ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【6月10日】参議院決算委員会で2か月ぶりテレビ入り「年金2000万円」で紛糾、平成29年度決算是認

2019年06月10日 17時51分50秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘
【参議院決算委員会 令和元年2019年6月10日(月)】

 「平成29年度決算」の締めくくり総括質疑があり、自公のみの賛成多数で是認されました。次の本会議で、是認へ。3時間45分間で、2か月ぶりのテレビ入り質疑がありました。

 自民党は議院運営委員会筆頭理事の磯崎陽輔さんが登場。議運理事がテレビ入りの委員会に登場するのはよくあることです。2014年7月1日の解釈改憲で法治国家の底を抜いてから初めての改選を迎えます。東大でも自治省でも相手にされていませんから、絶対に落選させねばならない政治家第一位。

 年金。先日金融庁が設置する審議会が「年金のほかに金融資産が2000万円必要だ」との報告書を出し、先週から野党を中心にSNSなどで沸騰しています。これをよく読むと、「年金だけだと夫婦で月5・5万円足りない」というありがちなフローで、ストックの計算のしかただけで、目線が変わっているだけだと、私は考えます。この「月5・5万円足りない」ということで、国土交通省が総裁、財務省が副総裁ということで、住宅金融支援機構がむりやりフラット35による持家信仰を広めてしまいました。平成のあいだに、デフレなのに、持ち家率は2割増し。この信仰を、金融庁と財務省が所管する、税制優遇付きの金融資産への毎月積み立て投資に振り向けたい、という省益にもとづく話だと私は考えます。

 安倍晋三首相は「100年安心プラン」という言葉を連発。2004年年金国会の「マクロ経済スライド」で、公明党の厚生労働大臣が、制度が100年安心と発言。それが、2007年の消えた年金国会で、年金記録が消えたのに100年安心とは何事、ということに世論がねじれました。今思うと、財政・物価・賃金で支給額が下がるから「安心」というのは国庫上から目線にほかなりません。この辺、当時の民主党の岡田克也代表の肯定論と、民主党の山本孝史・厚生労働委員会筆頭理事(2007年没)の否定論のどちらが正しいか。時々私も考えますが、結論はありません。やはり、「消えた年金記録」は公文書改竄の始まりですから、情報が無くして民主政治は存在しえないということです。

 日経新聞のスクープがあり、5年前の財政検証が2014年6月3日に発表されたのに、ことしは発表されないのは、参院選への忖度ではないかとの報道。年金局長は「所得代替率の計算に手間取っている」とし、首相は「政治的に出す出さないと決めているわけではない」としました。

 蓮舫さんは消えた年金の「最後のお一人までお支払いします」との第1次安倍首相の虚勢について、首相から「必ずしも最後まで突合できたわけではない。申し訳なかった」と謝罪しました。厚労相は「5000万件のうち3200万件は解明した」とし、12年経ったのに、「未統合記録の解明に向けて」、対象者は申し出てほしい、とねぼけた答弁をしました。

 大塚耕平さんは、年金の70歳への繰り下げなどを質問。首相は「繰り下げても、給付額が41%上がるのだから、財政的にニュートラルだ」としました。これについてですが、1か月ほど前に、岡田克也さんは、週例のオンレコ記者懇談会で、年金や定年の繰り下げについて、「首相は年齢をいろいろ言って、一生貰わない選択肢をつくっているだけだ。一生貰わない人はおそらく2~3%だろう」とし、厚生年金は報酬月額満額でも、上限月80万円くらいの人まででしょうから、資産などと比べれば格差は僅少。そのため、岡田さんは「財政的にはニュートラルだ」とし、仮に2~3%一生貰わない選択をする人が出ても、国の財政的にはたいして改善されないとの考えを示しています。他社も書いておらず、岡田さんのご示唆を自分の中で囲い込んでしまっていてはいけないのですが、ちょっと、このところブログの文章量が減っていました。録音やノートはありますので、参院選を前に、まとめて書こうかと思います。ですから、きょうの質疑は、非常に首相の詭弁に乗っかった議論であり、定数が大きい県の現職参議院議員ならば、もっとおおらかに世の中を見てほしいところだという感想を持ちました。

 前夜、大阪府・大阪市・堺市の首長トリオ制覇を初めて実現した、維新。東徹さんは「参議院憲法審査会は過去5年間で8回しか開かれていないのに、運営費は年1・2億円かかる」と指摘。安倍首相(自民党総裁)は「テレビを見ている国民のみなさんは、運営費がそんなにかかっているのか、と思ったかもしれない」と語りました。

 いろいろ書いてまとまらないのですが、まずは、消えた年金記録の解明がいの一番。そして、この15年間の金融・財政政策の大きな変更がありましたので、100年安心の「安心」を、国庫の持続可能性、生存保険としての年金というよりも、毎月の最低保証機能をとりこんだ「安心」の方向性に与野党とも微調整していく段階かも知れません。7年前に、スウェーデンモデルという話をした人もいましたが、あちらには、「住宅加算」というものがあります。家賃分を上乗せ支給することで、無理にフラット35をくまないでいい、自由な国に、国交、金融、財務、厚労各省は考え方を変えていくべきでしょう。

【衆議院 同日】

審議はありませんでした。

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[6月7日]津村啓介さんの「日米地位協定の航空法特例法は日米合同委員会だけでなく国会で審議したのか」に外務省・国交省が混乱し、自民党委員長が流会を宣言、参議院では成年後見と特別養子縁組が成立

2019年06月07日 22時18分25秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘
[写真]米軍の赤坂プレスセンター(中央)と衆議院赤坂議員宿舎(右奥)、ことし2019年1月、六本木ヒルズの屋内上層階から宮崎信行が撮影、文字は加筆。

 津村啓介さんが日米地位協定と日航123便事故の真相究明の闇に迫ろうとしまいしたが、航空法特例法の日米合同委員会の合意文書について、外務副大臣と国土交通大臣が答弁で混乱。与党も呆れて、流会となりました。

 参議院本会議では安倍晋三首相出席のもと、防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画の質疑。2014年解釈改憲と2015年ガイドライン・戦争法による、「切れ目のない有事」での日米軍の混然一体化が浮き彫りになりました。

【衆議院国土交通委員会 令和元年2019年6月7日(金)】

 津村啓介さんが、日航123便の闇に迫ろうと意気込みましたが、日米地位協定に基づく航空法特例法をめぐって、外務副大臣と石井啓一国土交通大臣の答弁んが混乱。

 津村さんは、横田空域を横田基地が管制するとした、日米地位協定の6条にもとづく昭和50年1975年「航空交通管制合意」について、外務省北米局長らが日米合同委員会で審議したが、国会で審議したのかと質問。外務副大臣は質問通告が無かったと不誠実な答弁。津村さんが外務省ホームページに載っていると指摘すると、航空法特例法を所管している国土交通大臣が場の空気を読んで挙手。「公表されているものは全文では無い」と語り、混乱。

 自民党の谷公一委員長が休憩を宣言しました。その後、両省とも委員室近くで協議しましたが、今日中の立て直しは難しく、谷委員長が再開したうえで、流会を宣言しました。月曜日に筆頭理事どうしが協議しますが、津村さんの途中の時間から立て直しになる見通し。

 きょうの写真のように、米軍単独で管制する「赤坂プレスセンター」は衆議院赤坂議員宿舎、TBS、首相官邸の至近距離。かりにMV22オスプレイが制御不能になったら、航空法特例法のまま、その空域をさまようことになります。ドローンで悪ふざけどころのさわぎでありません。

 議題は「航空法及び運輸安全委員会設置法改正案」(198閣法43号参先議)でした。

【参議院本会議 同日】

 まず政府報告「きょねん2018年の防衛大綱と中期防」がありました。答弁には、安倍晋三首相も参加しました。立憲の白真勲さんは再質問。理解不足の質問者もいましたが、日米の混然一体とした切れ目のない「有事」を感じさせました。一方、よくもわるくも実績ゼロが続く「防衛装備移転3原則」については、首相は継続を強調するていどにとどまりました。

 そして国会同意人事。

 「独占禁止法改正案」(198閣法44号)が宮腰光寛担当大臣から趣旨説明され、代表質問がありました。

 採決。

 「改正公共工事品確法」(198衆法11号)は投票総数223、賛成223、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 「成年後見人の権利の制限の適正化法」(196閣法56号)は投票総数223、賛成223、反対0で、政府原案の衆議院修正通りに可決することにして、成立しました。秋の臨時国会で唯一継続となっていた閣法。遅れたことで、一部の改正条項の施行日を手直ししました。

 「改正障害者雇用促進法」(198閣法53号)は投票総数223、賛成223、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 「特別養子縁組を拡大する改正民法」(198閣法51号)は投票総数223、賛成208、反対15の賛成多数で可決し、成立しました。

【衆議院環境委員会 同日】

 「愛玩動物看護師法案」(198衆法 号)が起草され、可決されました。

 立憲の生方幸夫さんが張り切っています。千葉県には野田佳彦さんもいますが、立憲の生方さんが張り切っているようです。

 9年前の通常国会で今ごろの時期に、衆議院外務委員会が突如開催中止となり、委員の生方幸夫さんが指定された与党・民主党の両院議員総会会場に向かう途中、岡田克也外相(当時)から「鳩山由紀夫首相はやめるぞ!」と言われました。岡田外相から首相がやめると宣言された初めての議員となった生方さん。それにしても、第1次安倍晋三首相も衆議院本会議直前にやめましたが、これは記者会見。衆議院の委員会開催直前に、民主党両院議員総会を開いた、小沢一郎幹事長・山岡賢次国対委員長は、自民党・公明党・共産党などの野党に対して失礼すぎますよね。育ちの悪さは隠せないとはこのことです。こういうことをしていたら、政権から転落するのは当たり前です。

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[6月6日]亡国の戦争法の中谷元元大臣「イージス、F35予算の財源は?」の衝撃、丸山穂高議員糾弾決議、全文紹介

2019年06月07日 01時59分08秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[写真]終盤国会で気を吐く、高市早苗・衆議院議院運営委員長、4か月前の2019年2月、自民党大会開催ホテルのパブリックスペースで宮崎信行撮影。

 もういいでしょう、丸山議員。(共謀罪法強行採決時の発言)。

 集団的自衛権の美名の下に、イラン・ホルムズ海峡で命を落とそうとする若者たち。2014年解釈改憲、2015年戦争法から4年。地域の切れ目のない日米安保融合で、当時の中谷元防衛大臣が「イージスアショア、F35の装備、予算は大丈夫か?」と衝撃の質問。衆議院本会議で丸山穂高議員の「糾弾決議」が全会一致で議決されました。

【衆議院本会議 きのう令和元年2019年6月6日(木)】

 ていねいな調整がなされた、「議員丸山穂高君糾弾決議」(198決議4号)。高市早苗・議院運営委員長が案文と理由を説明しました=全文を後添=。

 採決の結果、全会一致で議決されました。提出者には維新も名を連ね、賛同者には、「5月の訪中に同行したが、酒さえ飲まなければまともな人物。野党は同じ野党の維新のことに時間をかけるべきではない」との意向を示していた、東大経産省の大先輩、岡田克也さんも名を連ねました。岡田さんの思い、丸山議員に届かなかれば、「もういいでしょう、丸山議員=共謀罪法強行採決時の衆議院法務委員会での丸山議員の暴言=」と言いたいです。

 この後、国会同意人事。女性が多かったです。

 ヒット議員立法の第1次バージョンアップ改正となる、「子どもの貧困対策推進法改正案」(198衆法13号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。

 「動物の愛護及び管理に関する法律の改正案」(198衆法14号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。

 「浄化槽法改正案」(198衆法16号)は共産反対、自民・公明・立憲・国民・維新などの賛成多数で可決し、参議院に送られました。

 15年ほど前のように「内閣は計画を作成し、内閣官房に本部を置く」という条文は絶滅しましたが、逆に、自治体に計画や協議会の努力義務規定を置く議員立法が多くて、自治体職員の負担が増さないか、心配しています。

 「司法書士法及び土地家屋調査士法を各々改正する法律」(198閣法46号参先議)は、全会一致で可決し、成立しました。

 平成研究会がリードした「棚田地域振興法案」(198衆法19号)は全会一致で可決し、参に送られました。

 「自殺対策の調査研究推進法」(198参法27号)は全会一致で可決し、成立しました。

 「死因究明推進基本法」(198参法28号)は全会一致で可決し、成立しました。厚労省に「本部」を置く規定があります。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 怒りがとまりません。

 一般質疑で、先日の本会議や前回の報告を受けて、昨年末の2018年防衛計画の大綱と、中期防衛力整備計画に関する質疑がありました。2014年の解釈改憲、2015年の改定ガイドライン・戦争法により、集団的自衛権が解禁され、海外で戦争をして人を殺して銭儲けする日本になってからは初めての大綱・中期防となりました。

 戦争法の審議で答弁した、中谷元・元防衛大臣が自民党を代表して質問。「作的に敬意を表したいがスタートラインだ。F35、イージスアショアなど非常に高額な装備を調達する。予算の裏付けはあるか」と語りました。子ども子育てに回せという議論がありますが、中谷さんは中期防の予算は大丈夫かと心配しているわけで、なんとも貧しい国になったものだと実感。

 防衛大臣の答弁は、2014年から2015年にかけての立法・二国間条約を受けて、地理的概念をとっぱらって、平時と有事の切れ目のない、集団的自衛権を当然視した、日米の役割分担に関する答弁。もう戻れない歴史の転換点、ポイント・オブ・ノーリターンを2015年に踏み越えた日本が静かに転落していきます。

【参議院内閣委員会 同日】

 「成年後見適正化法案」(196閣法46号衆修正)が衆議院修正通りに可決しました。あす成立。

【参議院法務委員会 同日】

 「特別養子縁組を推進する民法改正案」(198閣法51号)が賛成多数で可決しました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 前回、与党委員長が強行採決のかまえを見せた「障害者雇用促進法改正案」(198閣法53号)が可決すべきだと決まりました。この後、重要広範議案「児童虐待防止法など改正案」(198閣法55号)が趣旨説明されました。但し、この法案ですが児童相談所を拡充するのはけっこうなんですが、市町村の窓口で異変に気付くよう促すことも大事でしょうね。

【参議院国土交通委員会 同日】

 「公共工事の品確法改正案」(198衆法11号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。森山浩行・立憲民主党衆議院議員が答弁。

 東大卒女性では初めての国対委員長となった舟山康江さんは「民主党時代にも支払い透明化法を検討した」と主張。先輩を差し置いて農水政務官となりながら、裏切って「みどりの風」を結党、落選後は、JAの一支部員として活動しながら、国民民主党会派の国対委員長となった舟山さん。同じ山形県選出で、岡田克也代表を裏切った悪魔、極悪人、人類のゴミ屑=近藤洋介・元衆議院議員同様に、苦境に追い込まれていることを感じさせた、民主党政権時代自慢でした。人生チャンスは一度だけ。民主党政権など舟山さんの人生において二度と戻ってきません。

[衆議院ホームページから全文引用はじめ]

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/ketsugian/g19817004.htm

議員丸山穂高君糾弾決議案(第一九八回国会、決議第四号)

 議員丸山穂高君は、「令和元年度第一回北方四島交流訪問事業」に参加した際、憲法の平和主義に反する発言をはじめ、議員としてあるまじき数々の暴言を繰り返し、事前の注意にも拘わらず、過剰に飲酒し泥酔の上、禁じられた外出を試みて、本件北方四島交流事業の円滑な実施を妨げる威力業務妨害とも言うべき行為を行い、我が国の国益を大きく損ない、本院の権威と品位を著しく失墜させたと言わざるを得ず、院として国会議員としての資格はないと断ぜざるを得ない。
 よって本院は、ここに丸山君を糾弾し、ただちに、自ら進退について判断するよう促すものである。
  右決議する。

     理 由
 去る五月三十日の議院運営委員会理事会における政府関係者の説明によれば、議員丸山穂高君は、四島在住ロシア人と日本国民との相互理解の増進を図り、もって領土問題の解決を含む平和条約締結問題の解決に寄与することを目的とする「令和元年度第一回北方四島交流訪問事業」、いわゆるビザなし交流事業に参加し、国後島を訪問した際、事前に事業の趣旨や注意事項について十分に知らされていたにも拘わらず、五月十一日に、ホームビジット先のロシア人島民宅で過剰に飲酒し、宿舎である「友好の家」に戻った際、禁じられている外出を強く希望し、そのために、政府同行者に議員が外出しないよう監視させる業務を強いる結果になったほか、食堂内で、コップで机をたたき、大声を張り上げ、団長に対する報道関係者の取材を妨害し、団長に対して、「戦争でこの島を取り返すことに賛成か」、「戦争しないとどうしようもなくないか」などと信じ難い暴言を吐いた。その後も、他の団員ともみ合いになり、自室に戻った後、再び出て騒いで、職員が戻るように促す、ということを翌日午前一時まで続け、その際、「私は会期中は不逮捕特権で逮捕されない」と述べたり、およそ品位のかけらもない卑猥な言葉を発したりするなどの多大な迷惑行為を行い、翌日には団員たちから、最も重要なロシア人島民の方々との交流会への参加の自粛を求められ、参加しなかったとのことである。丸山君の行動は、一歩間違えば日本とロシアの重大な外交問題に発展しかねない問題行動であり、これまで関係者が営々と築き上げてきた北方領土問題の解決に向けた努力を一瞬にして無に帰せしめかねないものであり、国民の悲願である北方領土返還に向けた交渉に多大な影響を及ぼし、我が国の国益を大きく損なうものと言わざるを得ない。また、かかる常軌を逸した言動は、本件北方四島交流事業の円滑な実施を妨げる威力業務妨害とも言うべきものであり、その卑猥な言動に至っては、議員としてというよりも人間としての品位を疑わせるものである。
 本件事業は、内閣府交付金に基づく補助金を受けた北方四島交流北海道推進委員会の費用負担により実施されているものであり、本院から公式に派遣したものではないにせよ、丸山君は、沖縄及び北方問題特別委員会の委員であるが故に、優先的に参加することができたものであり、他の団員からは、本院を代表して参加したものと受け止められており、また、その後の報道により、我が国憲法の基本的原則である平和主義の認識を欠き、およそ品位のかけらもない議員の存在を国内外に知らしめ、衝撃を与えた事実は否めず、本院の権威と品位を著しく貶める結果となったと言わざるを得ず、院として国会議員としての資格はないと断ぜざるを得ない。
 よって本院は、ここに丸山君を糾弾し、ただちに、自ら進退について判断するよう促すものである。
 以上が、本決議案を提出する理由である。

[衆議院ホームページから全文引用おわり]

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[6月5日]会期延長論が浮上するなか閣法56本中55本が審議入り、改正国有林野経営管理法が成立

2019年06月05日 18時15分53秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘
[写真]東京メトロ千代田線「国会議事堂前駅」、先月2019年5月、宮崎信行撮影。

 水曜朝の「2幹2国」で、森山裕・自民党国対委員長が、先週と打って変わって、会期延長論に言及。ほとんど報道されていませんが、きょねん、野党の抵抗戦術で審議未了のまま廃案に追い込んだ、国家戦略特区法改正案を、「スーパーシティー」と言い換えて提出する構想。

 けさ新聞を読んでいたら、存亡の危機の社民党が、特区廃止を公約に打ち出すようで、私は熱烈支持したい。旧民主党系は、内閣官房の特区担当室出向でめざめて立候補した人がいて、なかなか特区廃止を公約に入れるのは難しいか。

 衆議院では内閣提出法案56本中55本目が衆議院で審議入りしました。いまだに審議入りしないつるしになっているのは、「地域再生法改正案」(198閣法48号)。野党全会派が審議入り(内閣委員会へ付託)に反対していますが、だからといって、与党も、議院運営委員会で、一度も審議入りをお願いしていません。地方創生と内閣委員会をめぐる膠着のなか、森山委員長が、同じところの、スーパーシティー法案に言及したことになります。そうすると、地方創生の審議で会期延長して衆議院解散というシナリオが浮上したことになります。但し、これらの法案は、まったく国民生活とはなんの関係もなく、政権与党のごく一部の幹部が国会と解散を弄んでいるにすぎません。ねらいは小刻み解散で、資金力に劣る野党をつぶしてしまって、残り2年半、自民党総裁任期をまっとうしたい、というだけです。

【衆議院厚生労働委員会 令和元年2019年6月5日(水)】

 まず一般質疑。対決型委員会なので「6月の厚労委」らしい景色。G20保険大臣会合で、根本匠大臣ではなく、新谷正義政務官が出張した経緯について、与野党の罵声が飛び交う、国会クラスタも唖然とする光景がありました。大臣官房の官僚が「重要法案があるから」と政務官が行く日程をつくったと明言しました。これについて、大臣、政務官、役所、与党、野党の間で、理事会などでもめ事があったようです。突然の罵声が飛び交う展開に驚きました。

 この後、法案。

 日本看護協会政治連盟に属する、自民党清和会議員は、ずっとがんばっている印象です。石田昌宏・参議院厚生労働委員長が2つの法案を説明しました。

 「自殺対策の総合調査法案」(198参法27号)は、全会一致で可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。山本孝史、尾辻秀久両参院議員らの議員立法「自殺対策基本法」第15条の調査を後押しする法案。

「死因究明等推進基本法案」(198参法28号)。政権交代直後の内閣と一体になった死因究明が2年間で失効して、それから5年。再び法制化し、厚生労働省に本部を設ける法案です。こちらも全会一致で可決すべきだと決まりました。

 そして、最後に、内閣提出の「薬機法などの包括改正法案」(198閣法54号)が根本匠厚生労働大臣から趣旨説明されました。これで、政府提出の56法案中55法案が衆議院で審議入りしました。厚生労働委の次回開催は未定。


 竹下派所属の前佐賀県知事、古川康さん。選挙区は佐賀2区で、大串博志さんのところです。衆院では2期になる古川さんが趣旨説明し、「棚田地域振興法案」(198衆法 号)が可決すべきだと決まりました。

 法案と関係がないかもしれませんが、竹下派の梶山元地方創生大臣も県の農業土地改良の団体から訪問を受けた、とSNSで発信。改めて予算書をひもとくと、農水省の農業土木関係の予算は少し増え過ぎ。民主党政権が削り過ぎた面はありますが、棚田は大事ですが、できるだけ平野部の耕作放棄地をなくすべきです。棚田での生活維持は大事です。ちなみに、美しい棚田だと紹介される写真の中には、私の本籍地のすぐ近くのものもあるんですよ。しかし、安倍晋三首相が「棚田はみずほの国の文化だ」というのは行き過ぎだと、私は考えます。

【参議院本会議 同日】

 「児童虐待防止法改正案」(198閣法55号)の趣旨説明があり、安倍晋三首相らが答弁。伊達忠一議長、郡司彰副議長がとりおこないました。

 「予備費使用総調書平成29年度その1」は投票総数224、賛成208、反対16の賛成多数で両院で承諾されました。「同その2」は226、214、14で両院で承諾されました。

 この後、対決した、定数6増(半数改選3増)の見返りとしての歳費削減について。

 復興財源ねん出のための2年間2割削減法は、いわば、当時の与党幹事長岡田克也さんの名前をとって「岡田法」と呼ぶべきものです。しかし、山口那津男・公明党代表らも賛成して恒久化しようとした際に、下野後の民主党は一部議員がはぐらかして、恒久化はできませんでした。このとき、はぐらかした幹部議員は、落選しました。はぐらかさなかった方が生涯収入は多くなったでしょう。維新の法案は、実は、岡田法の再現であり、維新の結党メンバー、浅田均さんや、同党の会計責任者を長く務める、東徹さんらが言及し始めました。浅田さん、東さんらが、岡田法を仰ぎ見ていた、というのはなんとなく不思議な気分。

 維新の「歳費法改正案」(198参法3号)は投票総数225、賛成15、反対210の反対多数で否決され、廃案となりました。

 自公の「歳費法と公職選挙法の改正案」(198参法26号)は投票総数224、賛成166、反対58で可決し、衆議院に送られました。

 立憲の「歳費法、特別職国家公務員給与法、裁判官報酬法などの改正案」(198参法29号)は投票総数221、賛成42、反対179の反対多数で否決され、廃案となりました。

 維新、立憲の法案が否決されたのは残念です。しかし、全議員一律の歳費について、党が激しく対立し、オープンな場で議論されたことは頼もしい限り。これが、地方議会だったら、第三者委員会の立ち上げとかわけのわからないことをいって任期切れをねらったでしょう。地方議会や地方議会事務局など、人間が働く場所ではありません。私は歳費を上げようと下げようとかまわないのですが、歳費のことが透明な健康的な日光のもとで行われたことに、さすがは良識の府だと感じた次第です。きょう本会議場にいたおよそ2割~3割の議員があと1か月で本会議場を去るわけですが。

 「改正国有林野経営管理法」(198閣法31号)は樹木採取権をつくり金融支援などを盛り込んだ法律で、投票総数225、賛成182、反対43の賛成多数で可決し、成立しました。

 「建設業法の働き方改革関連法」(198閣法52号)は投票総数225、賛成225、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 この後、3つの調査会のうち1つだけ遅れていた、資源エネルギーに関する調査会の最終報告書が提出されました。さあいよいよ、夏の半数改選です。

【衆議院外務委員会 同日】

 付託議案の審議フィニッシュ後では初めて、一般質疑、国際情勢に関する件がありました。質問の機会は、岡田克也さんは後輩の山川百合子さん、桜井周さんに譲りましたが、「社会保障を立て直す国民会議」からは玄葉光一郎さんが質問に立ちました。

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【6/4】参議院厚生労働委員会、強行採決のかまえに野党が欠席戦術ももはや手遅れ、解散は早ければ来週金曜日午後以降可能な状態に

2019年06月04日 23時45分12秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘
[写真]港区西新橋1丁目交差点から見た、厚生労働省(=千代田区霞が関左上の建物)、手前はこのブログの筆者・宮崎信行、きょう2019年6月4日撮影。

 「障害者雇用促進法改正案」の強行採決のかまえがでましたが、野党はあさって採決に合意。そして、あさって、「児童虐待防止法改正案」が参議院厚生労働委員会で審議入りの見込み。最短で、来週金曜日午前10時からの参議院本会議で可決・成立のはこび、が最短になります。それ以降は、安倍晋三首相が衆議院を解散して、衆参同日選に入れます。

【参議院厚生労働委員会 令和元年2019年6月4日(火)】

 朝の理事会で与党が採決を提案しましたが、野党は保留。

「障害者雇用促進法改正案」(198閣法53号)の参考人質疑。

 昼の理事会で、委員長が職権で採決を決定。

 これに反発して、午後の対政府質疑は野党の欠席戦術で不完全に。しかし、その後の理事会で、野党があさっての採決に同意。このため、あさって立て直して質疑をし、法案はあさって夕刻採決することになりました。そのあとに、あすの本会議で審議入りする「児童虐待防止法など改正案」が趣旨説明される公算。最短で来週金曜日。そうでなくても、再来週水曜日までには審議が終わる。解散に向けた重要法案がすべて処理されることになります。

【参議院農林水産委員会 同日】

 「国有林野管理経営法改正案」(198閣法31号)が自民・公明・維新の賛成多数で可決しました。あす成立。全国民の人頭税「森林環境税」(法成立済み)とともに、戦後林野行政が最大の転換点を迎えます。

【参議院国土交通委員会 同日】

「建設業法など働き方改革関連法案」(198閣法52号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。2012年の政権再交代後、野党の委員長と、公明党の大臣で構成され、無風が続いています。

【参議院内閣委員会 同日】

 「成年後見人の権利の制限にかかる措置の適正化を図るための関係法律整備法案」(196閣法56号衆修正)が審議入り。

【参議院法務委員会 同日】

「特別養子縁組拡充のための、民法改正案」(198閣法51号)の審議は次回以降も続きます。

【衆議院環境委員会 同日】

「浄化槽法改正案」(198衆法  号)が趣旨説明され、汲み取り便所を水洗便所にする資金の融通などを盛り込みました。公明党の斉藤鉄夫幹事長らが前から推進しており、きょうは、江田康幸さんが趣旨説明しました。真の小沢チルドレンともいわれる生方幸夫・小宮山泰子コンビも質問。賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会 同日】

 野党時代の公明党の提案で設置された委員会です。一般質疑がありました。

【衆議院議院運営委員会理事会 同日】

 丸山穂高・衆議院議員の北方領土での発言について。あさって、超党派の決議案が本会議上程か。

【衆議院厚生労働委員会理事懇談会 同日】

 理事らが今後の日程を協議。

【衆議院憲法審査会幹事懇談会 同日】

 あすは開催せず。


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【6/3】「参議院歳費自主返納」各党激突の談論風発だったことは評価したい、自公案が委員会通過

2019年06月03日 18時05分27秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘
 参議院の歳費月7・7万円を3年間自主返納できる「歳費法と公職選挙法を改正する法律案」(198参法26号)が自公の賛成多数で可決すべきものだと決まりました。

 委員会は自公案、維新案、立憲案の3案をめぐる談論風発。超党派が閉鎖的になりがちな、歳費の問題では、さわやかな議論で好感を持てました。国会ここにあり、というすっきりした気分です。

 今回十数年ぶりに思い出したことがあります。私は日経新聞記者として、神奈川県庁担当時代に、知事が7割、副知事が3割、県会の議員報酬の期末手当3割カットの継続について、取材し記事を書いたことがありました。記者会見で、私が議長・副議長に対して「3割カットでいくらか(おそらく120万円ほどか?)」ということを質問したところ、横に座ってたおそらく議会事務局長とおぼしきオッサンが「それは条例案を作成してからです」と横やりを入れてきました。たまたま政治部時代にしのぎをけずった産経新聞のS記者が、その場で激しく抗議してくれて、具体的な金額を聞き出せました。私は県会など廃止した方がいいと思いますが、議員報酬の話は議会事務局もグル。議会事務局など全員知事部局からの出向にするか、広域連合化するか、第一法規やぎょうせいに丸投げすべきでしょう。

 その点、参議院の場合は、事務局は議院事務局法という衆参の議決が必要な一つの法律が設置根拠になっています。このため、参議院事務局はあまり参議院議員には媚びません。委員部のエース格はうまいことやってますが。

 もちろん歳費が税金が原資だという意思が強い参議院議員でも、参議院議員宿舎の中で、配偶者や子にはっぱをかけられたかもしれません。やはり歳費の問題は難しいんですね。きょうの審議は、3法案提出のうえ、採決で決まり、国会らしさが見られたと思います。激しい政党・会派対立こそが、憲法49号を根拠とする国会議員の歳費の見返りです。日本社会を代表する国会だからこそ、政府と各会派は激しく対立せねばなりません。

 ひるがえって、すべての県会議員の諸君には、もはや駅前のパチンコ屋並みに、儲かると分かっていてもやらない賤業になってしまったことを自覚してほしいところです。県会議員に東大法学部卒が一人でもいるんですか?

【参議院議院運営委員会 令和元年2019年6月3日(月)】

 定数6増(改選3増)の見返りとしての歳費削減について、3法案が審議されました。

 維新が提出した「歳費法改正案」(198参法3号)
 自公が提出した「歳費法と公職選挙法の改正案」(198参法26号)
 立憲が提出した「歳費法、特別職公務員給与法、裁判官報酬法の一括改正法案」(198参法29号)

 を同時に審議。

 採決の結果、198参法26号を可決すべきだとし、3号、29号は否決すべきだとしました。

 審議では、野党各党がきょねんの「定数6増特定枠法」の審議を批判。一方、この審議で気になっていた、長野市出身の秀才、宮澤俊義・東大教授(故人)による「衆参の歳費をかえることは、憲法49条に違反している」との宮澤説について。自民党の岡田直樹さんは「通説ではなない」と断定。これは私も同感です。

 岡田さんは「参議院改革協議会の議論は選挙後の速やかに再開する」と明言しました。

【参議院決算委員会 同日】

 「予備費使用総調書平成29年度その1」「同平成29年度その2」を承諾すべきものだと議決しました。

 審議は、「平成29年度決算」の準総括質疑と同時に行われました。来週は総括質疑。来週6月10日(月)はテレビ入り首相ら全閣僚出席の第一委員会室となります。

●自民党の園田さん62歳、「第一委員会室は初めて」

 自民党の園田修光さんは「私は第一委員会室は十数年ぶり。当時は衆議院。参議院の第一委員会室の質疑は初めてだ」と語りました。62歳で今夏までの任期の園田さんですが、自民党の公認は出ていないようです。

●財務省主計局次長「ハイパーインフレは起きていない」。

 自民党の西田昌司さんは、MMT(現代貨幣理論)について麻生太郎財務相に迫りました。麻生さんは「世論というか、理論というかだが、理論とはいえない。消費増税しないと国債の格付けが下がる」としました。

 西田さんは「財政が理由でのハイパーインフレは起きない」として財務省が長年主張してきた理論は行き過ぎているとたしなめました。西田さんは、潤沢な家計資産があるから国債が消化できるのではなく、国債を発行するから家計資産が必要以上に増えてしまったのだ、としました。

 3人いる財務省主計局次長の1人、さかたさんは、「極端な物不足にならない限り、現在の日本ではハイパーインフレがすぐに発生することは考えられない」と明確に答弁。長年、財務省が洗脳してきた財政破綻をめぐる極論について修正を迫られました。西田さんは、戦後のハイパーインフレについて、国庫からGHQに対して3割の戦後処理費をとられていたことも、生産設備の破壊とともに、ハイパーインフレの要因となったと指摘。同様のことは今後起こりえないと強調しました。

 小川勝也さんは「私は与党も野党も経験したから、与党にすべてを押し付けない」と語りました。

 風間直樹さんは「この12年間参議院議員として教科書は国会を法律をつくることだとしている。しかし、行政監視という仕事も大事だと思った」。

 私は、小川さんの意見、風間さんの意見、まさに同感。水があうな、という感じです。

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【5・31】「司法書士法改正案」など衆・委員会通過、参・本では「第9次地方一括法」「暗号資産の法律」が成立

2019年06月01日 01時34分54秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘
[写真]宮崎勘治(1934-2018)と宮崎信行、1999年。
 
 ことし2回目でしょうか、3回目でしょうか、「きょうの国会のまとめ」が日をまたいでしまいました。そうはいっても、早く帰宅し、シラフです。5月31日は、会社が連続黒字で国の法人税を納めさせていただきました。また、6月1日は、昨年10月5日に亡くなった父・宮崎勘治(1934-2018)のお誕生日。父が亡くなって以来、先見の明と運に恵まれた傑出した実業家だったことを大きく再認識しました。やはり、銀行の態度が物語ります。父は私と同じく、アメリカに行って、新しいものをよく学んでいました。なんといっても、アメリカ、アメリカ、アメリカ、ただひたすらにアメリカです。ベラルーシではだめです。
 
【参議院本会議 きのう、令和元年2019年5月31日(金)】
 
「改正災害弔慰金支給法」(198衆法 号)は、投票総数223、賛成223、反対0の全会一致で可決し、成立しました。
 
「自殺対策の総合的な調査研究と活用法案」(198参法 号)は、投票総数224、賛成224、反対0の賛成多数で参議院を通過し、衆議院に送られました。
 
「死因究明の推進法案」(198参法 号)も、全会一致で参を通過し、衆に送られました。採決は一つ上に書いた法案と一括して行われました。
 
「改正資金決済法」(198閣法49号)も可決し、成立しました。法律の言葉として「仮想通貨」が「暗号資産」に変わります。
 
「第9次地方分権一括法」(198閣法37号)は、投票総数222、賛成180、反対42の賛成多数で可決し、成立しました。学童保育を1人の大人でも運営できることになります。学童保育の受け皿の拡大を最優先するためには、しかたがないのでしょう。
 
【衆議院内閣委員会 同日】
 
「子どもの貧困対策推進法改正案」(198衆法 号)が全会一致で起草されました。山井和則さん・薗浦健太郎さんらが主導し「相対的貧困率」を日本で初めて導入した新法について、今次改正法案は「就学(修学?)支援、子どもの貧困の指標などに大きな成果を上げた」と趣旨説明しました。但し、これも、地方自治体に対して努力義務を課す改正条項が入っています。今世紀の議員立法は、内閣官房・内閣府に「本部」をつくるものが多かったのですが、今度は自治体です。努力義務規定が多いですが、参をきょう通過した議員立法は「薦める」規定となっており、地方の突き上げ・地上最大の下剋上に期待したいところです。松井一郎さん、がんばって。
 
【衆議院法務委員会 同日】
 
「司法書士法と土地家屋調査士法を一括して改正する法案」(198閣法46号参先議)が全会一致で可決すべきだと決まりました。6月4日成立の公算。
 
【衆議院環境委員会 同日】
 
「動物愛護法改正案」(198衆法 号)が起草されました。質疑は比較的長時間。与党時代に、小沢チルドレンから、「反小沢グループ」の勝手なレッテルを張られた生方幸夫さん(6期)と「親小沢グループ」のレッテルを張られた小宮山泰子さん(6期)。もともと大の仲良しですが、ともに、提案理由説明・答弁・附帯決議などをしました。全会一致で可決しました。
 
【参議院議院運営委員会 同日】
 
「立憲提出の歳費法改正案」(198参法29号)が趣旨説明されました。週明け、「自公」「立憲」「維新」の3案が審議されます。枝野幸男・福山哲郎・蓮舫・岡田克也カルテット批判のチャンピオン・国民民主党の榛葉賀津也・参議院幹事長は自公案に乗る見通し。
 
【参議院資源エネルギーに関する調査会 同日】
 
最終報告書をまとめました。
 
【衆議院文部科学委員会 同日】
 
一般質疑。
 
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