[写真]財務省・国税庁、きょねん2023年6月、宮崎信行撮影。
「令和7年度当初予算案」は、27日までずれ込みましたが、前日の予告通りに午前10時スタートの臨時閣議で決定しました。
「衆で政府・自公は少数与党・参は自公で過半数」の第217回通常国会に配慮して、立憲民主党は結党以来初めて午前11時から、衆参予算委員と政調会幹部による「国対ヒアリング」を開催しました。野党第一党が政府原案決定から1時間足らずスタートの会議で、予算を聞くのは少なくとも過去30年間で初めてとみられます。
政府原案は、衆議院本会議の採決の前までに、「自公国」か「自公維」か「自公維国」の枠組みができれば成立します。
予算案が示す税収はあくまでも予想に過ぎませんが、政府は源泉所得税を18兆8080億円で前年当初予想比4・6兆円増、申告所得税を4兆4790億円で同0・7兆円増と見積もりました。税収すべてでは、78兆4400億円で、同8兆8320億円と見積もりました。
玉木雄一郎代表(役職停止)が主張した基礎・給与所得控除の103万円から178万円への引き上げの「財源」は7兆円とされましたが、現に存在するわけです。
政府は同時に「令和7年度国債発行予定額」を決めました。発行総額は176兆8587億円で、前年比5・1兆円減ります。そのうち借換債は136兆円と増えますが、同0・7兆円の増加でしかありません。新規の特例公債(旧通称・赤字国債)は21・8兆円で同7兆円減ります。
ここでも偶然「7兆円」という数字が出てきました。
おさらいすると、税収が8・8兆円増収(当初の見積もりでの比較)、新規の特例公債発行額は7兆円減収(実績も同じ額になるはず)。財源は2つもあるじゃんという感じです。これを材料に国民民主党は年明けも交渉を進め政府が何らかの譲歩を2月末までにすると考えられます。
「自公国の税調会長協議」のほか、「自公維の部会長クラスによる大阪府などの高校授業料無償化の全国横展開のワーキングチーム」も立ち上がり2月の結論をめざします。政府としては、国か、維かのどちらかの修正を飲めば、予算は衆参で成立することになります。が、「嘘をついた」として3ヶ月後に内閣不信任決議案で立憲民主党側につかれて、石破内閣が退陣か総辞職かを迫られることになります。
ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記は、偉い人との取材というか情報交換の成果を反映させて、出し惜しみなく、霞が関の若手に有益な情報を提供し続けます。お任せください。
「令和7年度当初予算案」は、27日までずれ込みましたが、前日の予告通りに午前10時スタートの臨時閣議で決定しました。
「衆で政府・自公は少数与党・参は自公で過半数」の第217回通常国会に配慮して、立憲民主党は結党以来初めて午前11時から、衆参予算委員と政調会幹部による「国対ヒアリング」を開催しました。野党第一党が政府原案決定から1時間足らずスタートの会議で、予算を聞くのは少なくとも過去30年間で初めてとみられます。
政府原案は、衆議院本会議の採決の前までに、「自公国」か「自公維」か「自公維国」の枠組みができれば成立します。
予算案が示す税収はあくまでも予想に過ぎませんが、政府は源泉所得税を18兆8080億円で前年当初予想比4・6兆円増、申告所得税を4兆4790億円で同0・7兆円増と見積もりました。税収すべてでは、78兆4400億円で、同8兆8320億円と見積もりました。
玉木雄一郎代表(役職停止)が主張した基礎・給与所得控除の103万円から178万円への引き上げの「財源」は7兆円とされましたが、現に存在するわけです。
政府は同時に「令和7年度国債発行予定額」を決めました。発行総額は176兆8587億円で、前年比5・1兆円減ります。そのうち借換債は136兆円と増えますが、同0・7兆円の増加でしかありません。新規の特例公債(旧通称・赤字国債)は21・8兆円で同7兆円減ります。
ここでも偶然「7兆円」という数字が出てきました。
おさらいすると、税収が8・8兆円増収(当初の見積もりでの比較)、新規の特例公債発行額は7兆円減収(実績も同じ額になるはず)。財源は2つもあるじゃんという感じです。これを材料に国民民主党は年明けも交渉を進め政府が何らかの譲歩を2月末までにすると考えられます。
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