ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

立憲が全閣僚出席で異例の退席戦術、東北新社の総務省接待で「調査を終えないと答弁できない」との答弁整理に、辻元清美・党副代表兼筆頭理事が反発、共産も同調か

2021年02月08日 16時08分32秒 | 第204通常国会令和3年2021年
 東北新社の問題で、野党が早めに勝負に出ました。

 国会は衆議院予算委員会で基本的質疑3日目。テレビ中継はありませんが、全閣僚出席の7時間コースは、ひょっとすると解散前最後になるかもしれません。

 テレビ入りの2日間14時間でいったん各会派の質問時間を割り振ったため、きょうは午前9時から、自民→公明→立憲→共産→維新→国民の各会派で割りなおしました。立憲は3時間39分間で、およそ3時間以上消費した、午後3時20分前後。同党の5人目で最後の質疑者、山井和則さんが、初日から問題視している、「東北新社社員の菅正剛さんによる、総務省の審議官・局長ら4名各々に対する高級料理店の接待やタクシーチケット・手土産授受」について、再び質問しようとしたところ、総務省が「総務省内や、国家公務員倫理審査会によって、事実関係を調査しなければ答弁できない」という趣旨の答弁に整理されたことかた、辻元清美・立憲民主党副代表兼野党筆頭理事が反発。退席しました。金田勝年委員長は速記を止めずに、時計を空回し。この日の遅れペースを勘案すると、午後4時前から共産党の質問時間に入りますが、藤野保史理事らが協議しながら高橋千鶴子さんの質疑が始まらないことから、共産党も立憲に同調していると考えられます。

 この後、金田委員長は野党の退席から45分ほど経ってから、速記を止めました。この45分間の扱いなどを巡って、きょう中の正常化ができないことも考えられます。

 この日の委員会は、先週末と同様に、谷脇康彦、吉田両審議官は野党の要求を拒んで欠席して、その下の秋本・情報流通行政局長と湯本同局審議官の2人だけの政府参考人出席に応じていました。

 昨年は2月7日(金)に野党が初めて退席戦術に出て不正常になりました。この日は、一般質疑2日目でした。ことしは、改正特措法の審議が挟まったため、予算委員会の進行は2日間程度遅れています。昨年は既に地方公聴会の日程も決まっていました。全閣僚出席の委員会の退席は異例。

 この後、維新に22分間、国民に23分間あることから後日立て直しになることもありそうです。また、野党は例年よりも速いペースで、あすの税制改正法案の審議入りに応じていますが、遅れるかもしれません。

 午後4時5分現在、速記が止まったまま、金田さんと菅さんが秋田のご当地話で盛り上がっているようです。

 以上です。 
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