる。

この「単振動の合成」が実はx方向とy方向のいわゆる互いに垂直な方向の、同じ振動数の単振動の合成である。

もしか、同じx方向の単振動の重ね合わせなら、superposition of simple harmonic motionsでいいだろう。だが、垂直方向の単振動の合成である。それで私はResultant Simple Harmonic Motinsとしたのだが。

日本語で合成といったときに英語でcompositionの意味の時もあるらしい。

もしか、振動数がちがった単振動の合成のときにはリサージュの図形という
図形が現れるということは初歩の物理を学んだ人は知っている。

また、これはオッシロスコープを使えば、簡単に目で見ることができるようになる。

5961回ブログを書いた

2021-10-09 11:28:35 | 本と雑誌
5961回ブログを書いた。今回は5962回目である。一年の日数365で割ってみれば、16.33となる。

確かにこのブログはOCNのブログの時代から、16年目である。大学を退職したのが、2005年である。その年の4月の終わりであったと思う、このブログをはじめたのは。

毎日もうブログに書くタネはないなと思ったことは何回もある。それでもなんとか続けて来られた。

写真があるわけでもないし、だいたいが普通の凡人が書くブログだから、面白いわけがない。それでも一日に10人くらいはほぼ毎日見て下さってくださるかたもおられる、ブログとなっている。

読者の方には感謝、感謝の言葉しかない。

10月6日のイタリア語

2021-10-08 10:02:03 | 本と雑誌
冬学期の2回目の放映だった。

 Posso vedere ?  見てもいいですか
   Posso toccare ? 触ってもいいですか

 Mi piace questo cappello. この帽子が気に入りました
 Mi piacccino queste scarpe. この靴が気に入りました
 Mi piaccino queste gonne. このスカートが気に入りました
 Mi piacccino qesti pantaloni.  このパンタロンが気に入りました
 Mi piaccino questi occhiali.   このメガネが気に入りました

このEテレの「旅するためのイタリア語」の放送はなかなかよいが、これは早織さんがすこしイタリア語を話すためだろうか。Certo. (チェルト)



愛媛県出身者としては3人目

2021-10-07 11:19:42 | 本と雑誌
真鍋淑郎さんは愛媛県出身者としては3人目のノーベル賞受賞者となった。

大江健三郎、中村修二につづいて、3人目である。このうちの2人がアメリカ在住である。すなわち、中村修二さんと真鍋淑郎さんである。

二人とも物理学賞の受賞である。もちろん、大江さんは文学賞の受賞者である。
大江さんは松山市とも関係があるが、もともとは松山の出身ではない。

中村修二さんと真鍋淑郎さんも松山市とは関係があまりない。意外と田舎の方の出身であるのが、独自の個性を生むのに役立っているのかもしれない。



真鍋淑郎さんのノーベル物理学賞

2021-10-06 12:13:01 | 物理学
昨日、今日の大ニュースは何と言っても真鍋淑郎さんのノーベル物理学賞であろう。

気候変動モデルになる数理モデルをほぼ半世紀以上も前から考えていたとは息の長い話である。

ノーベル物理学賞のような賞をもらうと急にスポットライトを浴びることになるが、その好奇心と着想に感心をしてしまう。

およそ人の関心を持たないことに関心をもって誰からも褒められもしないでもその追求を行っていくのが研究者というものであろう。

真鍋さんが愛媛県の出身の人であったことも生粋の愛媛県人である私などにとってもうれしいことである。真鍋さんおめでとうございました。

複素解析から無限級数にもどる

2021-10-05 12:27:19 | 数学
日曜に『数学通論』の複素解析のところを読んでいたら、どうも私は無限級数の収束等のところがあまりよくわかっていなかったことに気がついた。それで『解析概論』を取り出してみたが、どうもこの本を分かるほど頭がよくはないらしいとわかった。

それで別の本を取り出してきて読もうとしている。実は複素解析の解析接続のところを読もうとしていたのである。

どの本にも書いてあるが、
 f(x)=1+x+x^[2}+x^{3}+・・・
という無限級数は|x|<1なら、この無限級数の和が存在して

  F(x)=\frac{1}{1-x}

であることは高校生でも知っている。

ところが|x|=>1のときは

 f(x)=1+x+x^[2}+x^{3}+・・・

は発散して和をもたない。だから関数f(x)は|x|=>1では意味をもたない。
ところが、

 F(x)=\frac{1}{1-x}

はx=1では定義されないが、その他の実数では定義できる。そして、|x|<1ではf(x)とF(x)とは一致する。それでF(x)はf(x)の解析接続といわれる。いまはじめにxを実数に限ったが、xを複素数zに一般化して普通は解析接続の概念は実数ではなく、複素数関数で定義される。


月曜になって

2021-10-04 11:25:04 | 本と雑誌
月曜になって、先週末に投稿した論文のプリントしたものを郵送するための準備をした。

ついでに「数学・物理通信」の11巻6号を共同編集委員のN先生に送るためのプリントをした。N先生は介護施設に入っているためにインターネットが使えないからである。

こういう活動もN先生の生きがいになればいいのだが。

日曜には古本で購入した昔のソ連出版された『数学通論』の翻訳の2巻を拾い読みした。

さきほど投稿できた

2021-10-02 17:25:56 | 本と雑誌
一日遅れだったが、先ほどメールで論文を投稿した。やれやれ。

毎年ではあるが、今年はかなり難渋した。それだけ苦労したのに取り上げたテーマの半分も半分も論じていない。

来年以降もここ数年はこのテーマに取り組まないといけないだろう。

ただ今回は始めに予定した範囲よりも広く読むことができたので、来年は少し楽になるであろう。ということは今年取り上げた箇所以外のところもかなり読んだということである。

昨日が締め切りだったが、

2021-10-02 13:07:40 | 本と雑誌
昨日が締め切りだったが、昨日は論文を投稿できなかった。今日は投稿しなくてはならない。

明日の10月3日まで猶予をもらっているが、日曜は休むことにしているので、ぜひ今日中に投稿にこぎつけなければならない。

かなりできあがったのだが、細かな手直しをして最終的なチェックが必要だ。

それでも校正時には言い回しの細かな手直しは毎年必要である。


ゲーテの言葉ゲーテ 2

2021-10-01 15:42:51 | 本と雑誌
   Man muss an die Einfalt, an das Einfache, an das urst"adig Produktive
   glauben, wenn man den rechten Weg gewinnen will. (J. W. von Goethe)

  簡潔さ、単純なもの、自然のままで生産的のものを信じなくてはならない、  
 正しい道を見つけ出そうとするならば。  (ゲーテ)

die Einfaltという語はしらなかった。ここでは簡潔さと訳してあるが、素朴さとか単純さとか無知とも辞書には訳がついている。einfaltigは「ひだが一つ」のとか単純なとかお人よしとか訳がついている。-e Falteはひだとか折り目である。

faltenは(紙や布を)折ることを意味する。