民主党があす(19日)、大阪府内の小選挙区で「民主党新人・元職公認候補vs公明党前職」の構図になっている全4選挙区に、石井一副代表を投入し、応援演説を展開することが分かりました。
石井副代表は参院予算委員会で、公明党・創価学会の“政教一致”問題を2回にかけて取り上げ、大きな反響を呼びました。
あす石井副代表は、まず9時半から大阪17区(民主党元職vs自民党前職vs改革クラブ前職の三つ巴)を応援したあと、午前10時半に大阪16区・堺東駅前、11時半に大阪3区・住吉大社駅前、13時半に大阪6区・守口市駅前、14時半に大阪5区・関西スーパー瑞光店前の4選挙区を遊説して回ります。この後は鳥取1区に向かいます(正確な時刻・場所は関係先に問い合わせてください)。
この大阪府内4選挙区を回ることは、民主党が第45回総選挙で公明党・創価学会と本気で対決する姿勢を示す狙いがあると思われます。
応援を受けると陣営によると、石井ピンさんが演説する時間は短いということで、具体的に公明党・創価学会を演説の中で、名指しで批判するかどうかは分かりません。遊説会場に集まった聴衆の反応を見て判断するかもしれません。選挙戦2日目での切り札投入は、「有権者は公明党・創価学会を怖がらずに行動してください」とのメッセージである可能性もあります。
産経新聞の下記報道によると、「公明は、今回も候補者を前職に絞り込み、全国8議席ある小選挙区の議席のうち現有4議席の死守に懸命だ。大阪16区では、支持母体の創価学会が総力を挙げて支援に回る」と報道しています。大阪16区に創価学会が力を集中しているかどうかは不明ですが、関心が集まっていることは事実です。
こういった選挙区で創価学会が釘付けになっていることで、近畿に限らず、全国的に創価学会の「自民党公認・公明党推薦候補」への応援が希薄になっていることが予想されます。
大阪府内4選挙区、兵庫県内2選挙区(兵庫2区、兵庫8区)を含めた近畿ブロック6選挙区と東京ブロック1選挙区(東京12区)、南関東ブロック(神奈川6区)の合計8選挙区の戦いは、単なる8議席の攻防ではなく、ひょっとしたらその十数倍の議席を左右するかもしれない重要な戦いです。
こういう構図があります。公明党・創価学会憎しではなく、この8選挙区の公認・推薦候補には、選挙区内外の総力の結集が必要だと思います。
【09衆院選】大阪では全19選挙区で選挙戦スタート - MSN産経ニュース(上記リンクから抜粋引用)
公明は、今回も候補者を前職に絞り込み、全国8議席ある小選挙区の議席のうち現有4議席の死守に懸命だ。16区では、支持母体の創価学会が総力を挙げて支援に回る。
民主党:【参院予算委】矢野、福本、竹入、池田各氏呼び政治と宗教の集中審議を 石井副代表
(2008年10月15日、民主党ニュース)
石井一副代表は、15日午後参院の予算委員会で質問に立ち、公明党の元委員長の矢野絢也、竹入義勝両氏、前公明党参院議員の福本潤一氏、池田大作創価学会名誉会長を呼び、政治と宗教の集中審議を行うよう求めた。
石井副代表は、冒頭、本日15日が、わずかな年金から後期高齢者医療制度の保険料天引きがなされる日であること指摘し、40年間、国民年金を納めた人が65歳でいくら年金を支給されるのかを麻生首相に質した。最初首相は答えず、舛添厚生労働大臣が答えようとして、「それなりの額をいただく。今手元に資料がないので答えられない」と無責任極まりない答弁を行った。これを石井副代表は厳しく叱責、再度、舛添大臣が答弁に立ったものの、「7万円と7万円で14万円」と答えた。
石井副代表は、「6万6000円だ。そこから天引きされる老後の庶民の気持ちが分かるか」と首相に問い質した。首相は、「感情論として天引きされると減ったとういう感じになる。それに配慮する必要がある」と、感情論として片付けた。
次に、石井副代表は、解散について、月刊誌「文藝春秋」での首相の論文を取り上げ、「首相の言葉は重い。解散権をもてあそんでいる。言ったことはやるべき、やれないなら撤回すべき」と解散か、撤回かを迫った。首相は、「解散時期については書いていない。解散時期は私が決める」と逃げの答弁に終始した。
このため、石井副代表は参院は首相への問責決議を議決し、「出入りを禁止する」と、首相の資質がないと批判した。
また、石井副代表は、公明党はいま、解散時期、国会の会期にまで口を出している、福田前首相も公明党の影響によって職を投げ出した、との認識を示したうえで、「公明党は影の人に操られている」のではないかとして、創価学会という宗教法人が選挙を担い、その施設が選挙マシーンとして動いていると指摘した。
もし、実態がそうであるなら、これは日本の民主主義にとって由々しき問題だとの認識を石井副代表は示し、昨年の参院選投票日の3日前、創価学会の施設内で開かれた集会で語られた「民主党は仏敵。菅直人は仏敵。仏敵は追い払わなければならない」などとする模様を一部示し、政治と宗教の集中審議を求めた。