【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

枝野幸男さん「人間中心の経済」で再び立つ、2017年代表選「自治労や北海道が中心」指摘に「私の財産」としつつ「国民政党に進化する」「単独過半数めざす」

2024年08月21日 22時03分53秒 | 新・立憲民主党2020年9月15日結党
[写真]質疑応答での自説開陳型ジャーナリストの長広舌に困った表情を浮かべた、枝野幸男衆議院議員、きょう2024年8月21日、衆議院第一議員会館で、宮崎信行撮影。

 枝野幸男さんが記者会見し、立憲民主党代表選に「ヒューマンエコノミクスー人間中心の経済」をかかげて立候補すると正式に表明しました。

 枝野さんは「国民政党へ進化させねばならない」とし、損得抜きに出馬すると強調。泉健太代表のミッション型内閣のなざしはさけつつ、立憲民主党単独での過半数をめざすことを強調しました。党綱領の「原発ゼロ社会の1日も早い実現」を「原子力エネルギーに依存しない社会をめざす」と軌道修正しました。綱領改定には言及せず。

 「枝野ビジョン2024だ」(司会をつとめた1期の渡辺創衆議院議員)とするA4判5枚の中には憲法25条の「健康で文化的な生活を営むことができる社会」としつつも、改正の項目がなく、質疑で問われ「緊急事態条項は独裁条項だ」と語り、立憲主義の尊重を醸し出しました。

 経済政策を問われ「物価高の影響は円安だ」とし「輸入を減らさなければならない」とし食糧自給率を上げるという巷間あまり聞きなれない自説をとなえました。1カ月を超える長い選挙戦で複数立候補の政策論争で修正がなされるかもしれません。

 消費税に関して給付つき税額控除の新導入を含めた戻し税を主張していることで、複数の記者から「ザイム真理教」の疑惑を指摘されたことを、枝野さんは「財務省の現役であれ、OBであれ、ああしろこうしろと言われたことはない」と打ち消しました。

[写真]「人間中心の経済」をかかげる枝野さん。

[写真]3年ぶりの記者会見で、自説開陳型ジャーナリストに対して困惑の表情を浮かべた枝野さん、宮崎信行撮影。

 これに関連して、筆者・宮崎信行は、7年前の2017年に初めて立候補した際、前原誠司陣営(選対=泉健太、小川淳也、山尾志桜里各氏ら)に対抗してはぶれた枝野幸男陣営が、横路孝弘さん(故人)、赤松広隆さん(議員引退)、逢坂誠二さん、佐々木隆博さん(議員引退)、相原久美子さん(引退)、江崎孝さん(引退)、斎藤嘉隆さん、徳永エリさん、那谷屋正義さん(引退)、鉢呂吉雄さん(引退)ら「北海道」「自治労」「日教組」関係者が多いことを問いました。

 枝野さんは次のように答えました。「7年前の当時の民進党の代表選挙を、それを支えていただいた人や秘書の皆さん、あるいはその多くの皆さんが立憲民主党の立ち上げのときにですね、ともに立ち上がって支えていただいたということは、私にとっても人生にとっての最大の財産の一つというふうに感謝をいたしております。一方で、政治状況も変化をしています。例えば、その後立憲民主党が立ち上がって、そして新立憲民主党になって以降の選挙で初当選をした渡辺創議員が、今回の私の会見に向けても中心になって、様々な作業を進めてきてくれて、そして今日の会見を仕切ってくれている。こうした方もたくさんいらっしゃいますし、あるいはこの間の経緯関わらずですね、枝野が出るなら応援すると、内々に言ってくれている方はたくさんいます。もちろん大事な財産であり、その恩は忘れてはいけないと思う一方で、私の役割は、より幅広く党内的にも、そして何よりも与野党を超えて幅広く、今の政治を変えてほしい。今の日本のあり方を変えてほしい。私が申し上げたような方向にシンパシーを感じていただけるより幅広い皆さんにどう理解をしていただくのかということが私の役割だというふうに思います」と語りました。




[写真]「有楽町イトシア前広場」で、2017年の民進党代表選で敗色濃厚ながら前原誠司候補との立会演説会にのぞむ枝野幸男さん、このときの陣営で、立憲民主党をスムーズに結党できた。宮崎信行撮影。

 事前に渡辺議員から、きょうは他の議員の同席はしないとの説明があり、私が確認した限りは、渡辺さんしか同席していないと思います。テレビでは活発に見えますが、中堅でも上京していない議員の方が多いです。枝野前代表は表舞台を去ってから会館・本館内での記者会見はおそらくしておらず、3年ぶりとあって、初めの5分程度はかなり緊張していたようでした。

 また、前回衆院選の最終日と同じく、埼玉5区の大宮駅東口に移動して、側近の熊谷裕人参議院議員司会による街頭演説会を開きました。

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 宮崎信行は、gooブログとTikTokの2媒体で発信しています。

 次の2つの動画を投稿し、岡田克也さんのものは1万再生を既に超えています。TikTokは特性として、パソコンの動画編集ソフトで作成した方がバズりやすいのですが、ともに今日撮影した動画を「撮って出し」しています。自分より若い人が道を誤らないように伝えますが、2年強やって政治ではかなり再生回数が多いですが、収益は通算ゼロ。

https://www.tiktok.com/@miyazakinobuyuki/video/7405376795026918672?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=7337853123115271698

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