[写真]国会、2年前のきょう6月19日(2017年6月19日)、宮崎信行撮影。
「改正児童虐待防止法」が成立し、第198回通常国会は、与野党対立の無いまま、事実上閉会しました。通常国会2度目の指揮となった、辻元清美・最大野党国対委員長の更迭論が浮上するのは確実となりました。その前に参院選です。
【参議院本会議 令和元年2019年6月19日(水)】
会議の最後に、「改正児童虐待防止法」(198閣法55号衆議院修正)が採決され、投票総数218、賛成218、反対0となり、衆議院から送られてきた議案通りに可決し、成立しました。重要広範議案には珍しく全会一致での成立となりました。民法の「監護権」は2年以上かけて検討することになり、法務省法制審議会がしばらくは検討の舞台となりそうです。これで、今国会で処理する必要がある課題はすべて終わり、事実上閉会しました。
本会議ではまず、「改正独占禁止法」(198閣法44号)が採決され、投票総数221、賛成221、反対0の全会一致で可決し、成立しました。
「改正ロースクール法」(198閣法45号)は投票総数221、賛成134、反対87の賛成多数で可決し、成立しました。
「視覚障害者などの読書環境の整備に関するバリアフリー法案」(198参法32号)は投票総数219、賛成219、反対0の全会一致で可決し、衆議院へ送られました。
上述の児童虐待防止法及び児童福祉法の改正については、小沢一郎さんの一番弟子で小沢学校の優等生、国民民主党・新緑風会の木戸口英司さん=1期、今夏非改選=が「賛成」の討論演説を行いました。
[画像]木戸口英司さん、きょう2019年6月19日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
【両院国家基本政策委員会合同審査会(党首討論)同日】
衆議院側の担当。
立憲民主党の枝野幸男代表は「民主党政権のいたらないところはおわびする」と語りました。但し、日本人は謝罪や敗北した政治家は叩きやすいと判断して、集団で袋叩きにする陰湿な国民性ですから、参院選で切り取って、叩きまくる、公明党運動員や自民党系組織幹部が出てきそうです。
枝野さんは年金2000万円問題について取り上げて、「総合合算制度」を呼びかけました。メーンストリームの経済産業大臣として「社会保障と税の一体改革3党合意」を経験した枝野さん。しかし、いまだに「2009年衆院選で民主党に投票した有権者への裏切りだ」と非難する現職議員がいます。2010年参院選の民意は無視でしょうか、衆議院の先生方は。
玉木雄一郎・国民民主党代表は「金融庁の年金2000万円不足の報告書に付箋をつけてきたから読んでほしい」と「政権交代チルドレンらしさ」を見せましたが、安倍晋三首相(自民党総裁)は「もう読んだ」と受け取りを拒否しました。7年前には、玉木さんの同期が「真の一体改革を実現する」との屁理屈で、「自称・真実の会」を立ち上げましたが、連中は「総合合算制度」なんて知らないんだろうなあと思いながら、見ました。
志位和夫・共産党委員長は、同党の公約であるマクロ経済スライドの廃止を強調。しかし、安倍さんが「とても残念なのは、さきほど年金の積立金が枯渇するといったときに、野党議員から拍手が上がったことだ」と指摘。党首討論らしい反撃で、安倍さんに軍配があがりました。
維新の片山虎之助代表は、きょう唯一の参議院議員らしく「この国会で衆議院は解散するか」と問い、衆議院議員に緊張が走りました。安倍さんは「解散という言葉は私のかたすみにもない」とし、「再来年(令和3年2021年)の10月が衆議院の任期となるが、私の自民党総裁としての任期は2021年9月までだ。2021年9月までなら私が解散し、10月なら次の自民党総裁である首相が解散する」との日程感を描きました。
【衆議院文部科学委員会 同日】
上述の午前中の定例参議院本会議で可決した「視覚障害者などの読書環境の整備に関するバリアフリー法案」(198参法32号)が趣旨説明されました。質疑の後、採決され、可決すべきだと決まりました。あさって成立の公算。
【衆議院経済産業委員会 同日】
一般質疑。キャリア官僚の覚せい剤使用について、世耕弘成大臣は「懲戒免職にした」とだけ語り、根本的な再発防止策は語らずじまい。
【参議院議院運営委員会 同日】
ありました。
このエントリーの本文記事は以上です。
[お知らせはじめ]
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「改正児童虐待防止法」が成立し、第198回通常国会は、与野党対立の無いまま、事実上閉会しました。通常国会2度目の指揮となった、辻元清美・最大野党国対委員長の更迭論が浮上するのは確実となりました。その前に参院選です。
【参議院本会議 令和元年2019年6月19日(水)】
会議の最後に、「改正児童虐待防止法」(198閣法55号衆議院修正)が採決され、投票総数218、賛成218、反対0となり、衆議院から送られてきた議案通りに可決し、成立しました。重要広範議案には珍しく全会一致での成立となりました。民法の「監護権」は2年以上かけて検討することになり、法務省法制審議会がしばらくは検討の舞台となりそうです。これで、今国会で処理する必要がある課題はすべて終わり、事実上閉会しました。
本会議ではまず、「改正独占禁止法」(198閣法44号)が採決され、投票総数221、賛成221、反対0の全会一致で可決し、成立しました。
「改正ロースクール法」(198閣法45号)は投票総数221、賛成134、反対87の賛成多数で可決し、成立しました。
「視覚障害者などの読書環境の整備に関するバリアフリー法案」(198参法32号)は投票総数219、賛成219、反対0の全会一致で可決し、衆議院へ送られました。
上述の児童虐待防止法及び児童福祉法の改正については、小沢一郎さんの一番弟子で小沢学校の優等生、国民民主党・新緑風会の木戸口英司さん=1期、今夏非改選=が「賛成」の討論演説を行いました。
[画像]木戸口英司さん、きょう2019年6月19日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
【両院国家基本政策委員会合同審査会(党首討論)同日】
衆議院側の担当。
立憲民主党の枝野幸男代表は「民主党政権のいたらないところはおわびする」と語りました。但し、日本人は謝罪や敗北した政治家は叩きやすいと判断して、集団で袋叩きにする陰湿な国民性ですから、参院選で切り取って、叩きまくる、公明党運動員や自民党系組織幹部が出てきそうです。
枝野さんは年金2000万円問題について取り上げて、「総合合算制度」を呼びかけました。メーンストリームの経済産業大臣として「社会保障と税の一体改革3党合意」を経験した枝野さん。しかし、いまだに「2009年衆院選で民主党に投票した有権者への裏切りだ」と非難する現職議員がいます。2010年参院選の民意は無視でしょうか、衆議院の先生方は。
玉木雄一郎・国民民主党代表は「金融庁の年金2000万円不足の報告書に付箋をつけてきたから読んでほしい」と「政権交代チルドレンらしさ」を見せましたが、安倍晋三首相(自民党総裁)は「もう読んだ」と受け取りを拒否しました。7年前には、玉木さんの同期が「真の一体改革を実現する」との屁理屈で、「自称・真実の会」を立ち上げましたが、連中は「総合合算制度」なんて知らないんだろうなあと思いながら、見ました。
志位和夫・共産党委員長は、同党の公約であるマクロ経済スライドの廃止を強調。しかし、安倍さんが「とても残念なのは、さきほど年金の積立金が枯渇するといったときに、野党議員から拍手が上がったことだ」と指摘。党首討論らしい反撃で、安倍さんに軍配があがりました。
維新の片山虎之助代表は、きょう唯一の参議院議員らしく「この国会で衆議院は解散するか」と問い、衆議院議員に緊張が走りました。安倍さんは「解散という言葉は私のかたすみにもない」とし、「再来年(令和3年2021年)の10月が衆議院の任期となるが、私の自民党総裁としての任期は2021年9月までだ。2021年9月までなら私が解散し、10月なら次の自民党総裁である首相が解散する」との日程感を描きました。
【衆議院文部科学委員会 同日】
上述の午前中の定例参議院本会議で可決した「視覚障害者などの読書環境の整備に関するバリアフリー法案」(198参法32号)が趣旨説明されました。質疑の後、採決され、可決すべきだと決まりました。あさって成立の公算。
【衆議院経済産業委員会 同日】
一般質疑。キャリア官僚の覚せい剤使用について、世耕弘成大臣は「懲戒免職にした」とだけ語り、根本的な再発防止策は語らずじまい。
【参議院議院運営委員会 同日】
ありました。
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