田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

頓宮講演会 & コンサート

2012-11-08 23:30:19 | ステージ & エンターテイメント
 耳慣れた親しみのある曲からクラシックまで…、バラエティーに富んだ選曲、そして確かな演奏。聴いている私たちしばし寛ぎの時間を過ごすことができた。一方、肝心の講演会の方は・・・。 

 北海道神宮の頓宮で講演会? そしてコンサート?
 11月4日(日)午後、北海道神宮 頓宮(中央区南2東3)で耳慣れないイベントが開催されるとあって好奇心旺盛な私はさっそく出かけてみた。
 会場は本殿の横に3階建ての立派な会館があり、その3階のホールで行われた。

 第1部はコンサートだった。
 演奏者はソプラノ早坂佳子、ヴァイオリン有路美咲、ピアノ國吉明子、フルート松澤幸司というカルテット(?)による演奏だった。
 札幌のクラシック界には疎い私だが、4人それぞれ札幌市内で活躍されている方ばかりのようだった。

          
          ※ 演奏する4人の奏者たちです。

 選曲が私には心地良かった。
 最初にどこかで聴いた曲だなぁ~と思いながら聴いていたが、震災の復興応援ソングとして有名になった「花は咲く」だった。その後もNHKのドラマ主題曲としてお馴染みの「ひまわり」、「お日様」、「スタンドアローン」などの曲が早坂さんのソプラノで披露された。
 4人はクラシック畑の人たちだから、もちろんクラシックも演奏した。ドビッシーの「ボンソワ」、フォーレの「月の光」、プッチーニの「お父様お願い」等々…。
 約1時間の演奏の中で数多くの曲を演奏してくれたが、最後に「日本の四季」と題して「夏の思い出」、「小さい秋見つけた」など日本の美しい唱歌で締め括ってくれた。

               
               ※ 素晴らしい歌声を披露した早坂佳子さんです。

 ところでソプラノの早坂佳子さんだが、前日近代美術館でのミュージアム・コンサートで歌われていた方と同一人物だった。ステージ衣装も違えば、聴く位置も違ったために最初は気付かなかったのだが、よくよく拝見すると同じ方だったが、美貌と美声を併せ持った素晴らしいプレイヤーである。

          
          ※ 講演をする冬村勇陽さんです。

 さて、期待していた第2部の講演会であるが、演題は「平和と繁栄」~「万葉集」より~というもので作家の冬村勇陽氏が講師を務めた。
 万葉集の解説が聴けるとあってとても期待していたのだが…。
 残念ながら冬村氏の滑舌がお歳のせいもあるのか、かなり悪く話していることのかなりの部分が聞き取れないのだ。その上、冬村氏のお話があちらこちらへと拡散しっぱなしのため、お話を再構成してまとめる力が私にはなかった。
 「平和と繁栄」と題するように万葉の時代においては比較的穏やかな時代の恋の詩が数首紹介されたのだが、それを味わうということにはならなったのが残念だった……。