【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

第22回参議院議員通常選挙が公示 

2010年06月24日 21時24分36秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏

 民主党が守り、自民党が攻めるという初めての構図となった第22回参議院議員通常選挙がきょう2010年6月24日(木)、天皇陛下から公示されました。

 投票は、あす25日(金)から7月11日(日)午後8時まで。=自治体により違いあり。

 11日(日)夜に大勢が判明しますが、参院選は選挙制度が複雑なため、当選者121人が確定するのは、12日早朝になるでしょう。

 任期は2016年7月までの6年間。

 選挙区には251人、比例代表は187人の合計438人が立候補しました。倍率は3・61倍というかなりの激戦になっています。

 さて、参院選というと、組織の力を見せつける選挙です。組織というと、利益団体、労働組合、宗教団体があります。が、私は、まずは「県連(政党の地方組織)」という組織がヘッドクォーターとして闘うのが参院選の選挙区選挙だ、と私は認識しています。

 きょうはとある県で民主党、自民党、みんなの党の街頭演説会や出陣式、事務所のようすを見てきましたが、民主党に関して、思うところがありました。それについては、今夜はもう疲れましたし、その県連特有のことかもしれませんので、あす以降、稿を改めたいと思います。

 私は今回の参院選では、民主党・菅政権の安定した継続を臨むと同時に、「そもそも参院選のしくみはこれでいいのか?」「参院は必要なのか?」ということを考える機会になってほしいと思います。

 とはいえ、あくまでも現行ルールで、ゲーム開始のホイッスルが吹かれてしまったのですから、まずは能力のある人材を押し上げるという姿勢が必要だと思います。現職候補者と新人候補者の場合は、これは既に当選回数分評価されている現職候補者の方が有為な人材であることが多いように、もちろん一概には言えませんが、各選挙区の立候補者一覧表を見ていて感じました。


第22回参院選は、6月24日公示、7月11日投票

2010年06月20日 23時31分39秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
 第22回参院選(参議院議員通常選挙)が6月24日(木)公示、7月11日(日)投開票になることが閣議で決まりました。

 日程は、

 6月24日(木) 公示
   25日(金) 期日前投票スタート(自治体による)
   27日(日) 選挙サンデー
 7月2日(金)  折り返し
   4日(日)  最後の選挙サンデー
   10日(土) 選挙戦最終日
   11日(日) 投票日(午後8時まで、自治体によってはより早め)

 となります。

 選挙区は、

 1人区は29県
 2人区は12道府県
 3人区は5府県
 5人区は1都

 となり、合計73人

 選挙区画は、都道府県域とまったく同じになります。定数に限らずすべて単記方式です。また衆院選と違って、いかなる場合でも「比例復活」はありません。

 そして
 48人区、つまり全国比例となります。これは非拘束名簿式なので、政党名でも個人名で投票しますが、確定は、12日未明にずれ込むと思われます。

 民主党にとっては、与党として迎える初めての国政選挙です。また、今回の改選は民主党が初めて国政第一党となった第20回参院選の改選という意味でも、初めて経験する選挙となります。

 参院の定数は242ですが、日本国憲法第46条による半数改選で、121。ですから、今回改選議席の過半数は「61」です。

 野党に転落した自民党は、各県連の総務会がていねいに「候補者作り」をしてきたように感じられます。選挙区に50人ほど、比例に35人ほどを立てました。与党・民主党は、党本部中心に選挙区に60人ほど、比例に45人ほどという大量擁立で迎え撃ちます。

 政権交代可能な二大政党デモクラシーを完成させる過程での参院を作る選挙です。ちなみに、一人の参院議員を作ると、任期中に1億円以上の歳費、その他の人件費・政党支部への交付金をひっくるめると3億円以上かかりますから、ていねいに投票先を選びましょう。

 二大政党のどちらが勝つか? それと、第22回参院選は、「参院選のしくみ」と「参議院の存在」について、エポックメイキングな選挙になるような予感がしています。

asahi.com(朝日新聞社):国会閉会、各党選挙戦へ 参院選7月11日投開票で決定 - ニュース - 2010参院選

 政権交代後初の通常国会が16日閉会した。野党は内閣不信任決議案を衆院に、菅直人首相の問責決議案などを参院にそれぞれ提出。与党は衆院では否決したが、参院では採決せずに廃案とした。菅内閣はこの後に臨時閣議を開き参院選を24日公示、7月11日投開票とする日程を決定、各党は事実上の選挙戦に入った。参院選直前に首相が交代する異例の事態を受け、有権者が引き続き民主党政権を信認するかどうかが焦点となる。

 民主党政権は、昨年9月の政権発足当初から鳩山由紀夫前首相と小沢一郎前幹事長が政治とカネの問題を抱え、5月には沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題が頓挫。両氏はともに辞任し、鳩山内閣は8カ月余りで終わった。

 参院選では、民主党によるこれまでの政権運営と後継の菅内閣をどう評価するかが問われる。政策面では、民主党が昨年の衆院選で掲げた方針を転換して消費税の与野党協議を訴える一方、自民党は当面10%に引き上げることを公約に盛り込む方針だ。こうした税制改革に向けた姿勢なども争点になりそうだ。

 菅首相は16日の党参院議員総会で「参院選でしっかり勝利を挙げることが、鳩山前首相、『一兵卒になった』というありがたい言葉をいただいた小沢前幹事長の辞任に報い、安定的政権を実現することになる」と語った。勝敗ラインについて首相は、2004年参院選で公認候補が獲得した50議席を基本とする考えを示している。

 一方、自民党の谷垣禎一総裁は16日、党本部での会合で菅政権の国会運営を批判し、「この怒りをこれからの参院選に向けてぶつけていかないとならない」との意気込みを示した。与党を過半数(122議席)割れに追い込めなければ党総裁を辞任する考えだ。

 参院選では、定数242の半分にあたる121が改選される。民主、国民新党に一部無所属議員を加えた与党系が引き続き過半数を維持できるかどうかが焦点になる。維持できなければ、民主党は連立の組み替えなどで過半数維持を目指すことになる。それができなければ参院では野党系が過半数を占める「ねじれ状態」になり、菅政権は厳しい国会運営を迫られることになる。

 選挙区では、29ある1人区の議席が民主、自民党の2大政党のどちらに流れるかが勝負の分かれ目になる。民主党が独自候補を見送った沖縄以外は事実上、両党が激突する構図だ。12ある2人区では、民主党は10選挙区で2人を擁立しており、戦いぶりが注目される。みんなの党は選挙区で20人を擁立している。

 朝日新聞社の16日現在のまとめでは、改選数73の選挙区に246人、改選数48の比例区に172人の計418人が立候補を予定している。


7月参院選で民主党過半数→9月代表選無投票の流れを

2010年06月04日 23時44分43秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
 毎年の風物詩となった感がある首相交代劇。民主党もホテルに選対を設けて、赤坂で夜の会合と、自民党時代とあまり変わらないようなイメージになってきて、残念な気がします。

 菅内閣の正式な発足は、皇居での認証式があるのが6月8日(火)ということになります。

 以前、新潟県庁で金曜日に知事が花束をもらって退庁式。次の月曜日に新知事が登庁式をするという、その合間の週末に中越地震が起きたことがありますから、鳩山内閣の仕事はまだ続きます。

 菅直人さんの代表としての記者会見は「政調復活と閣僚兼務の検討」など、良い提案んがありましたが、全体的には、具体論が少ない感じがしました。

 通常国会は延長され、第22回参院選は、7月11日ではなく、7月25日とかその辺になりそうで、なかなか落ち着いた国政が担保されないような印象があります。

 また菅代表の任期は、9月末日まで。民主党の規約では、その前に代表選をしないといけないので、9月中に代表選があるということになります。

 民主党は既に100人以上の公認候補を立てていますから、その半分が当選すると、参院での民主党単独過半数が可能ということになってきます。

 野党時代なら、代表選にいろいろな人が出てくるのは党の活性化になるでしょうが、現時点では代表選とはすなわち首相選挙です。首相になる実績が現時点ではまだない候補を擁立してくる議員たちには、政権与党としての自覚がないのでしょう。というか、政治にかける志が根本的にずれているのかもしれない。で、その人たちの崩れ方というのは、すごいですね。

 参院選で民主党をそこそこ勝たせ、菅首相が9月無投票再選という流れを作っていくことが、政権運営の安定につなげる国民の知恵と言えるかもしれません。もちろん、私たち国民が判断するのは1ヶ月以上先となります。が、そろそろ腰を落ち着けた官邸・行政を見たい気がします。

 参院選が終わったら、もう税制改正論議も、来年度予算編成もあっという間です。

くさった蜜柑は取り除こう

2010年04月29日 21時03分45秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
小沢一郎氏には、ほとほとうんざりです。
小沢一郎氏を辞めさせられない民主党議員も同罪です。

くさった蜜柑は早めに取り除かないと蜜柑箱全体がくさります。

民主党は政権政党ですから、民主党箱に限らず、日本という蜜柑箱自体が「嫌疑不十分なら何をやってもいい」というモラル崩壊国家になってしまうかもしれません。

不憫なのは、落選したら無職になる参議院議員(候補)と、その秘書・スタッフです。なぜ彼ら彼女らは小沢氏の巻き添えにならなければならないのか。もちろん政治とはそういう不条理な要素が必ず含まれるものですが、見て見ぬふりをする民主党衆院議員、非改選参院議員には血も涙もないのかという気がします。

くさった蜜柑は早めに取り除きましょう。

「単独過半数はイヤ」は無党派の声 NHK世論調査から

2010年04月13日 21時56分06秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏

 ここのところ、ブログの更新回数が減っていることに気付いてくださっている読者の方も多いかと思います。これは別段、私が調子悪いわけでも、やる気をなくしているわけでもなくて、2001年以降の参院選イヤーでは、ゴールデンウィーク前後に大きな動きがある傾向があるので、ゴールデンウィークは遊びに行かずに消防士のように待機しようと思っています。4月前半に、いろいろ映画を見たり、美術を見たり、昼寝をしたりしています。

 もちろん、どの委員会で何の法案が審議されているかはチェックしています。

  さて、NHKの4月の世論調査について、ニュースでは放送されなかった部分で極めて面白い結果がありました。「NHK日曜討論」の島田敏男・解説委員が紹介していたのが下のパネルです。

 

 「参院選での民主党単独過半数は望ましいか?望ましくないか?」の問いに対して、全体では、「望ましい」33%、「望ましくない」53%と与党・民主党には厳しい数字が出ました。

 ところがこの内訳ですが与党支持者に限ると、76%が「望ましい」と極めて高い数字が出ています。これは私は正直、かなり驚きました。

 そして、野党支持者の78%が「望ましくない」と答えています。このようなハッキリとした数字に触れて、日本もだんだんと二大政党制が定着してきたなと思います。

 そして、無党派の61%が「望ましくない」、26%が「望ましい」と答えたようです。

 このため、全体での「望ましい」が33%に押し下げられた格好です。

 私は前々から、参院選ではしめつけは利かない、有権者は与党にお灸を据える傾向がある、そのときの景気に(衆院選以上に)左右されやすいと指摘してきました。

 無党派の「望ましくない」が61%になる理由は、小沢一郎さん、あるいは鳩山由紀夫首相の「政治とカネ」の問題から、民主党を信用できないというのが最大の理由だと言っておそらく間違いないでしょう。

 参院選に向けて、私は今の体制で突っ込む可能性が高いかなと思います。2人区が話題になっていますが、私は現段階で共倒れがあるのは3人区だと思います。また、1人区もかなり落とすのではないかと推測しています。私は1人区と3人区に興味があります。

 仮に負けても、民主党政権の任期は2013年8月まであります。ただし、トップ2のせいで、若い候補者やそのスタッフが討ち死にするのは不憫ですね。 

大義を失いつつある参院選 国民が求めるのは「二大政党制の完成」

2010年04月06日 06時59分26秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏

 おはようございます。

 きょうから本格的に後半国会がスタートしそうですが、予算成立が3月24日と思いのほか早かったので、ここのところ、政治から離れて、頭がスッキリしました。

 さて、戦いには「大義」が必要です。口実と言ってもいいかもしれません。ブッシュ政権は「大量破壊兵器の存在」を大義、口実にしてイラク戦争を始めました。ちなみに戦争に勝ち負けはあっても、善と悪というものは存在しません。

 遅くとも7月25日までに投票を迎える第22回参議院通常選挙の「大義」とは何か。それは、「政権交代可能な二大政党制の完成」だったんだと思います。

 昨年夏、日本国民の最も暑い夏に、私は全国で民主党幹部の遊説をたくさん聞きました。それは、まさに「政権交代」「政権交代」という言葉が呪文のように繰り返される演説でした。これは聴衆の反応を見た上で、幹部は示し合わせて「政権交代」というキーワードに統一して、第45回衆院選の「大義」として自信を持って“集中爆撃”したんでしょう。

 私が実際に聞いた限り、鳩山由紀夫代表、岡田克也幹事長、菅直人代表代行は、「政権交代」と言っても、「二大政党制」という言葉は1回も使っていないと思います。これは、2009年8月時点での日本国民には、「二大政党制」が目に見えていなかったからだと思います。

 第45回衆院選の国民の選択は「政権交代ある二大政党制」であって、「民主党政権」は二の次だったと思います。

 「2人区での2人擁立」が全国的な話題になっています。現在の国政において、「2」という数字は、民主党と自民党の「1+1=2」を連想させるのに、小沢一郎さんが「2+0=2」を目指していることに、「民主党一党独裁体制」を狙っているかのような恐怖心を全国民に与えることになり、投票先から民主党支持率が急落しているのだと考えます。小沢一郎さんが自民党支持団体すべてに手を突っ込んでいるのも問題です。

 小沢一郎さんは、二大政党を目指した新進党を解党し、ミニ政党自由党で小渕恵三自民党内閣と連立した過去があり、私は、彼は二大政党論者ではないと疑っています。自由党出身の山岡賢次国対委員長は「民主党政権は30年続く」と語ったとされています。

 自民党もようやく次の内閣にあたる「政権力委員会」というのを作ってくれるようで歓迎したいです。政務調査会でも国会対策委員会でもなく、選挙対策本部に置くようで、新しい試みとして注目したいと思います。

 さて、大義を失った参院選まで3ヶ月。ここからどう立て直すかということですが、基本的には、かなり厳しいと思います。一度擁立したものを取り下げるということは士気に関わります。「比例転出」などという理由を付けて、2人目を比例に回すという手もあります。

 自民党が次の内閣を作ったということは、国民が二大政党制の完成を望んでいることに日常活動で気付いている証拠だと思います。みんなの党も、第3極を目指しているのではなく、政界再編の起爆剤を目指しています。

 このように選挙というのものは、大義、戦いの構図の設定を失敗すると闘えません。小沢一郎さん率いる大義無き戦いに突入します。さながら太平洋戦争のようにも思えますが、これは7月11日(~25日)には終戦することが決まっている戦いだからまだマシかもしれません。引き際が大事です。


小沢一郎さんが役職辞任、議員辞職、政界引退へ 参院選悲観か?

2010年04月01日 11時11分11秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏

 民主党の小沢一郎幹事長が辞任する意向を固めたことが1日、分かった。通常国会中に衆院議員も辞職し、政界を引退する見通し。きょう午後にも、首相官邸を訪れ、代表に辞意を伝える。代表は慰留しない見込み。その後、衆議院議長公邸を訪れ、議員辞職届を提出する。

 小沢氏は、先月から、第22回参院選の情勢に悲観的になっていたとみられ、秘書や側近議員に「辞めたい」、「もう何もかも嫌になった」、「新進党を解党してしまったことが一世一代の失敗だったと今でも悔やんでいる」などと語っていたもようだ。

 また、先週、匿名で「世田谷区内を、Oさんが裸で歩いている」と通報があり、確認したところ、小沢氏に似た人物を発見。話を聞こうとしたが、「今、囲碁をしていて都合が悪い」といったんは拒否。その後、「話さなくても、収支報告書に全部、書いてある」、「これも可視化の一環だ」、


裸のO様って誰のことだ?」などと訳の分からない話を繰り返したため、この日は慎重に対応し帰宅させたとの一部情報もある。

 議員辞職に伴う衆議院岩手県第4選挙区の補欠選挙は、7月の参院選と同時に実施される見通し。

 小沢一郎氏は、1969年の第32回衆院選で初当選。連続当選14回で、父親の佐重喜氏と合わせると、親子で連続当選24回していることから、全国の政権交代フィーバーとは裏腹に、地元では沈滞ムードが漂っていた。

 平成元年(1989年)の第15回参院選で、宇野宗佑総裁(首相)率いる与党が36議席と大惨敗し、同じ派閥のライバルの橋本龍太郎幹事長が辞任。かわりに与党幹事長のポストが転がり込んできたが、平成22年になって、逆に不戦敗のまま政界を去るという皮肉な結果となった。

な~んちゃって、エープリルフールだよ~ん。

マニフェストの優先順位を変え、修正マニフェストで参院選 岡田克也さん

2010年03月27日 16時49分19秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
 政権交代を実現した民主党幹事長であり、鳩山内閣で外相に転じた岡田克也さんが27日、三重3区で国政報告会を開き、「順番を付けて重要なものからやっていき、場合によっては、あきらめるものもあるとはっきり参院選のマニフェストで示した方がいい」と述べました。

 マニフェストのメニューごとに優先順位(priority)を付け直し、工程表の実施年度を先送りしたり、実施額を減らしたりすることで、「修正マニフェスト2010」をつくり、7月の第22回参院選で国民の信託を得ようという考えです。たんに鳩山政権運営のやりくりだけでなく、日に日に厳しさを増す参院選逆転勝利への乾坤一擲のアイディア提起も兼ねていると思われます。

 マニフェスト2009については、小沢一郎氏による「岡田300日プラン」の回収や、政策調査会の廃止により、民主党内で、実施状況を照らし合わせる機能がまったく失われてしまいました。「海図はあるけど、羅針盤がない航海」を強いられているのが鳩山民主丸の現状です。

 この機能を果たしているのは、定期的にマニフェスト実施状況一覧表を見開きで載せている毎日新聞社ぐらいでしょう。なんというていたらく。

 岡田さんが入閣後に、内政も含んだ国政に関する発言をするのは極めてマレです。岡田さんの地元活動には、「オープンセミナー」と「国政報告会」があり、前者は動員無しの講演会、後者は地区担当秘書に動員ノルマを課した会合です。今回は動員ノルマを課して、参院選・三重選挙区(定数1)での芝博一さんの再選をめざした会合なので、民主党の参院選逆転勝利に向けて、党内輿論の喚起を促したものとみられます。

 岡田発言をきっかけに、川をせき止めていた柵を取り払い、流れが良くなることを期待します。公示日まで100日を切った状態ですから、この岡田発言を採用しないと、民主党は負けます。

時事ドットコム:マニフェスト大幅修正を=税収減で「相当無理」と指摘-岡田外相

 岡田克也外相は27日、三重県四日市市で開かれた会合で、民主党のマニフェスト(政権公約)見直しについて「(税収が減った)現実の収入を見たとき、順番を付けて重要なものからやっていき、場合によっては、あきらめるものもあるとはっきり参院選のマニフェストで示した方がいい」と述べ、財源確保が困難な政策は大幅に修正すべきだとの見解を示した。
 同党のマニフェスト見直し作業に関しては、2011年度から子ども手当を満額支給することや、ガソリン税などの暫定税率廃止を修正するかどうかが焦点。岡田氏は「(昨年の衆院選前に)マニフェストを作った時に比べ、税収が10兆円近く減った。マニフェストに書いてあることを全部やろうとすると相当無理があるのは間違いない」と指摘し、公約見直しの必要性を強調した。

「選挙期間中の戸別訪問」に鳩山首相が前向きな答弁

2010年03月10日 23時16分35秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
【参院予算委員会・集中審議 2010年3月10日】

 きょうの参院予算委で、公明党の西田実仁さんが、「戸別訪問」の解禁を鳩山由紀夫首相に質しました。鳩山さんは「戸別訪問そのものが悪だという発想では金のかからない選挙はできない。与野党の協議会の中で結論を出していただきたい」と答弁しました。

 公職選挙法の第138条は、選挙運動中(公示・告示~投票前日)に、戸別訪問をして、投票を呼び掛けたり、あるいは投票しないことを呼び掛けることを禁止しています。さらに演説会のお知らせをしたり、候補者や政党の名前だけを連呼することも禁じています。

 「戸別訪問の禁止」を定めた公選法第138条は、1950年から60年間一度も改正されていません。

 しかし、私が知っている限り、欧米先進国を含めて、選挙期間中の戸別訪問を禁止しているのは、日本だけです。

 60年間なぜ改正されなかったのか。自民党長期政権時代には、公明党・創価学会の組織力をおそれていたというのが一つの理由だとされています。ところが、2000年代の自公連立政権になっても改正されませんでした。おそらく「戸別訪問が禁止されたままの方が、与党現職議員にとっては、楽だから」という理由でしょう。

 また、戸別訪問によって、現金を渡したりする「供応買収」の温床になるという理由もありました。

 しかし、1996年以降は、国政選挙は小選挙区が主体となっています。中選挙区(定数3~5の単記方式)では、おおむね「12%の得票率」で当選ラインを超えましたが、小選挙区は、基本的に「50%超の得票率」が必要です。

 ということは、得票率を11%から12%に押し上げる中選挙区は「現金」で勝てても、49%を51%に押し上げる小選挙区では、現金を配っても勝てないし、逆効果になります。実際に、小選挙区導入後は、供応買収で立件された事例は激減しています。

 このようなことから、私も「戸別訪問の解禁」に強く賛同します。戸別訪問をして、投票を依頼したり、説得したり、マニフェストなどを配ったりすることはデモクラシーの基本です。

 念のため。平常時に、議員や総支部長が戸別訪問をして、後援会への入会を働きかけたり、ポスター掲示をお願いしたり、行事への参加を呼び掛けたりすることは公選法にはまったく違反しません。

 せっかく政治への関心が高まっているのですから、60年ぶりに戸別訪問を解禁すべきだと思います。地方議会選に関しては留保したい感じもありますが、小選挙区ではぜひ戸別訪問をすべきです。

時事ドットコム:戸別訪問解禁へ協議を=鳩山首相

 鳩山由紀夫首相は10日午後の参院予算委員会で、公職選挙法で禁止されている戸別訪問について「戸別訪問そのものが悪だという発想では金のかからない選挙はできない。与野党の協議会の中で結論を出していただきたい」と述べ、政治資金の在り方に関する与野党協議機関が設置された場合、戸別訪問の解禁も論議のテーマとなることに期待を示した。公明党の西田実仁氏への答弁。

連合の古賀会長の話が面白かったのでまとめてみました

2010年03月05日 20時08分30秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
[写真]BSフジテレビに出演した連合の古賀伸明会長

 日本の労働者階級に燦然と輝く友愛(fratanity)の星、「連合」。

 先日、3月2日(火)夜のBSフジ「プライムニューズ」に連合の古賀伸明会長が出演していました。この番組はたっぷり2時間にわたり、春闘と参院選について古賀さんの素顔を引き出していて、とても良い番組だったと思います。

 備忘録を兼ねて、メモした内容をブログに書きとめます。2時間ということでかなりのボリュームなので、古賀さんの発言だけを書きます。小見出しは私が付けました。

古賀連合会長発言録(3月2日、BSフジ「プライムニュース」)

【2010年春闘】

 連合が統一ベースアップ(ベア)要求を断念したことにより、経団連が定期昇給(定昇)も切り込んでしまおうという動きが一部の業種にあるようだ。

 春闘のあり方について、「食うや食わず、欧米に追いつき追い越せの時代」の春期生活闘争とは、あり方が変わってくるのは当然だ。(しかし、春闘は)連合がナショナルセンターとして、

産業別、単位労組(単組)ごとに時間をかけて要求をつくっていく過程は大事

なこと(なのでこれからも春闘は必要)だ。

 派遣労働者については派遣元と派遣先の両方の企業への目配せが必要だ。ただし、それ以上に、パートタイム労働者の方が人数が多い。

 連合構成員(加盟労組の組合員総数)は670万~680人いるが、パートタイム労働者はそのうちの50万~60万人を占める。この2~3年間に増えた

 非正規の処遇が下がるということは、正社員の労働条件が下がることにつながるので、非正規雇用への取り組みをしっかりやっていく。

【“与党”の立場の労働組合】

 私たちは生活者、働く者、タックスペイヤー(納税者)の環境を守る団体だ。忘れてはならないのは、労働組合と政党とは別物であることだ。

 高度成長時代には、企業内だけの労使交渉で解決できた。低成長の時代には、社会保障をはじめとして国の政策に左右される部分が増える。

 労使交渉と政策実現をクルマの両輪のようにして、連合は進んで行く。

【連合の政治方針】

 連合の発足以来の政治方針は、

いつでも政権交代可能な二大政党をめざしている と断言できる。

 ただ、700万労働者が一色なわけではない。連合は、
 これまでの「要求型」→「協議実現型」
        「他責型」→「自責型」に変わっていく。今までに比べると、われわれ連合といまの政権与党は圧倒的に政策は近い。

【鳩山内閣】

 昨夏の政権交代は、憲政史上初めてといってよい政権交代だった。滑り出しは、政治主導や脱官僚依存、政務3役が走り回る姿をみて、国民は「これで政治は変わる」と思った。(半年経って、うまく行かない面もあるが)そこは私たちは民主党の応援団として、もう少し推移を見守りたい。

【小沢事件】

 政治とカネは極めて重要な問題だ。小沢さんの問題は政権の支持率や参院選に影響を及ぼすだろう。

 (今後の政治日程や政局では、)様々なパターンが出てくるだろうが、適宜適切に対応して欲しいと思う

【北教組事件】

 北教組に関しては、構成組織の一つとして、(連合としても)おわびする。選挙に関してはここ数年間、法令遵守(コンプライアンス)を徹底的に組織の末端まで、浸透させている。

 私たちの政治活動は自由だ。7月の参院選は非常に大きな意義付けがある。単組や地方組織では政治団体を設けて、きちっと会計報告をしている(が、北教組は政治団体を持たず異質だった)。

 (北教組事件をきっかけに連合批判が高まるという指摘は)全く的外れだ。連合は企業・団体献金の禁止に賛成だ。現在は(労組が設けた)政治団体から(国政に関する)政治団体にお金が渡ることは違法ではない。

【小沢幹事長の辞任論】

 小沢さんについて、選挙にかける情熱は群を抜いている。力量にかんしてはコメントしない。(参院選前の)幹事長の交代について、党の判断であって、連合が口を挟むべきではない。たとえば、民主党が連合の人事に介入して、「古賀を会長から変えろ」と言うことはできない。それが連合と民主党の関係だ。

 (小沢辞任論に関しては、)いろいろあったが、党の判断を尊重するのが、(連合の)今のスタンスだ。 

【小沢さんの選挙手腕】

 小沢一郎さんというのは(イメージと現実に)落差がある。2007年の参院選で全国をまわったが、テレビでは強面で、口も利かないような印象があるが、地方連合会の構成員が小沢さんに実際会うと好感度が上がる。

 さきほどコメントしなかったが、小沢さんの「手腕」とは、連合をうまく使うところだ(笑)。たとえば、「川上」から「川下」へ、だれも聴衆のいないところで演説をするが、マスコミがついて回るから票になる。選挙区の事情もよく知っている。

【これからの日本】

 「持続可能な社会」と「コミュニティの再生」がキーワードだ。

 経済において、「需要と供給」、「内需と外需」を対立項において議論するのはおかしいと思う。税制に関しては、内部留保に課税するという発想ではなく、全体の税体系を見直さなければいけない。
                                      文責・宮崎信行 

(古賀発言録は以上でおしまい)

 私は8年間、新聞労連系列の日経労組の組合員でしたが、あろうことか、労働者階級の諸君が、労働運動を卑下し、自らの権利を捨てる実態に言葉を失いました。私が職場で「今春闘では、ストライキを設定すべきだ」と主張すると、「日本経済新聞がストをしたら、(取材先企業の)経営者からバカにされちゃうよ」とバカにされました。結局ストはありませんでした。が、その翌年、子会社社長ら3人が東京地検特捜部に逮捕され、「子会社の管理もできない日経さん」と(取材先の)経営者からバカにされたようです。

 さて、10年連続で平均賃金が下落した昨今になって、ようやく労働者諸君も、労働運動の重要性に気付き出したようで、「いまさら遅い」と言いたいところですが、労働者階級の諸君の先の見通しが甘いことは産業革命以来、洋の東西、時の今昔を問わない悲しき実態で、今後も資本主義社会では永続していくことになるでしょう。

 連合のことをもっと知りたい。ところが、日本の場合、連合に関する新聞報道のブレがあります。なぜなら、およそすべての新聞記者は連合組織員ではないからです。なぜかというと、新聞労連が連合非加盟だからです。

 そのためか、春闘の「ヤマ場」の「ヤマ」とは「炭鉱」のことなのに、朝日新聞ですら「×山場」という語源と違う用語を使うことがあります。

 僕も今年1月1日のブログに「2010年は連合を勉強する」としながら、実はまったく足での取材はしていません。今回の古賀さんのTV出演は実に面白かった。本人がTVに出て、発言してくれることはありがたいことだし、もっともっとメディアに露出して欲しいと思います。参院選までに、何とか時間をとって、総評会館、友愛会館などにも足を伸ばしてみようと思っています。

[参院選]昨年代表選で「岡田総理」をめざした4人の改選議員を守り抜こう

2010年03月04日 21時52分43秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏

[写真]左上から時計回りに、郡司彰さん、蓮舫さん、芝博一さん、福山哲郎さん=すべて今回改選の民主党参院議員。

 民主党の小沢一郎幹事長は3日記者会見し、第22回参院選(7月11日施行が有力)の民主党公認・推薦候補を発表しました。

 現職では、長野選挙区で北澤俊美防衛大臣、全国比例で直嶋正行経済産業大臣を公認し、岡山選挙区で江田五月参院議長を推薦しました。

 新人では、全国比例に「マルチ商法(ネットワーク・ビジネス)」に関する質問を予算委分科会で3年連続でし、衆院を退いた小沢グループ「一新会」元事務局長の前田雄吉氏らを公認しました。

 ◇

 さて、ここで当ブログから、謹んでお願いがございます。

 茨城県、東京都、三重県、京都府にお住まいの心ある有権者(主権者)のみなさまに次の4人の参院議員を、日本の未来をよくするために、

絶対に参院に戻していただきますよう

 ご協力・ご判断をお願い申し上げます。

【茨城選挙区(2人区)】は、
 農林水産副大臣の

 郡司彰さん 

 

【東京選挙区(5人区)】は、
 行政刷新会議事業仕分け人の

 蓮舫さん

 

【三重選挙区(1人区)】は、
 参議院予算委員の

 芝博一さん

 


【京都選挙区(2人区)】は、
 外務副大臣の

 福山哲郎さん

 


 以上の4選挙区、4人です。是非ともよろしくお願いします。

 この4人は、「日本の将来を託せる参議院議員」です。そして、「日本丸の船長さんをしっかりと選択し、支える能力がある参議院議員」です。

 平たく言うと、2009年5月の民主党代表選で、岡田克也副代表(当時)を応援し、その「総決起集会」と「残念会」に参加した議員のうち、今回改選を迎えるのがこの4人なんです。

 郡司彰さんは、投票直前に応援演説をしました。岡田執行部で、経理局長に就任した際、「郡司君、良い経理局長は人に嫌われなければいけないんだよ」と諭されたと披露。郡司さん参議院農林水産委員長になったときに、「委員長招待」という税金を使った宴会をやめたい、と言ったところ、岡田さんに背中を押してもらい、これは現実に現在「委員長招待」は廃止されました。岡田さんの先見の明を示すおもしろいエピソードを紹介しました。

 蓮舫さんは、全国の各種選挙を応援弁士としてまわっているので、党内に一定の基盤があります。代表選まではあまり、岡田さんと面識がなかったようですが、自分たちが応援する候補を探していたところ、岡田副代表が3年半自費で落選総支部長の所を応援に回っていたということを知って「船長」としてふさわしいと判断したようです。

 福山哲郎さんは、岡田さんのライフワークである地球温暖化対策本部で事務局長としてペアを組み、議員立法である「地球温暖化対策基本法案」をまとめました。昨年9月の国連総会で「1990年比25%削減」と演説し、世界的に有名になった、アレです。福山さんは、投票前夜「あすは岡田さんに投票します」、敗れた夜に「岡田さんに投票したけど残念な結果になり、申し訳ありません」と有権者にメルマガを送りました。支援者にこのようなメルマガを投票の前日と当日夜に送ったのは、私が確認した限りでは福山さんだけだと思います。グッド・ステイツマンです。

 芝博一さんは、三重県連所属の神職です。派閥を持たない岡田さんのために、芝さんや中川正春さん(衆院2区)、森本哲生さん(同4区)らは、民主党議員を全戸訪問しました。二大政党の党首選挙で、派閥でなく県連仲間が国会議員をローラー作戦するという手法は斬新で、新しい時代の到来を感じさせました。また3人組と高橋千秋副幹事長は、その人柄の良さもあいまって、党内に「三重県連のさわかやな風」を吹かせ、各所で話題になりました。残念会後は、地元テレビのインタビューで「今度こそ三重県から初の総理を出します」を高らかに宣言しました。

 ◇

 昨年5月の代表選は、当時の代表(小沢一郎さん)が当時の幹事長(鳩山由紀夫さん)を候補者として応援するという構図の選挙でした。そのなかで、副代表を支持し、その陣営に積極的に携わるということの勇気。私はこの4人の「日本丸の船長さんにふさわしい候補はどっちか」という選択は、今でも間違っていないと100%確信しています。

 この4人に推された当の本人は相変わらずのんびり屋で今の仕事(外相)が楽しく当分やりたいと言っています。ほかにやりたい大臣は財務大臣くらいで、党幹事長は2回やっているので、もうやる気はないようです。

 これから民主党がどうなるか分かりませんが、この4人のように日本の将来を見通せる政治家には、引き続き国会で働いてもらわないと困ります。

 第22回参院選は、民主党が初めて与党として臨む国政選挙です。

民主・参院選1次公認候補の一覧 : 参院選 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

民主・参院選1次公認候補の一覧
 公認候補は次の通り。(敬称略)

 【選挙区】

 北海道 徳永エリ(48)新、テレビリポーター▽北海道 藤川雅司(53)新、札幌市議▽青森 波多野里奈(37)新、元民放アナウンサー▽岩手 主浜了(59)現▽宮城 桜井充(53)現▽宮城 伊藤弘美(35)新、介護アドバイザー▽秋田 鈴木陽悦(61)現▽福島 増子輝彦(62)現▽茨城 郡司彰(60)現▽栃木 簗瀬進(59)現▽群馬 富岡由紀夫(45)現▽埼玉 島田智哉子(47)現▽埼玉 大野元裕(46)新、会社役員▽千葉 道あゆみ(44)新、弁護士▽千葉 小西洋之(38)新、元総務省課長補佐▽東京 小川敏夫(61)現▽東京 蓮舫(42)現▽神奈川 千葉景子(61)現▽神奈川 金子洋一(47)現▽新潟 田中直紀(69)現▽石川 西原啓(51)新、元内閣参事官▽福井 井ノ部航太(35)新、会社役員▽山梨 輿石東(73)現▽長野 北沢俊美(71)現▽岐阜 山下八洲夫(67)現▽岐阜 小見山幸治(47)新、元科学技術相秘書官▽静岡 藤本祐司(53)現▽愛知 斎藤嘉隆(47)新、県教員組合前執行委員長▽三重 芝博一(59)現▽滋賀 林久美子(37)現▽京都 福山哲郎(48)現▽大阪 尾立源幸(46)現▽兵庫 水岡俊一(53)現▽兵庫 三橋真記(32)新、元厚生労働省課長補佐▽奈良 前川清成(47)現▽和歌山 島久美子(53)新、元NPO法人役員▽鳥取 坂野真理(32)新、医師▽島根 岩田浩岳(34)新、元民放アナウンサー▽広島 柳田稔(55)現▽徳島 吉田益子(50)新、薬剤師▽高知 広田一(41)現▽福岡 大久保勉(48)現▽佐賀 甲木美知子(38)新、弁護士▽長崎 犬塚直史(55)現▽熊本 本田浩一(42)新、官房副長官秘書▽大分 足立信也(52)現▽鹿児島 柿内弘一郎(55)新、弁護士

 ※以下は推薦。いずれも無所属

 岡山 江田五月(68)現▽福岡 堤かなめ(49)新、元大学教授

 【比例代表】

 家西悟(49)▽大石正光(65)▽加藤敏幸(61)▽喜納昌吉(61)▽工藤堅太郎(67)▽小林正夫(62)▽田村耕太郎(46)▽津田弥太郎(57)▽土田博和(60)▽直嶋正行(64)▽那谷屋正義(52)▽白真勲(51)▽広中和歌子(75)▽藤末健三(46)▽前田武志(72)▽松岡徹(58)▽円より子(63)▽柳沢光美(61)=以上、現。

 八代英太(72)元、元郵政相

 有田芳生(58)ジャーナリスト▽安藤高夫(50)医療法人理事長▽池谷幸雄(39)元体操選手▽石井茂(49)参院議員秘書▽石橋通宏(44)情報労連特別執行委員▽板倉一幸(59)函館市議▽伊藤和央(51)元北九州市港湾空港局長▽江崎孝(53)自治労特別執行委員▽岡崎友紀(56)女優▽亀原了円(54)住職▽小寺弘之(69)前群馬県知事▽清水信次(83)会社会長▽竹内栄一(56)神奈川県議▽田城郁(50)JR総連政策調査部長▽中村秀樹(47)福島県議▽難波奨二(50)JP労組特別中央副執行委員長▽西村正美(46)中野区歯科医師会理事▽野村紘一(64)会社社長▽前田雄吉(50)元衆院議員▽村田直治(66)住職▽矢野義昭(60)元陸上自衛官=以上新。

(2010年3月3日22時05分  読売新聞)


経産相・直嶋正行さんが「自動車産業の回復」緊急アピール発表

2010年02月27日 12時31分59秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏

[写真]民主党の直嶋正行・経済産業大臣

 今夏の第22回参院選(7月11日投票が有力)に出馬する、直嶋正行・経済産業大臣は、2月26日付のメールマガジンで「自動車産業の回復と日本経済の立て直しに向けて」と題するアピール文を発表しました。

 トヨタ自動車の電子制御の不具合に関して、豊田章男・社長が米下院委員会の公聴会に出席した直後のタイミングで発表されました。これは“直嶋アピール”と呼ぶべき文章ではないでしょうか。

 “直嶋アピール”では「一昨年の世界不況以降、国民の皆様は改めて自動車産業の重要度を体感されたことと思います」と指摘。私も同感です。そして、これからの「日本経済の立て直しには裾野の広い自動車産業の盛り返しが不可欠です」と訴えました。

 そして、

 ・昨年末の政府・民主党がはじめてまとめた税制改正大綱で自動車に関する税制の簡素化とグリーン化を実現した。

 との実績をアピールするとともに、

 今後は、
 ・昨年末の「新成長戦略」を6月までに具体化することで、自動車産業を日本経済のけん引役にする。

 ことで、国民生活の向上と自動車産業の発展を両立させる

 ことを約束しました。

 直嶋さんはトヨタ自動車(旧トヨタ自動車販売)のサラリーマン出身で、全トヨタ労連・自動車総連の支援で、参院当選3回。民社党→新進党→新党友愛→民社党。東京では、岡田克也外相と同じマンションに住んでいます。

 大臣になった今も、こうやって自分の“故郷”を第一に考える直さんは人間としてすばらしいと思います。何でも抱え込みがちな民主党政務三役ですが、直さんはイチバン役所の使い方がうまいとされています。

 当ブログはこれからも引き続き、トヨタと自動車総連と直嶋正行さんを応援します。 

(直嶋アピール全文引用)

「自動車産業の回復と日本経済の立て直しに向けて」

 内閣府より発表されたH21年10-12月度の実質GDP速報値は、年率で+4.6%と数値的には回復傾向ですが、実感としてはまだまだ厳しい状況です。出来るだけ早く、足下経済を回復しなければなりません。

 そのために、92兆円にのぼる極めて「景気刺激型予算」のH22年度当初予算案と、7.2兆円のエコカー補助金制度の延長等を盛り込んだH21年度第2次補正予算、合わせて100兆円にのぼる景気刺激策をすみやかに実行していくことで、今年度末から4月までには、何とか日本経済を回復軌道に乗せたいと思っております。

 一昨年の世界不況以降、国民の皆様は改めて自動車産業の重要度を体感されたことと思います。日本経済の立て直しには裾野の広い自動車産業の盛り返しが不可欠です。その意味で、昨年末の税制改正大綱では、自動車関係諸税の簡素化、グリーン化、負担低減等を行う方向で、さらに抜本的な見直しを目指す方針を織り込みました。実現に向けて、全力で取り組んで参りますので、自動車産業には日本経済の牽引役として、頑張っていただきたいと思います。

 中長期的な観点では、新たな需要と雇用の創出に向け、昨年末に発表した「新成長戦略(基本方針)」を6月までに具体化すべく、内閣一丸となって取り組んでおります。「新成長戦略」は、過去20年に及ぶ経済の停滞・低迷から脱し、成長するアジア諸国と共に成長軌道を歩み、地球環境をはじめとする人類の課題を解決する「課題解決型国家」として世界に貢献しようとするものです。そのためには日本自身も変わらなければなりません。世界に開かれた国として規制や制度改革を大胆に進めていきます。10年後の日本を見据えた「新成長戦略」を着実に実行することで、国民の生活向上と自動車産業の発展につなげて参ります。

 引き続き、皆様方のご理解・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


福田衣里子さん、「小沢流選挙」を暗に批判 

2010年02月23日 19時58分17秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏


 長崎2区選出の福田衣里子さんは、長崎県知事選惨敗後、初めてブログを更新し、謝罪のうえ、「終わってみて、冷静に振り返り考えることもありました」と吐露しました。

 その結果、政権交代が起こった「新しい政治のあり方」「命をつなぐ政治」に立ち返りたい、との思いを強調しました。

 これは、利益の誘導と組織のしめつけを重視した小沢一郎幹事長や地元選出の一新会系参院議員を暗に批判したものと思われます。

Piquer ~Ennrico’s  room:こんばんは - livedoor Blog(ブログ)

(上記ブログから抜粋引用はじめ)

(前略)

このたびの長崎県知事選挙では、ご支援いただいた皆様には、大変申し訳ない結果となってしまいました。

(中略)

今回、初めての応援で、終わってみて、冷静に振り返り考えることもありました。

なぜ、政権交代が起こったのか。そのことを今一度、政権を任された私たちは、考えなければいけないと思います。

新しい政治のあり方を求めたものであったと思います。

そのためにも、私は私の思う「命をつなぐ政治」の実現のため、頑張っていこうと気持ちを新たにしました。

(引用おわり)


 やはりこの人はセンスがいいなと感じました。

 長崎県知事選では、長崎1区の高木義明さんらが選挙区とする長崎市と、福田さんの選挙区である長与町の2自治体だけ“民主党票”が“自民党票”をおさえて、トップになりました。

 高木さんは連続当選7回生の面目を、福田さんは「政権交代の象徴・エリー」の異名を保ちました。

 高木さんは、衆院議運委の筆頭理事をさしかえてまで地元に張り付きました。その是非は別として、応援議員が電話作戦を手伝ったところ、「三菱重工長崎造船所」などの名前を出して、「組合から聞いていますよ~」と応じてくれる人が多かったそうで、高木さんの働く仲間には候補者名がよく浸透していたようでした。

 小沢流選挙とは、「総決起集会に1万人集めたのに、投票所の記載台で違う名前を書かれて落選する選挙」です。

 右肩下がり経済の日本。そもそも「利益」が少ないし、ボスの睨みも利きません。投票所で別の名前を書いてしまうので、現在では「しめつけ」は効果がありません。町村など小規模の自治体では、期日前投票所・当日投票所ともに狭くて投票立会人が知り合いということもあり、多少効果はありますが、県単位の知事選や参院選では「しめつけ」は不可能です。このことは12年前ぐらいにも、連合内の会議で侃々諤々やっていました。

 第21回参院選の勝利には、大型連休(ゴールデンウィーク)前後の小沢幹事長辞任が必須で、予算の審議をみながら、倒閣ならぬ「倒幹運動」が勢いを増していくと思われます。


「勝てる」と発言した陣営幹部がいたことが明らかに

2010年02月22日 21時12分53秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
 2月21日(日)投開票の長崎県知事選、町田市長選で民主党推薦候補が敗北しましたが、応援弁士に対して「勝てます」と発言した幹部がそれぞれの陣営にいたことが22日、明らかになりました。

 どんな選挙でも、投票箱のフタが閉まるまでは、何があるか分かりません。

 選挙中の「勝てる」は絶対に禁句です。

 基本的には、「五分五分です」と言い換えるべきです。

 僕の場合は、「勝てます」なんて言う人は、選挙どころか人間としても信用しません。

「ガンバレ!峰崎」と言いたい 財務副大臣の“ぼやき”を聞いてください。

2010年01月04日 20時59分12秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
[画像]藤井裕久財務大臣(左)と税制を担当する峰崎直樹・財務副大臣

 政権交代、ディスクロージャー。政治が国民の手に戻りつつあります。

 峰崎直樹財務副大臣(民主党参院議員)はメールマガジンで次のように語りました。

 「実を言えば、小生も改選期を迎える。一部のマスコミの報道にあるように、民主党・道本部からは3期18年を経過しており、勇退してもらいたいという要請を受けている。一方で小生の出身母体である労働組合の連合からは、ぜひとも4期目に出馬してほしい、との要請も受けており、未だに決着がついていない」と明かしました。

 現状として、「今月中には結論を出さざるをえないわけで、なかなか困難な決断を迫られているのが実態である」としました。

 そして、第1次民主党結党に参加したただ一人の現職民主党参院議員としての自負も込めながら、次の文章をしたためました。

 「政権交代が実現したことは、長年の願望であり、民主主義国家として当たり前のことなのだ。そうした中で、一番力を入れてきた税制改革を担当させていただき、これから21世紀のあるべき国家像、その下での税財政構造をどのように作り上げていくべきか、ぜひともその道筋をつけたいという思いが強い」。

 この文章の意味ですが、日本語→日本語に翻訳すると、

 「私、峰崎直樹は4選をめざして第22回参院選に出馬したい」

 という意味です。

 民主党に限らず、税制通・金融通の議員というのは、その分野に疎い議員から「オタク」「帰国子女」のように扱われることがしばしばです。私はよく、「財務・金融」の野党時代の部門会議や委員会を傍聴しましたが、やたらテンション高く攻撃していた野党議員がひとつの質疑をきっかけに大臣と互いを認めあう。たまたま出席した議員は、一から百までちんぷんかんぷんのようです。それが「財務・金融」です。

 でも考えてみてください。税制が分かる人材がいない政権政党などあり得ますか!? とくに民主党が長年取り組んできた「租税特別措置」については、次の税制改正にその論点の99%が持ち越されました。

 私は峰崎さんと面識はありませんし、北海道のこと、自治労のこと、鳩山グループのこと、あまりよく知りません。でも、僕は民主党が好きで、税とは政治なりと考えていて、ディスクロージャーに積極的な人を応援します。だから、言いたいのは、「ガンバレ!峰崎」、そのヒトコトだけです。
 
http://archive.mag2.com/0000187028/index.html

参議院議員 峰崎直樹 NEWS LETTER 755号 副大臣日誌第15号

実を言えば、小生も改選期を迎える。一部のマスコミの報道にあるように、民主党・道本部からは3期18年を経過しており、勇退してもらいたいという要請を受けている。一方で小生の出身母体である労働組合の連合からは、ぜひとも4期目に出馬してほしい、との要請も受けており、未だに決着がついていない。今月中には結論を出さざるをえないわけで、なかなか困難な決断を迫られているのが実態である。政権交代が実現したことは、長年の願望であり、民主主義国家として当たり前のことなのだ。そうした中で、一番力を入れてきた税制改革を担当させていただき、これから21世紀のあるべき国家像、その下での税財政構造をどのように作り上げていくべきか、ぜひともその道筋をつけたいという思いが強い。