宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【森友】安倍首相、国有地価格交渉で不適切な行政を認める、財務省局長「佐川宣寿前局長の答弁を謝罪する」【追記有】

2017年11月27日 11時44分17秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]安倍首相、2017年9月、茨城県内で、筆者・宮崎信行撮影。

【衆議院予算委員会 平成29年2017年11月27日(月)】

 予算の実施状況に関する国政調査1日目。

 安倍晋三首相が、今年度予算の審議中盤から引きずってきた「学校法人森友学園」をめぐる、大阪府豊中市の国有地売却について、不適切だった、とついに認めました。

 安倍首相(自民党総裁)は、午前11時半ごろ、同党の菅原一秀理事の質問に答えて、
 「国有財産の売却については、随意契約であっても、価格を公表したり、過程に第三者を介在させたりするなど適正化するよう、財務省に指示する」と語り、森友事件で不適切だったことを認めました。

 太田充・財務省理財局長(野田佳彦民主党内閣事務秘書官)は、同省の出先機関の職員が、森友の籠池前理事長から値引きを要求される「45分間のテープ」について、内容を確認したとして、調査結果を答弁。「森友から、可能な借入額に限度がある、とのことを伝えられていた」とし、値引き額は交渉していないものも、値下げ圧力の理由があることは機関として知っていた、と認めました。菅原さんは「早く言ってよ、という思いだ。価格のやりとりは無いが、そういうやりとりは有った」とし、過去の答弁との整合性を確認。太田局長は「佐川宣寿・前局長の3月の財務金融委員会での答弁は、全体を読んでもらえれば伝わるが、価格の金額のやりとりが一切無い、という印象を与えたことは謝罪する」とし、虚偽答弁が一部あったことも認めました。

[追記 同日午後6時]

●加計学園の総理のご意向文書は内容は事実だが流出文書は別の体裁

 加計学園について、自民党の菅原一秀さんは、「総理のご意向」文書は、朝日新聞掲載のものと、同じ内容だが、違う体裁の物が存在することを、文科相とのやりとりで浮き彫りにし、文科省の個別の官僚の名前も出して批判しました。文部科学省は「前川喜平前事務次官が、内閣官房の和泉洋人参与(国交省出身)から圧力をかけられた件は、大臣には報告していない」と語りました。

●来春を見据えて、診療報酬や生活保護の見直しで議論

 自民党の田村憲久さんは、来春の診療報酬、薬価、介護報酬改定をにらんで、質疑。生活保護法の見直しについては、「生活保護世帯の子供が地元の大学に行くと、住宅扶助部分が外される」とし、善処を求めました。認可外保育所の無償化については、「学校法人ではない保育所でも、幼稚園のような高度な教育をしているところもある」とし配慮をうながしました。首相は、幼児教育の無償化の線引きについて「来夏までに結論を出したい」と語りました。これ、2018年夏まで、という日程感は初めて示されたように思いますが、先月の総選挙中の主張とは、ややイメージが違うように感じます。

●第48期衆議院の野党は、3問目で憲法論争、改憲国会幕開け

 午後4時頃登場した、立憲民主党の長妻昭さんは、まず質問時間の配分について退所を求めました。この後、憲法9条改正について、フルスペックの集団的自衛権を認めるのかどうか、衆議院解散権を制約すべきではないか、と質問しました。この後、既に別のエントリー(

安倍晋三首相(自民党総裁)憲法改正草案を完全撤回、「その後4回の国政選挙で党の構成が変わった、そもそも憲法審査会に出していないので撤回ではないが」

)に書いた通り、首相は、平成22年(2010年)自民党憲法改正草案を、引っ込めました。昨夏の第24回参院選では各県のママの会・市民連合が街頭演説で批判。国会でも、野党側が「自民党のためにも引っ込めた方がいい」としてきましたが、ついに引っ込めた格好です。

 あすは、午前8時55分開会で、基本的質疑2日目(最終日)があります。

【参議院 同日】

 ありませんでした。

[追記おわり]

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Miyazaki Nobuyuki 


【国会】人事院勧告法案が審議入り、宏池会・上川陽子法相も「大平正芳先生」と所信、一般質疑で衆内閣委・稲富修二さん、衆厚労委・白石洋一さん5年ぶり一体改革取り上げる

2017年11月24日 17時48分29秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[画像]自民党宏池会の上川陽子法相、2017年11月24日の衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

●前置き

 衆議院内閣委員会で、大臣所信に対する一般質疑があり、この後、「人事院勧告実施のための一般職国家公務員給与法改正案」(195閣法1号)、「同特別職給与法案」(195閣法2号)「同退職手当法案」(195閣法3号)が審議入りしました。衆・厚労委では、一般質疑の後、「旅館業法改正案」(195閣法7号)が審議入りしました。衆・法務委では、宏池会の上川陽子法相が所信を述べ、 「大平正芳先生の着々推進、洋々万里」と語り、本会議での会長発言とあわせて、宏池会の1993年以来、四半世紀ぶりの政権取りに、頭をもたげ始めました。5年ぶり国政復帰の、元民主党良識派の2009年初当選、希望の党の稲富修二さん、希望の党の白石洋一さんの2人は、各々の一般質疑で、社会保障と税の一体改革関連法を取り上げました。この声、岡田克也さんに届くかな。

●前置きその2、畠山理仁さんの「黙殺」を拝読

 前置きがもう少し続きます。きょう、畠山理仁さんの開高健ノンフィクション賞受賞作「黙殺 報じられない“無頼系独立候補"たちの戦い」が発売されました。私もさっそく読みました。本の内容はとても充実しているので、ぜひ読んでいただきたい。ただ、私の読後感としては、つくづく、私は、無頼系独立候補とはほど遠い、はるか上のメーンストリームを歩き続けてきたな、と感じました。そこで、私、夜、書き出してみました。私は過去25年6カ月間、おおむね、与党主流が4年、与党傍流が1年、野党主流が11年、野党傍流が8年だったと思います。端数があり1年足りません。与党が5年、野党が19年ですから、これは野党が圧倒的に多い。とはえい、与党でも、野党でも、そのときは、各々主流の時期の方が長いようです。与党でも野党でも、傍流のときも「七奉行」などがありました。今は、我が無所属の会は衆議院野党第3会派ということで、野党傍流になります。ただ、宏池会も24年間政権から離れているわけで、まあ、いずれ、私も与党主流に戻れることもあるだろうと考えます。野党傍流のメーンストリームを、引き続き歩いていきたいと考えます

【衆議院内閣委員会 平成29年2017年11月24日(金)】

 ●給与法案が審議入り。

 梶山弘志・国家公務員制度担当相が、「平成29年度人事院勧告を完全実施する、一般職国家公務員給与法改正案」(195閣法1号)、「同特別職給与法改正案」(195閣法2号)、「同退職手当法改正案」(195閣法3号)の趣旨説明をしました。次回の委員会は、来週、12月1日(金)午前10時から。参議院側では、内閣委が文教委との「加計学園開学認可」で連合審査会を検討しており、成立はおそらく、会期末の12月8日(金)になるのではなかろうか、と私は推測しています。

●一般質疑当日朝に自民候補の地方議員への現金配り、朝日1面

 これに先立ち、内閣委では各大臣所信に対する一般質疑がありました。いかんせん11大臣に、7会派ですので、入れ代わり立ち代わり、散発的な質問で、大過なく終わりました。自民党は、大阪府連4人衆ということで、大隈和英さん、大西宏幸さん、岡下昌平さん、神谷昇さんが登場。4人とも、自民党には珍しい当選2回生ということで、大阪府連は特殊事情が多いことが分かります。この中で、神谷さんは、きょうの朝日新聞1面で、総選挙時に自民党府連市議に現金20万円を配ったことが記事になりました。自民党では、解散後に地方議員に現金を配ることはよくあり、実は、政治資金規正法上は合法ということが多いです。神谷さんは市議会控室で現金で配ったということで、「みえみえ」「たった20万円か」ということがあったのかもしれません。参議院全県区での自民党はけた違いの額を地方議員に寄付しています。森友学園の2月9日のスクープから朝日・大阪社会部の快進撃が続いてきた印象ですが、長年の、自民党の、とくに参議院選挙区も含めた実態を、これを機に明るみに出してほしいところです。

●社会保障と税の一体改革3党協議の民主党議員、5年ぶりの国政復帰で施行に言及

 内閣委に戻ります。5年ぶりに国政復帰した希望の党、稲富修二さんは「私事で、恐縮ですが、私も当時の民主党にいて、消費税率アップの3党協議を担当した」と話しました。浪人中もそれを考え、今の法律通り上げてほしいと語りました。しかし、自民党政調会長だった、茂木敏光さんは、現在・社会保障と税の一体改革担当大臣なのに「税制抜本改革法では」と財務省用語を駆使して、「委員は私と同じ商社出身ですのでご指導いただきたい」と表面だけの議論に終わりました。

 内閣委では、おとといの会計検査院報告を受けて、菅義偉官房長官に対して、森友学園特区についての質疑が相次ぎましたが、交わされた印象でした。上述の通り、次回は、来週12月1日(金)午前10時。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

●旅館業法改正案が審議入り

 大臣所信に対する一般質疑がありました。この後、「違法民泊を厳しくする、旅館業法改正案」(195閣法7号)の趣旨説明があり、次回は未定のまま、散会しました。


[画像]橋本岳・自民党衆議院議員、2017年11月24日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

●一般質疑では、加藤勝信大臣と橋本岳さんが、自民党平成研岡山県連でそろい踏み

 一般質疑では、まず、自民党の橋本岳さんが登場し、加藤勝信厚生労働大臣に質問。橋本さんが前置きが長くなると、「質問しろよ」のヤジが冒頭から飛びました。橋本さんは、祖父、父、本人と3代連続で、厚生労働省の大臣・副大臣経験者の厚労族。きょうは20年前の山一証券自主廃業の検証が各新聞に載りましたが、橋本さんは、父が問題を軽視し20年デフレを招いた犯した過ちには触れませんでした(関連エントリー

山一証券自主廃業で橋本龍太郎首相を「そんなこと答えられるわけないだろ!」と激怒させた記者の消息は?

)。質疑は、中選挙区時代の自民党の、「加藤・橋本戦争」の後継者である、岡山4区の橋本岳さんと、岡山5区の加藤勝信さんが、ともに、平成研究会所属の、厚労省の前副大臣と、現大臣というかたちで行われました。自民党が強いはずです。

 5年ぶりの国政復帰を果たした、希望の党の白石洋一さんは「将来いくら貰えるか、マクロ経済スライドも反映した、年金定期便が必要だ」と、自ら汗をかいた、社会保障と税の一体改革関連法の施行について質問しました。

 維新の足立康史さんは、「立憲民主党の池田真紀さんと希望の白石さんは良い質問をしたが、希望の山井和則さんと柚木道義さんはどうしようもない質問をした」と野党分断工作をはかり、自民党参議院議員の大沼瑞穂政務官に、安保法強行採決時の、顛末について、質問しましたが、大沼さんは答弁を避けました。 

 最後に審議入りした「旅館業法改正案」(195閣法7号)は、ホテル業と旅館業をホテル・旅館業に統一したうえ、違法民泊を県庁が立ち入り検査し、罰金を引き上げる改正法案。加藤大臣は民泊という言葉を使っておらず、推進派の国交省との省益争いが続いているようです。次回は未定。

【衆議院法務委員会 同日】

 まず、平口洋委員長が就任あいさつ。

●上川法相も宏池会シフト強める。

 上川陽子法相は「第4次安倍内閣で再任され、第百代法務大臣になった」と切り出し、「法務行政は多くの国民の声に真摯に耳を傾け、次代を見越した取り組みが必要だ」としたうえで、「大平正芳先生の着々推進洋々万里」を口にしました。宏池会の岸田文雄会長は、今週の代表質問で、池田勇人・初代会長の言葉を口にしました。岸田さん、上川さんが、相次いで宏池会会長の総理大臣の言葉を口にしたことで、宏池会が第4次安倍内閣の次の天下取りを目指していることが如実になりました。ここは、宏池会の葉梨康弘さんが法務副大臣に返り咲いています。

 その一方、政務三役の末席になる、石破派の3期生でホープの山下貴司さんは「法務大臣の山下貴司です」と自己紹介し、野次を受けて「失礼しました、法務大臣政務官の山下貴司です」と言い直しました。こういう見え見えの間違いは、自民党では散見され、自民党の場合は政府外で、野次を飛ばしてくれる委員がいるからこそできるお約束ですが、自民党内の分裂というのも、これからの2~4年間、注目していきたいものです。でも、ひょっとして、上川さんは、自分が総理大臣になろうと思っていたりして(関連エントリー

伏兵「上川陽子総裁」に要注意だ! 

)。

 宏池会については、希望の党の玉木雄一郎代表も今週、代表質問で言及しています。2015年前半から、岡田克也さん(当時民主党代表)が、宏池会路線を主張していましたが、3年経って、宏池会的な、日米同盟、軽武装、経済第一主義が、ていねいに国民の声を聴く政治姿勢の強調を含めて、頭をもたげてきました。でも、上述の通り、宏池会って、24年以上、与党内与党から遠ざかっているんですよね。

 法務委の次回開催は未定。

【参議院 同日】

 ありませんでした。

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Miyazaki Nobuyuki


希望の党今井雅人さんの計らいで、民進党・希望共同ヒアリング開催、後藤祐一チャーターメンバーは一瞬逃げ出すも参加

2017年11月22日 20時27分00秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]会計検査院の説明を一緒に聞く、左から、宮沢由佳・民進党参議院議員、後藤祐一・希望の党衆議院議員、森本真治・民進党参議院議員、2017年11月22日、衆議院第一議員会館内の希望の党会議室で、筆者・宮崎信行撮影。

 民進党と希望の党が、初めて合同で会議を開きました。

 既に午前11時台のエントリーで速報したように、参議院予算委員会が3月6日に国会法105条で要請した森友学園国有地の値引きについて、会計検査院が、きょう、平成29年2017年11月22日(水)夕刻に議長に提出した報告書について、一緒に説明を聞きました。

 希望の党のプロジェクトチーム座長の今井雅人衆議院議員のあいさつでは、「役所の負担を軽くすることも考え、一緒に聞くことにした。立憲民主党にも声をかけたが、既にきょうの午後6時から会合を開くことが決まっていた、とのことだ」としました。民進党の桜井充さんは「きのうの午後3時に、今井さんからメールをもらった。きょうの会合は、大塚耕平代表・増子輝彦幹事長にも連絡済みだ。マスコミからも、できれば一緒にやってほしい、との声があった」としました。

 これに先立ち、会合では、野党PTにありがちに、官僚が「会計検査院でございます」と名乗りながら入室。この声は聞こえていなかったでしょうが、白真勲・民進党参議院議員が「民進党でございます」とおどけて場の空気をほぐしました。民進党の杉尾秀哉参議院議員は、先の国会まで民進党A会議室だった部屋を見ながら「あれ、ここが希望の党の会議室になったのか」と語り、民進党の桜井さんは「懐かしいな」と言いながら入室しました。

 一方、やや遅れて登場した、希望の党チャーターメンバーの後藤祐一さんは、入るや否や、ひな壇を見て、反転し退室しようとしました。これを、民進党・新緑風会と希望の党のスタッフが、説明して、入室。やや迷いながらも、座り、検査院の説明を聞き、質問もしました。後藤さんは、来週の予算委員会の関係があるのかもしれません。

 会議は再掲も含めて、希望の党衆議院議員が、下条みつさん、今井雅人さん、後藤祐一さん、伊藤俊輔さん。民進党参議院議員が、桜井充さん、白真勲さん、川合孝典さん、森本真治さん、宮沢由佳さん、杉尾秀哉さんでした。


[写真]左から、桜井充さん(民進党)、今井雅人さん(希望)、白真勲さん(民進党)、杉尾秀哉さん(民進党)、下条みつさん(希望)、宮沢由佳さん(民進党)、2017年11月22日、衆議院第一議員会館内希望の党会議室で、筆者・宮崎信行撮影。

 民進党の増子輝彦幹事長は、あさって24日(金)、国家内常任委員長室で、立憲民主党の福山哲郎幹事長、希望の党の古川元久幹事長と、各々、別々に幹事長会談をすることにしています。


 さて、会計検査院の報告ですが、基本的にゼロ回答に近いと考えます。先々週11月9日のNHKニュース7の報道を受けてエントリ―(

【森友学園特区】会計検査院が「6億円ともいわれる国有地値引き」の報告断念か、異例のNHK登場で「文書が無い」

)を書きました。ここ数日の報道で、良い方向での見当外れだったのかと思い、上記エントリーを修正しようかと思いましたが、ただたんに、長年の勘が当たりました。検査院プロパーの河戸院長は、軟着陸を試みていたのです。

 検査院は国有地の値引きの根拠となった、ごみについて、国土交通省の出先、大阪航空局が見積もった1・9万トンについて、合計4つの仮定にもとづく、試算をしました。これによると、0・6万トンから1・9万トンまでの間に試算されたとしました。また、単位当たりの処分価格については、その本文115ページで、「大阪航空局は、本件処分費の単価がどのような条件下で提示された単価であるのかなどを示す資料は(略)保存期間を1年未満とし(略)保存していなかった(略)会計処理の妥当性について検証が十分に行えない状況となっていた」としました。

 要するに、単位当たりの処分費が分からず、1・9万トンの処分量だったのかもしれないという試算が出たわけですから、ハッキリ言って、何も答えていないに等しい。プロセスは詳しく細かく書いてあるので、きょうの取材でもらった資料は、来週の予算委員会までは持っていようと思いますが、例えば、これをもとに、国家賠償請求しても、挙証責任は満たさないでしょう。私は国会専門で、裁判には興味がありませんが、この報告書だと、おそらく、3億円未満、2億円以上の過大見積りまでのように感じます。ちょっと「6億円」という数字はどうやって出てきているのか、私もとっさに計算できないところです。


 会合で、今井雅人さんは、検査院の報告書について、「私たちが予算委員会などで追及してきた内容そのままだ」とし、陪席した、財務省、国土交通省に謝罪を求め、佐川前理財局長の説明を求めました。今井さんは、検査院の報告書で、先の国会からの追及の内容が正しかったと証明されたとしましたが、逆に言うと、きょうの検査院の報告書では何も出てこなかったということだと考えます。

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【国会】どの党も同じ質問、衆参代表質問終わる、人事院勧告の説明など、衆・内閣・農水・厚労委が開かれる

2017年11月22日 13時54分22秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[画像]鉢呂吉雄・参議院国家基本政策委員長、2017年11月22日の参議院インターネット審議中継から筆者・宮崎信行がスクリーンショット。

【議案提出 きのう】

 きのう、「平成28年度決算の承認案件」が、来年通り11月に提出されました。「平成28年度予備費の使用総調書の承諾案件」提出されました

【参議院議院運営委員会 平成29年2017年11月22日(水)】

 先週金曜日の首相の所信表明演説で読み飛ばしがあった件で、理事会が揉めました。

【参議院本会議 同日】

 5分遅れで始まりました。代表質問最終日。公明党の山口那津男代表は、人づくり革命や、事業承継で質問。衆側では答弁を求められなかった、参議院最大派閥「清風会」(参議院清和会)会長の、世耕弘成経済産業大臣が答弁しました。共産党は山下芳生副委員長が「もり・かけ」について質問。また、先日報道された、改正労働契約法の自動車会社などの悪質な運用について「5年経ったら無期雇用ではなく5年以内に雇い止めだ」と語りました。私は報道の意味が分からなかったので、山下さんの解説でよく分かりました。午後は維新の片山虎之助さんが登壇。国会審議の活性化について質問しました。

 これで、衆参で、自、公、民、立、希、共、維の7党が質疑しました。今回は、与野党とも、みんな同じ色の質問に聞こえました。これほど、政党の旗色が混然としたのは初めて見る感覚です。私自身、1990年代前半の流行語「保守二大政党」論者で、四半世紀来ましたが、ようやく、保守二大政党の時代が来たように感じます。好ましいことだと考えます。

●平成29年度人事院勧告説明

【衆議院内閣委員会 同日】

 山際大志郎委員長が就任あいさつ。この後、内閣官房・内閣府の大臣総勢11名が所信を述べました。このうち、小此木八郎国家公安委員長、江崎鉄磨消費者相、松山政司一億総活躍相(参)、梶山弘志地方創生相は、8月に初入閣してから、はじめての国会だと思います。11大臣は発言順に、菅義偉官房長官、小此木国家公安委員長、野田聖子マイナンバー相(第4次内閣から内閣府男女共同参画局の大臣を引き継ぐ)、上川陽子・特定秘密保護法担当相、加藤勝信・働き方改革相、石井啓一・海洋政策相、江崎・消費者・沖北相、梶山地方創生・行革・規制改革相、松山一億総活躍・科技相、茂木敏充・TPP・人づくり革命相、鈴木俊一・五輪・サイバーセキュリティ相の合計11名でした。

 このうち、野田総務相は、第4次内閣から、内閣府男女共同参画局の大臣を、松山さんから引き継いでいます。振り返って、過去を思い返すと、第45期衆議院の民主党政権でも、同局の大臣が頻繁にかわり、当時の首相が「渾身のショートリリーフを続けてきた」という巧言令色もあり、批判されました。自民党もけっこう変わっているのではないでしょうか。現在に戻ります。梶山地方創生相が、行革相、規制改革相を兼ねているということで、国家戦略特区をめぐる恣意的な運用につながっているように感じます。たびたび言いますが、行革、規制改革は日本全国一律が基本というか、当然のことです。

 委員会に戻って、11大臣の所信の後は、官房副長官のあいさつ。西村康稔さん、野上浩太郎(参)さんがあいさつしました。これ、事務の官房副長官があいさつしないことについて、なにか法的な根拠があるんでしょうか。この後、副大臣・政務官があいさつ。東京都連のM副大臣はサングラス姿でした。

 最後に、一宮なほみ人事院総裁が、平成29年度人事院報告を説明しました。改めて、6月中旬から5か月間も国会審議が無かったことに気づきました。

 内閣委員会は次回は一般質疑があり、その後、提出済みの195閣法1号~3号「一般職」「特別職」「退職手当」の給与法案審議入りするのだろうと思います。

●衆議院厚生労働委員会店開き、旅館業法改正案の審議地ならし。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 高鳥修一委員長があいさつし、田村憲久さん、橋本岳さんらが、理事に就任。自民党はいくらなんでも、族議員コースが完全復活しているのではないでしょうか。今挙げた3人とも世襲で、橋本さんは3代連続で、厚生省の政務三役経験者になります。立憲民主党の西村智奈美さんも先の通常国会に引き続いて、理事をするようです。

 加藤勝信さんは、内閣府一億総活躍相から、厚労相(兼)働き方改革担当相となり、ハッキリ言って、嫌な人事です。加藤さんは所信で、「だれでも活躍できる、一億総活躍社会の実現に向けて、働き方改革関連法案要綱をとりまとめ、9月に労政審からおおむね妥当だ、という意見をもらった」と語りました。やはり、働き方改革は「働かせ方改革」ということのようですが、いいかげん、早く法案を出せ、という世論も盛り上がってほしいところです。加藤大臣は「無許可の民泊の取り締まりを強化する」とし、提出済みの「旅館業法改正案」(195閣法7号)を「今国会に提出しました」と強調しました。一方、先日、私が書いた、「水道法改正案」(未提出)ですが、「準備しています」と語りました。延長が無ければ越年するとみられ、かなり時間をかけた審議が必要になります。

 さて、神奈川県相模原市で19名前後の重度障碍者が殺された「津久井やまゆり園事件」は県庁が同じ場所に立て替えて機能を分散するようです。事件を立法事実とした法案が廃案になったことについて、加藤大臣の言及は無かったように感じます。今度は、同じ神奈川県の座間市で、ツイッターで「自殺したい」という趣旨のことを書いた、女性ら9名前後が殺された、「座間事件」が発生しました。きょうの委員会で、加藤大臣はこれを受けて、「座間事件を受けて、SNSでの相談体制を検討したい」と表明しました。ただ、鍵をつけなければ誰でも見られるSNSで、自殺したい、という趣旨の発信をした人が呼び出されて殺されたわけですから、SNSでの相談体制というのはとってつけた対応ではないでしょうか。どうも、厚生労働省は、警察案件を受けての対応がイマイチで、内務省時代は昔の話という感じがします。もっと、どっしり仕事をしてもいいのではないでしょうか。

 衆議院厚生労働委員会は、次回、24日(金)午前9時から委員会を開くことにして、散会しました。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 12分前後、遅れて始まりました。

 こちらも族議員コースの、伊東良孝委員長があいさつ。「競馬法改正案」(195閣法8号)が既に提出されていますが、審議入りはしていません。

 斎藤健農相が所信を述べました。終わりに、同期の伊東委員長が「がんばってください」と声をかけました。斎藤大臣は所信で「生産数量目標の廃止にともない、県別の作付け面積などきめ細かい情報公開をする」と話しました。斎藤農相は「農協の本来の役割である、農業者の所得向上へのとりくみを、省が支援する。JAグループの自己改革を省がフォローアップする」と述べました。斎藤農相は「林業については、戦後の人工林を経済ベースで最大限に活用するため、所有者の義務を厳しくし、市町村が代行できるような新システムをつくる」との趣旨の所信を表明しました。個人的には、私は自民党の農政政策が全面的に賛同できるな、という感想を持っています。

 次回の開催は未定。

【参議院国家基本政策委員会 同日】

 参議院岡田グループ会長で、民進党・新緑風会所属の鉢呂吉雄委員長が就任あいさつ。衆参での合同審査会開催の手続きをしました。

【参議院予算委員会の理事懇談会 同日】

 委員会はありませんが、理事懇談会で、会計検査院の森友国有地値引きの報告書の説明を聞くようです。既に刑事事件となり、籠池夫妻は4カ月拘置中。元力士の息子さんは木こりをして裁判費用を稼いでいるようです。けっこう、今回の検査院報告は、国家公務員内で、シャレにならない重大事態につながる懸念もありそうです。

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【国会】参議院本会議の代表質問1日目、衆議院本会議の代表質問最終日

2017年11月21日 16時47分00秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[画像・写真]左は、伊達忠一議長(中央)の退席を待つ、安倍内閣閣僚=2017年11月21日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット=、右は、同じ場所、2017年5月20日宮崎信行撮影。

【参議院本会議 平成29年2017年11月21日(火)】

 正直言って、やる気ないんですけど、政治関係はそういう風にいうと、足元をすくわれることもあります。賢者は世を避く(論語)は私の座右の銘です。不貞腐れているとけなされることもありますが、そういう人は消えていきます。再来年の参院選まで、どうしようかというところです。野党分裂の経緯は、数十年、国会史に心理的な尾を引くでしょう。

 安倍首相の所信表明演説に対する代表質問がありました。民進党の大塚耕平代表は、経済政策を交えて質疑しました。これまでの民進党にはありませんでしたが、これはひとえに、代表が交代しただけであって、党そのものが変わったわけではありません。また、保守とリベラルは対立する概念では無い、と語りました。

 自民党の橋本聖子参議院議員会長は、「衆院選での自民党への支援は、安定した政治基盤を求めるもので、そのもとで、良識の府である参議院も政策本位の建設的な議論をしていきたい」。まったく正しい分析であり、正しい抱負だと感じました。

 参議院では、議長が退席する際に、閣僚が待ちますので、そのようすを、上の画像につけました。

【参議院懲罰委員会 同日】

 蓮舫さんが、懲罰委理事になりました。40歳代での懲罰委理事就任は異例。

【衆議院本会議 同日】

 代表質問の最終日。

 公明党はいつもの通り、井上義久幹事長で、衆議院議員団の中で不満はないのでしょうか。井上さんは「教科書無償配布は、貧しい家庭の小6が先生に提言し、その先生が参議院議員(東京地方区の柏原ヤスさん)になって実現したものだ。公明党の小さな声を聞く力が、生かされた」としました。私見では、G7のうち、5カ国は教科書貸与制であり、図鑑のような教科書を、毎年1人が借りていく米国型にした方が良いと、私は米国で教育を受けた経験がある者として、30年来思っています。井上さんの質疑の最後には、「憲法はどうした?」との野次が飛んだようでした。

 無所属の会は、岡田克也さん。インターネットの上の反応では「オカラかつや」「無所属の会なら民進党籍抜けよ」ということで、無所属の会のことは、案外知られているようでした。


[画像]岡田克也さん、2017年11月21日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 岡田さんは「米国にひたすら追随する安倍外交は日本の国益を損ねている」と主張。私はちょっと驚きましたが、岡田さんの言う通りだと考えます。

 岡田さんは「人口減少を国難とする総理の認識は正しい。結婚を望みながら経済的理由で結婚をあきらめている人が多い。労働者派遣法の改正は間違った政策である」と主張しました。この後、答弁に立った安倍晋三首相(自民党総裁)は「労働者派遣法は勤労者の待遇改善と無期雇用を推進するためであり、改悪ではない」と答えました。岡田さんは「財政健全化の具体策に触れていない」としました。これに対して、安倍首相は「2020年以降のプライマリーバランスの黒字化は困難だが、目標の旗は降ろしていない」と答弁しました。2020年PB黒字化をあきらめた発言で、ひょっとすると初出かもしれませんね。私は個人的には、「2020年黒字化」はそんなに意味の無い政策課題だとは思っています。

 日本共産党の志位和夫さんは、前置きなく、のっけから、加計孝太郎さんの証人喚問を求めました。

 維新の馬場信幸幹事長は、「明治維新からたった150年。我が国を近代国家にするために命をかけた人がいるが、人口が右肩上がりだという前提が疲弊を招いている」と語りました。正しい歴史認識だと考えます。

 なかなか、政策だけ聞いていると、どの野党を支持政党にするのか、難しいというところでした。ただ、立憲民主党が経済政策を主張していますが、いくらなんでも、成長戦略にまったく言及しない(言及できない)のでは、政権政党にはなれないと考えます。全体的に右寄りにシフトしてきたようにも感じられ、望ましいところだと考えます。リベラル立民の枝野幸男代表は、国民は政権交代のための合従連衡を望んでいないというのが時代の流れだ、と感じているそうです。それはたしかに、そうなのかもしれません。小党分立で、執行部は楽しくやればいいでしょう。いずれにしても、10年計画で、細川内閣のような連立政権での政権交代を目指すしかなさそうです。

 この後、追悼演説がありました。木村太郎さんに対して岩屋毅さん、長島忠美さんに対して谷公一さんが追悼演説をしました。これを聞いていて、木村太郎さんが、自民党下野時にふるさと対話集会を提案する一人となり、70か所を訪問。公民館で十数人とマイクを使わず車座になり、選挙区でない議員も各地方を回ったという話を聞き、野党も真似したらいいと感じました。例えば、地方は疲弊していると言いますが、長野市南部では工業が栄えて、新しく人が増えている山村もあります。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

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【国会】代表質問1日目、第48回衆院選は「野党の混乱による敵失の勝利だ」と自民党政調会長

2017年11月20日 15時25分24秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]民進党事実上解党の数日前に、サングラスをしてはしゃぐ筆者・宮崎信行、今は民進党解党への抗議の思いのサングラスに見える。

 第48期衆議院がスタートしました。

 前日のNHK日曜討論は、自民党、公明党、民進党、立憲民主党、希望・・・という順でした。衆参の総議席数で判断するのが民意でしょう。

 民進党が事実上解党されてしまいました。慚愧に堪えません。抗議の意味で、サングラス姿の私の写真を載せてみました。前原誠司さんは、お父さんが住宅ローンの見通しが悪くて自殺したそうなので、見通しの悪さが遺伝したのでしょう。正直あまり気乗りはしませんが、10年前後で、野党3党連立で政権交代できるかもしれないと思いながら、インターネットで、2時間半の本会議をすべて視聴しました。

【衆議院本会議 平成29年2017年11月20日(月)】

 質疑時間については、前週の衆議院議院運営委員会で採決となり、立希無共反対、自公維の賛成多数で決定しました。

 前原さんと同じ民主の風の枝野幸男さんは、最大野党党首落選から最大野党党首というジェットコースターのような政治人生となりましたが、民主主義を愛する私のような国民には迷惑千万な話です。

 立民の枝野さんは代表質問で、立党の経緯について「このままでは受け皿が無い、選択肢が無いと言われ背中を押された」と説明し、「日本の政治を右でも左でもない、前へ」「現代は古いイデオロギーの時代では無い」と語りました。

 経済政策は民主党のものを踏襲している部分が多く、ブラック労働、ヘイトスピーチ、分厚い中間層の復活などに言及しました。可処分所得に直接国費を投入することで消費を底上げする、という考え方でした。相変わらず成長戦略への言及は無く、この辺は支持者からは言われないんでしょうかね。また、原発ゼロ基本法案を、次期通常国会に出したい、との意向を示しました。我が国は電源構成では、石炭火力発電が3割を超えており、さらに100件の新設が環境省で審査待ちです。ヒートアイランドをもたらし、パリ協定の達成を困難にする石炭火力発電を、石油火力、天然ガス火力に置き換えていくことが我が国に求められており、電源構成の5%に過ぎない原子力を、1%ではなく0%にするというのは、さほど意味が無い政策であり、時代遅れです。左翼リベラルは時代遅れに感じます。

 自民党の岸田文雄政調会長は「第48回衆院選で自民党は(465議席の61%にあたる)284議席をいただいた。勝利は敵失であり、野党の混乱にある。解散から2週間の間に、同じ政党に居た者が、排除する、排除されない、と言いつつ、再合流の話もあった。政策らしきものはあったが、公然と守らないと語る候補者があらわれた。総理と私は1993年初当選であり、中選挙区時代だった。小選挙区比例代表並立制は、政策を通じた政権選択をうながすものだった」と、旧民進党を批判しました。岸田さんは人づくり革命は、少子高齢化対策と人生百年時代を見据えたものであり、今生まれた子供が100歳になるまで持続する財政運営を求めました。また、宏池会初代会長の池田勇人さんの寛容と忍耐という言葉を紹介しました。この辺の、自民党内の派閥や財政論をめぐった、さや当ては、正直興味が無いといったところです。首相が代わる機会は、衆院選オンリーにしたい。

 希望の玉木雄一郎代表。きのうの時事放談に出演しましたが、きょねんの時事放談初出演で、「岡田克也代表の任期前倒し論」に言及。このときは、前倒しは阻止されましたが、けっきょく、代表が交代することになり野党分裂の引き金を引きました。前倒し論で、最大野党ではなく、野党第2党の代表に前倒しで就任した「前倒し王者」玉木さんですが、政治生命終焉まで前倒しにならないよう願うばかりです。

 玉木さんは「錆びたレールを磨くよりも、未開の荒野に新しいレールを引きたい」とし、宏池会第2代会長の大平正芳さんの「楕円の哲学による穏健な保守」を強調しました。玉木さんは「総理はそろそろ、アベノミクスの負の側面にも目を向けるべきだ」と語り、アベノミクスが成功していることを認めました。これは、旧民進党からの転換であり、野党分裂の怪我の功名です。「本当に困っている人は認可外保育所を使っている」とし、保育所の無償化での認可外への波及を求めました。主食用米の飼料用米への転作では「飼料用米の補助金により、業務用米が足りなくなるなど、市場がゆがんでいる」とし、JAを行政目的に使わないよう求めました。

 きょうはここまでで終わりました。

【参議院 同日】

 審議はありませんでした。

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厚労省「廃案4法案」うち「旅館業法改正案」のみ再提出 第195回特別国会 水道法改正案は来年か?

2017年11月20日 10時29分02秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]厚生労働省、2015年7月、筆者・宮崎信行撮影。

 「旅館業法改正案」(195閣法7号)が、先週金曜日(平成29年2017年11月17日)に提出されました。

 これは先の通常国会に提出した「旅館業法改正案」(193閣法50号)と同内容。193閣法50号は、3月7日(火)に提出され、審議されないまま、6月9日(金)に「継続審議」が自公民共維の全会一致で決定。その次の臨時国会では、冒頭解散となり、完全に廃案となっていました。この法案は(1)旅館・ホテル業と業態を1つにまとめる(2)違法民泊の罰金引き上げ(3)暴排条項を追加ーーの3点で、今回の法案は同内容のもので、実質「再提出」といえます。

 先の通常国会で成立した「住宅宿泊事業法」(民泊新法)は、来年、平成30年2018年6月15日(金)に施行すると、ライバルの国土交通省及び観光庁はすでに政令を閣議決定・官報告示しています。

 これを追いかける格好で、厚労省・警察庁などが法案提出前の交渉で難航した、旅館業法改正案の早期成立を図ることになります。今国会は、来月9日までの残り3週間ですが、成立する公算が高いとみられます。

 一方、同じく、通常国会で「閉会中審査」(当ブログの表現は通例「審議未了廃案」)となりながら、臨時国会召集日に解散となり、法律用語上も「廃案」となった、厚労省執筆の他の3法案。「労働基準法改正案いわゆる残業代ゼロ法案」(189閣法69号、おととし27年4月3日金提出)、「水道法改正案」(193閣法49号)、「精神保健福祉法改正案」(193閣法34号参先議)の扱い。おそらく、残業代ゼロ法案は「働き方改革関連法案」に盛り込まれ、与野党対決となるでしょう。水道法改正案も、既に、宮城県内の企業団や、奈良市水道局が期待していますので、再提出され、新自由主義反対派との国会内外での闘争が予想されます。一方、精神保健福祉法改正案は問題点も多く、省としてもやまゆり園事件で立法事実として出さざるを得なかった面もありますから、今次改正法案の再提出はないかもしれません。

 来年の通常国会では、生活保護法改正案もありますので、働き方改革関連法案と、相変わらず厚生労働委員会が与野党対決型になることはさけられそうもありません。ここ、十数年間、与野党が激突を繰り返してきたる厚労委員会は、理事会の前さばきは別として、委員会はようやく落ち着きつつありますので、そろそろ、与野党がじっくり審議する方向性になってほしいものです。

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保険業法を改正して小規模共済を5年延長する法案を、政府が第195回特別国会に提出済み

2017年11月18日 19時48分37秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]見上げる国会議事堂中央玄関、2017年5月、筆者・宮崎信行撮影。

 「保険業法改正案」(195閣法4号)を、

 政府は、平成29年2017年11月17日(金)に衆議院に提出しました。小規模共済の法的根拠を5年延長する法案で、正式名称は「保険業法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案」。

 法律は単純に5年延長するものの、金融庁は法成立後に、新規契約の引受額を多少下げる方向で、政令を定めたい、との意向を、法案説明の概要に書き込みました。

 法案は、与野党対決色の衆議院財務金融委員会で審議入りする見通しで、最大野党党首(ネクスト総理)経験もある、海江田万里さん(立憲民主党)が野党側の筆頭理事として審議にあたることになります。ただ、法案そのものは、今国会中にも、成立する公算が高いとみられます。

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野党分裂で国会もバタバタ、古川元久希望の党幹事長が衆科学技術特別委員長を辞任し笠浩史委員長に交代へ

2017年11月16日 17時56分29秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 古川元久さんは、衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員長を辞任することを決断しました。後任は、笠浩史さんが互選される見通し。

 これは、衆院選から4週間経った今週になって、希望の党の玉木雄一郎代表が、古川さんを幹事長に起用したため。

 このため、同特別委は、あす、平成29年2017年11月17日(金)に会議を開き、古川委員長が辞任。

 後任は、同党を代表して、各派協議会に参加していた、笠浩史さんを充てることになりました。あす、特別委員同士で互選されるはこびとなりそうです。

 希望の党は、懲罰委員長と、同特別委の2つの委員長ポストを持っています。

 同特別委は、野党時代の公明党の提案で、第45期衆議院で設置。自由討議を行うなどしています。

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【国会】参議院文教科学委員会は加計学園での集中審議は開かず

2017年11月16日 17時03分11秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

【衆議院 平成29年2017年11月16日(木)】

 ありませんでした。

【参議院 同日】

 与野党は、加計学園問題について、参議院文教科学委員会は開かず、今後、内閣委・文科委連合審査会を開く方向性で審議を模索する、ことで一致しました。

 そのため、今特別国会で、文科委の理事懇談会は開催されていません。

 最近、衆・委員会で国政調査をすると、参・委員会も同じテーマで7~9割の時間で、同じ日に審議する傾向があったのですが、参の独自性を見た思いです。

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【加計学園】平野博文・元文部科学大臣「国民のみなさんは国会で議論しても、どうせ認可されるだろうと思っている」文科省に内閣府との関係を断つよう求める

2017年11月15日 12時51分16秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[画像]「無所属の会」の平野博文元文部科学大臣、2017年11月15日の衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

【衆議院文部科学委員会 平成29年2017年11月15日(水)】

 記念すべき、「無所属の会」(「民進党・無所属の会」に改称見通し)のトップバッターは平野博文さん。文科省に教育改革と、内閣府に特区の見直しを促しました。平野さんは「特区制度にもとづく学校法人の優遇。私は文部科学大臣として、株式会社立学校の後始末をした。成功例はただの一つもない」とし、「文部科学省は人材を要請する役所として誇りをもって駄目なものは駄目だと言わねばならない」「国民のみなさんは国会でなんか言ってもどうせ認可されるんだろうと思っている。建物も7割方できている。役所のやり方もやり替えないといけない」と語りました。

 平野さんは、文科省に、(1)大学設置・学校法人審議会の認可に関するプロセスの見直し(2)内閣府の特区制度からの高等教育行政の離脱ーーの2点を促しました。

 林大臣は平野さんに対して、「大臣として先輩だ」とし、途中「~~今大臣からお話があった・・・いや先生から~~」と言い間違える役者ぶりを発揮して、衆議院文科委の実力者に敬意を払ったようです。

 無所属の会は、この委員会に理事も出せていないようです。「無所属の会」(「民進党・無所属の会」に改称の見通し)は、わずか13人の会派になってしまい、正直、私はあまりやる気はありません。自民党、公明党、立憲民主党、希望の党、民進党・無所属の会、日本共産党、維新、社民党と並び順は、経緯も含めて、子供に教えられない。国会によって、国民と行政府がつながるプロセスの著しい破壊であり、前原誠司さんのやったことは許されないことです。ただ、林大臣が元大臣に敬意を表して、プロジェクトチームを持たない会派の平野さんが本質的なことを言ってくれたので、政権交代ある二大政党政治の復活に向けて、待てば海路の日和あり、ということだと考えます。


 ◇

 開会中としては、5カ月ぶりの国会審議であり、第48期衆議院の初めての国会審議となりました。

 議題は、「文部科学行政の基本施策に関する件」で、前日の、林大臣による、学校法人加計学園が設置する、岡山理科大学の、獣医学部(愛媛県今治市の国家戦略特区)の来春開学の認可に関しての集中審議がありました。

 質疑の順は、自民党1人目、自民党2人目、公明党、立憲民主党、希望の党1人目、希望の党2人目、無所属の会、共産党、維新、社民党でした。

 自民党のトップバッターは、義家弘介さん。解散総選挙前の先の通常国会では、副大臣として、衆参とも、猛攻を浴びました。解散総選挙後、与党政府外議員として、義家さんは「前川喜平前事務次官、マスコミ、野党に忸怩たる思いだ」と語りました。2番手は橘慶一郎さん(

【暗い時代の反映か】自民党・橘慶一郎さんが万葉集の朗読をせず、質疑入り

)。公明党は中野洋昌さん。

 野党トップバッターの立憲民主党の質疑では、時計が14分前後止まったようでした。ただ、これは、閣議決定「ひと・まち・しごと基本指針2015」に盛り込まれた内容に関する解釈を、衆議院議員である内閣府政務官(自民党3期生)につついた、ことのようで、枝葉末節の議論でした。希望の党は2人に分けて質疑しましたが、これも枝葉末節で、プロジェクトチーム(PT)国会の限界という気がします。

 共産党は、今国会から委員会は1人が質疑する体制に戻りそうです。維新の足立康史さんは、野党第1党の幹事長(参)、野党第2党の代表が獣医師会から政治献金を受けており、国会での質問次第では、請託かもしれないと、指摘しました。社民党の吉川元さんは、文科省と内閣府の関係をただしました。

 岡山理大獣医学部は、建物もできているし、受験生が準備をしているわけです。国家賠償法の判例などを見ると、不認可なら、来年4月以降、今治市が数十億円の賠償を請求されるかもしれません。平野さんが言う通り、内閣府との関係を絶ち、認可を厳しくすればいいのではないでしょうか。

 午後12時50分前後に質疑を終え、次回は公報。散会しました。
 
【衆議院議院運営委員会の理事会 同日】

 議運理事会で、あさっての、首相の所信表明演説と、来週の代表質問について協議したと思います。

【参議院 同日】

 ありませんでした。

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【暗い時代の反映か】自民党・橘慶一郎さんが万葉集の朗読をせず、質疑入り

2017年11月15日 09時25分03秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[画像]橘慶一郎さん、2017年11月15日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

【衆議院文部科学委員会 平成29年2017年11月15日(水)】

 振り返って、暗い時代の反映だったといわれるかもしれません。

 自民党の橘慶一郎さんは、連続当選4期目の初仕事となった、衆議院文部科学委員会の質問で、万葉集の朗読をせず、質疑を始めました。

 橘さんは、前回の質疑だった、きょねん、平成28年2016年5月24日の衆議院総務委員会では万葉集の朗読から入りました。その後、内閣府・復興庁の副大臣に。今回は、1年半ぶりに、与党政府外議員としての質疑でした。

 この日の議題は、解散前の最大の関心事だった「文部科学行政の基本施策に関する件」で学校法人加計学園が設置した岡山理科大学獣医学部の前日の文部科学大臣の認可決定の集中審議でした。

 橘さんが文部科学委員会に配属されたのは初めてで、きょう理事に専任されました。アウェイの文科委で、当選4回での初めての質問。おそらく本人に取材すれば、4期になったら、やめようと初めから思っていた~~という趣旨の答えをしそうなところですが、内閣支持率を1カ月で10ポイント下げた、森友・加計学園問題におそれをなしているのかもしれません。

 橘さんは、2009年初当選の「小泉世代」で、自民党同期当選4人は、先月も、全員4期連続当選を果たしました。。うち1人は解散前から大臣をやっています。

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きょう14日(火)の審議は無し、あす15日(水)午前8時30分から衆議院文部科学委員会

2017年11月14日 18時20分52秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

【衆議院 平成29年2017年11月14日(火)】

 首相が外遊中のため、審議はありませんでした。

 あす、15日(水)午前8時30分から、衆議院文部科学委員会。新しい衆議院の国会審議が始まります。

【参議院 同日】

 審議はありませんでした。

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(C)2017年、宮崎信行。

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[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki 


【委員会】あすの衆・文部科学委の開催は見送り、質問時間で折り合わず、あす午後1時から理事が再協議へ

2017年11月13日 19時03分02秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]川内博史・衆議院議員、2008年、筆者・宮崎信行撮影。

 与野党国対委員長間で開催が合意されている「衆議院文部科学委員会での、加計学園獣医師特区開設認可に関する集中審議」は、あすの開催が見送られました。質問時間の配分で与野党が折り合わず、あす、午後1時から、理事候補者懇談会を再開します。

 衆議院文部科学委員会は、自民党の富岡勉さんが委員長に当選。次の委員会で、与党側筆頭理事に自民党の鈴木淳司さん、野党側筆頭理事に、立憲民主党の川内博史さんが、就任する予定。

 先月の第48回衆院選の後、召集された今国会では、自民党の森山裕、立民党の辻元清美両国対委員長が、質問時間の配分をめぐって対立。森山委員長は、いわゆる魔の三回生の質問時間を確保して地元にアピールさせるため、野党への配慮を省く意向を表明。これに、安倍晋三首相(自民党総裁)が賛同して、自民党内の衆参でも意見対立が出るなどして、前哨戦からつばぜり合いとなっています。

 あす、平成29年2017年11月14日(火)の午後1時から、理事候補者懇談会を開き、早ければ、15日(水)にも林芳正・文部科学大臣の報告と質疑がされる見通し。

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【国会】審議はありませんでした

2017年11月10日 17時19分36秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]国会議事堂、2016年5月、衆議院第16控室から、宮崎信行が撮影。

【衆議院 平成29年2017年11月10日(金)】
【参議院 同日】

 審議は有りませんでした。

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