【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

総務省の谷脇審議官は一般人に、後藤祐一さんに電波部長「東北新社と会ったかもしれないが話の記憶ない」、森友で川内博史さんに「赤木さん墓参り遺族に拒否」

2021年03月16日 22時42分13秒 | 第204通常国会令和3年2021年
[写真]総務省前を歩く官僚ないしそれらしき人物、おととし、宮崎信行撮影。

 このニュースサイトは、宮崎信行が1人で取材し1人で書いています。

 総務省は谷脇審議官が退職し、民間人に。電波部長はぬけぬけと嘘をつきました。財務省の大下理財局長は「私たちは情報公開法は所管外で、罰則がない。赤木ファイルの不存在かどうか判断できない」とし、麻生太郎大臣は「赤木さんのお墓参りはご遺族に拒まれた。その後裁判になった」と語りました。理財局長の情報公開法をめぐる答弁は、個人的には大下理財局長の横っ面をぶっ飛ばしたい思いで、1997年頃に、ノーパンしゃぶしゃぶ・橋本行革と同時期だった情報公開法がとても大事だと思い、その思いは民主党の初代政調会の岡田克也さん枝野幸男さんらの改革の1丁目1番地になっているだけに、霞が関そうとっかえが必要だとすら感じました。


[写真]霞が関で、青信号に向かう人たち、きょねん8月6日、宮崎信行撮影。

【衆議院予算委員会 令和3年2021年3月16日(火)】

 予算の実施状況に関する件があり、NHKではニュースの枠で放送されました。

 立憲民主党の後藤祐一さんの問いに、東北新社の中島社長は「2017年3月31日に放送法外資規制に抵触しており、8月9日頃に木田由紀夫が鈴木総務課長に会って口頭で相談しました」と答弁しました。これについて鈴木さんは「総務課長に移動したばかりで、木田さんがご挨拶に来たかもしれないけれど、そのような重要な報告をされた記憶がない」と答弁しました。これについて中島社長は、木田さんが鈴木総務課長と事前アポを取っていたかどうかはこれから確認したいとしました。このため、辻元清美筆頭理事は委員会後の理事会で、再度衆議院予算委員会を開くことを提案しました。

 後藤さんは、谷脇官房付が3月31日の定年を前に、「2度目の処分を受けた」としてきょう退職したことを「口封じだ」と批判。武田良太総務大臣は「国会がお決めになったことには従う」とふんぞり返りました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 「関税定率法改正案」(204閣法11号)は全会一致で可決すべきだと決まりました。これに先立つ対政府質疑で、立憲の川内博史さんが麻生太郎財務大臣に赤木さんの墓参りに行ったかどうか確認。大臣は「墓参りに行こうとしたが、ご遺族に断られ、その後、原告と被告になった」とし行っていないとしました。川内さんの「赤木ファイル不存在回答」の経緯をめぐる質疑に対して、財務省の大下理財局長は「財務省は情報公開法を所管しておらず、罰則がない。今となっては判断が正しかったかどうか確認するすべがない」とぬけぬけと答弁しました。私は、情報公開法が財務省庁舎と2階でつながっていた総務庁で原案を書かれていた頃、佐川さんは課長補佐級だったので、総務庁を見下していて情報公開法を知らないのだろうと推測しました。大下理財局長も情報公開法を最近勉強した風情。庁舎の白百合の根元に大下理財局長を逆さにして世間で重要とされる頭脳を植えてジョーロで水をまきたい感情を持ったのは、私一人でしょうか。こういう人間たちを天才のようにあがめた結果が、消費税導入後の日本経済の低迷の元凶であることは明確です。

 政府参考人の一人は車いすで答弁しました。

【参議院予算委員会 同日】

 「令和3年度予算案」は12日目で、中央公聴会でした。あすは午前10時から一般質疑6日目。与野党とも7時間半コースとなります。NTT社長、東北新社社長も多くの時間帯で呼ばれると思います。小西洋之さんの登場は11時39分から14時36分頃の見通し。また、きょうは原子力規制委員会が東京電力柏崎刈羽原発の警備の扉が1年壊れていたことを見つけて発表しました。地元選出の森ゆう子筆頭理事が質問する見通し。

●衆議院本会議は定例日ですがきょうは開催されませんでした。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 「35人学級法案」(204閣法16号)は3日目で参考人質疑。先日至近距離でお話しした日教組の清水委員長らが参考人で、自民党の柴山昌彦元大臣らの質疑を受けました。あすは野党の対政府質疑初日ですが、採決も。

 清水委員長は先日、福岡県出身・在勤の全国比例新人候補予定者を枝野代表・福山幹事長・平野選対委員長に紹介する際にペアマスクの由来を説明する際に「私は千葉県出身だ」とまったく関係ない話をされていました。

【参議院財政金融委員会 同日】

 「特例公債法を改正して5年延長する法案」(204閣法4号)と「令和3年度所得税法など改正案」(204閣法7号)が一括して審議入りしました。衆では別々でした。質疑は次回。

【参議院総務委員会 同日】

 財金委と違い、一般質疑だけで散会しました。本会議での代表質問が終わった「地方税」「地方交付税」は審議入りしませんでした。

【その他の参議院第1種常任委員会の合計8委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑があり、与党も含めて精力的な議論がありました。

●参議院経済産業委員会と衆議院経済産業委員会は開催されませんでした。

【衆議院災害対策特別委員会 同日】
【衆議院消費者問題に関する特別委員会 同日】
【衆議院地方創生に関する特別委員会 同日】

 大臣所信がありました。

【定例閣議や官邸 同日】

 定例閣議に先立つ早朝、「新型コロナに影響を受けた非正規雇用労働者等に対する緊急対策関係閣僚会議」が開かれ5000億円の政策パッケージを発表しました。来週、予備費支出を閣議決定する見通し。この時期の政策パッケージは異例ですが、野党も「既に法案を出していた」と歓迎しました。

 菅首相は、アメリカの新しい国務長官と国防長官の訪問を始めました。就任後の外遊は日本が初めてのようです。また、首相は4月7日頃に、バイデン新大統領と直接会う見通し。平和安全法制成立後、2代続けて、就任前後に日本の首相と最初に会うことになります。このため、菅首相は、新宿の国立国際医療センター病院で、第1回目のワクチン接種を受けました。

 首相は就任半年だとしてぶら下がりしました。当ニュースサイトは月18万ページビューになりましたが、この30日間は4万8000ページビューにとどまっています。メディアに携わりながら、半年前をきのうのように思っているのは私の特性なのですが、自分らしくやります。

【東京地裁 同日】

 官邸職員に罰金50万円の判決が出ました。「閣議のお茶がうすい」と同僚に暴行し、裁判長は防犯カメラと一致しており、被告人が同僚の自作自演だとする主張は、被害者の動機が分からないという趣旨で有罪としました。42歳の職員ですから、総理府最後の採用・転籍者かもしれないですね。

●環境省ホームページ

 2月26日に閣議決定した環境省の国会提出法案がホームページに載っていないから今週後半に電話するぞーとつぶやいたのですが、きょう載りました。ツイッターですが、基本的に宮崎信行の発信は当ブログ媒体に集約させています。

●あすの予定

 上述の通り、午前10時からの参予算委一般質疑で、引き続き、NHK・東北新社社長らが呼ばれます。あすからは野党もコロナの問題を再び増やし、今週後半の非常事態宣言解除論争に備えます。

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