ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

AV新法(案)はあす(5/25)午前9時審議入り、異例の「2時間質問」の後の衆議院内閣委員長提出法案に昼過ぎに可決

2022年05月24日 21時59分35秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]AV新法(案)の所管官庁は、警察庁、法務省ではなく、「内閣府男女共同参画局」になる、同局が入る「内閣府8号館ビル」、おととし、宮崎信行撮影。

 後半国会で突如議論が沸騰した「AV新法(案)」はあす令和4年2022年5月25日(水)に国会で初めて審議されます。

 段取りは、通例はいきなり委員長が朗読することが多いのですが、上川陽子さんが「法律案の起草の件」について趣旨説明。この後、「質疑的発言」として2時間コースがあります。超党派議員立法での2時間質疑は異例の長さになります。

 9時3分から11時3分までの質疑で、立憲民主党の堤かなめさんは「立憲の意見がどれだけ反映されたか」について、上川さんらの答弁を求めます。11時3分頃「起草案を成案とし、委員長提出の法律案と決するか」を採決。全会一致で可決され、委員会を通過します。

 なお、法律案のタイトルは「性をめぐる個人の尊厳が主んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律」(案)となり、極端に長い法律案となりそうです。

 さらに、法律とは別に委員会の現場の意見となる附帯決議(案)も採択されますが、これも朗読に5分程度かかるボリュームになりそうです。

 ある議員は「画期的」を連呼していますが、もともとは18歳・19歳の取消権だけの話だったのが拡大したこと、「性行為映像物」を国家として認めたのではないかとの論点で世論の納得は十分に得られていません。また、「特則等」という言い方は法律ではほとんど使われない表現であり、罰則規定との兼ね合いでのちのち解釈の違いがくすぶる懸念が生じるかもしれません。

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