観戦するスポーツとしてはあまり魅力がないと思いつつも真駒内まで足を運んだ。日本の一線級が出場しているというのにスタンドは寂しいばかりだった…。
昨日、今日(11月25日)と真駒内セキスイハイムスタジアム(南区真駒内公園3-1)でジャパンカップスピードスケート競技会の第2戦が開催された。
札幌においてはシーズン中で唯一の一線級が揃う大会とあって2009年に続いて2度目の観戦をすることにした。
一線級が揃うとはいっても、本当の日本の一線級はWCで世界を転戦しているため、出場選手の中で私が知っているのは、オリンピックの出場経験のある女子選手の岡崎選手(富士急行)と田畑選手(ダイチスケート部)くらいだった。

※ ベテラン田畑真紀選手の1,000mの滑走です。
前回の観戦でも感じたことだが、全日本クラスの大会だというのに観戦する人が非常に少ないことが気になる。思い当たる原因も多々あるのだが…。
考えられる原因として、一つは寒い中での競技ということが挙げられる。
次に、一度に二人しか滑らないタイムレースのために興味が削がれるところがある。
また、スピードスケートの特性(?)としてリンクの内側には競技前のアップする選手、競技を終えた選手がクールダウンするレーンが設けられている。そこを滑る選手と競技中の選手が目を凝らさないと判別できないところがある。
極めつけは、長野オリンピックの際に当時の長野市長が「スピードスケートはまるで見ずミズスマシが水面を動いているようで面白くない」と発言して物議を醸したが、云い得て妙にも思われ、それが一般的な見方なのかとも思われる点だ。

※ クールダウンの田畑選手の表情には満足そうな笑みが浮かんでいました。
つい最近の新聞で、スケート競技出身の清水宏保氏、堀井学氏が衆院選に出馬するというニュースを受けて、「スケート選手は政治家に向いているか否か」を問われたスケート連盟の専務理事が「(スケートは)同じところをぐるぐる回る単調な競技なので、選手が忍耐力のある頑張り屋なのは間違いない」と話しているところにも競技の特性が言い表されているようだ。

※ ママさん選手岡崎朋美選手の1,000mの力走です。
私が競技場に着いて間もなく、女子1,000mの競技が始まった。この競技には岡崎、田畑両選手が出場する。この種目だけはしっかり観戦しようと思った。
出場選手は35名だった。第4組に登場した田畑選手は若手の有望株の高山選手と同走してベテランらしい滑走で2分21秒53の好タイムを叩き出し、それまでのトップに立った。クールダウンの際にも笑顔が見え、自分の滑りに満足そうだった。
後続する選手は誰も田畑選手の記録を抜くことはできないまま、14組の岡崎選手が登場した。しかし、競技に復帰したばかりの岡崎選手に往年の輝きはまだ戻っていなかった。同走の選手にも先行を許し、1分23秒95のタイム(第7位)だった。調子の上がらない岡崎選手はクールダウンの際も下を向きっぱなしだったところに、滑りに対する不出来が表れているようだった。

※ 滑走後のクールダウンの様子に岡崎選手の無念さが表れているようです。
このまま田畑選手の優勝か?と思われた最終組前の16組で滑った前日500m2位の松田選手(十六銀行)が1分21秒07を出し優勝をさらった。なお、3位は1分22秒99でオリンピック選手の高木美帆選手のお姉さんの高木菜那選手(日本電産サンキョー)だった。

※ 女子1,000mの表彰式です。右から3位の高木選手、優勝の松田選手、2位の田畑選手です。
競技終了後、ほどなくして表彰式が始まった。
表彰式は室内で行われたのだが、報道陣に混じって私たち素人も写真を撮影できる。これはありがたいことだが、選手にとってはあるいは迷惑千万な話なのかもしれない。
表彰式が終了後、報道陣は優勝した松田選手と田畑選手の二手に分かれてインタビューが始まった。私は田畑選手の発言に耳を傾けた。(インタビューまで聴くことができるのだからマイナーな大会は有り難い?)実は田畑選手にとって1,000mは専門外の種目である。彼女は1,500m、3,000mの長距離タイプの選手なのだ。
その田畑選手はインタビューで「スピード練習のために出た種目でまあまあのタイムを出せたので満足している」、「戦いの場と考えているのは日本ではなく、世界なのでこれからも努力していく」、「当面は全種目を滑る日本選手権の優勝を目ざす」ななどということを報道陣に語っていた。

※ 報道陣のインタビューを受ける田畑選手です。
競技の特性から今後もそう観戦する人が増えるとは思えないが、インドアの長野エムウェーブとか十勝オーバルなどでは少しは事情が違うのだろうか?
しかし、そう簡単にインドアのスピードスケート場が増えるとは思われない。
観戦客増の妙案はなんといっても日本選手が世界で大活躍することだろう。
かく云う私も女子1,000mだけを観戦して競技場を後にした…。
昨日、今日(11月25日)と真駒内セキスイハイムスタジアム(南区真駒内公園3-1)でジャパンカップスピードスケート競技会の第2戦が開催された。
札幌においてはシーズン中で唯一の一線級が揃う大会とあって2009年に続いて2度目の観戦をすることにした。
一線級が揃うとはいっても、本当の日本の一線級はWCで世界を転戦しているため、出場選手の中で私が知っているのは、オリンピックの出場経験のある女子選手の岡崎選手(富士急行)と田畑選手(ダイチスケート部)くらいだった。

※ ベテラン田畑真紀選手の1,000mの滑走です。
前回の観戦でも感じたことだが、全日本クラスの大会だというのに観戦する人が非常に少ないことが気になる。思い当たる原因も多々あるのだが…。
考えられる原因として、一つは寒い中での競技ということが挙げられる。
次に、一度に二人しか滑らないタイムレースのために興味が削がれるところがある。
また、スピードスケートの特性(?)としてリンクの内側には競技前のアップする選手、競技を終えた選手がクールダウンするレーンが設けられている。そこを滑る選手と競技中の選手が目を凝らさないと判別できないところがある。
極めつけは、長野オリンピックの際に当時の長野市長が「スピードスケートはまるで見ずミズスマシが水面を動いているようで面白くない」と発言して物議を醸したが、云い得て妙にも思われ、それが一般的な見方なのかとも思われる点だ。

※ クールダウンの田畑選手の表情には満足そうな笑みが浮かんでいました。
つい最近の新聞で、スケート競技出身の清水宏保氏、堀井学氏が衆院選に出馬するというニュースを受けて、「スケート選手は政治家に向いているか否か」を問われたスケート連盟の専務理事が「(スケートは)同じところをぐるぐる回る単調な競技なので、選手が忍耐力のある頑張り屋なのは間違いない」と話しているところにも競技の特性が言い表されているようだ。

※ ママさん選手岡崎朋美選手の1,000mの力走です。
私が競技場に着いて間もなく、女子1,000mの競技が始まった。この競技には岡崎、田畑両選手が出場する。この種目だけはしっかり観戦しようと思った。
出場選手は35名だった。第4組に登場した田畑選手は若手の有望株の高山選手と同走してベテランらしい滑走で2分21秒53の好タイムを叩き出し、それまでのトップに立った。クールダウンの際にも笑顔が見え、自分の滑りに満足そうだった。
後続する選手は誰も田畑選手の記録を抜くことはできないまま、14組の岡崎選手が登場した。しかし、競技に復帰したばかりの岡崎選手に往年の輝きはまだ戻っていなかった。同走の選手にも先行を許し、1分23秒95のタイム(第7位)だった。調子の上がらない岡崎選手はクールダウンの際も下を向きっぱなしだったところに、滑りに対する不出来が表れているようだった。

※ 滑走後のクールダウンの様子に岡崎選手の無念さが表れているようです。
このまま田畑選手の優勝か?と思われた最終組前の16組で滑った前日500m2位の松田選手(十六銀行)が1分21秒07を出し優勝をさらった。なお、3位は1分22秒99でオリンピック選手の高木美帆選手のお姉さんの高木菜那選手(日本電産サンキョー)だった。

※ 女子1,000mの表彰式です。右から3位の高木選手、優勝の松田選手、2位の田畑選手です。
競技終了後、ほどなくして表彰式が始まった。
表彰式は室内で行われたのだが、報道陣に混じって私たち素人も写真を撮影できる。これはありがたいことだが、選手にとってはあるいは迷惑千万な話なのかもしれない。
表彰式が終了後、報道陣は優勝した松田選手と田畑選手の二手に分かれてインタビューが始まった。私は田畑選手の発言に耳を傾けた。(インタビューまで聴くことができるのだからマイナーな大会は有り難い?)実は田畑選手にとって1,000mは専門外の種目である。彼女は1,500m、3,000mの長距離タイプの選手なのだ。
その田畑選手はインタビューで「スピード練習のために出た種目でまあまあのタイムを出せたので満足している」、「戦いの場と考えているのは日本ではなく、世界なのでこれからも努力していく」、「当面は全種目を滑る日本選手権の優勝を目ざす」ななどということを報道陣に語っていた。

※ 報道陣のインタビューを受ける田畑選手です。
競技の特性から今後もそう観戦する人が増えるとは思えないが、インドアの長野エムウェーブとか十勝オーバルなどでは少しは事情が違うのだろうか?
しかし、そう簡単にインドアのスピードスケート場が増えるとは思われない。
観戦客増の妙案はなんといっても日本選手が世界で大活躍することだろう。
かく云う私も女子1,000mだけを観戦して競技場を後にした…。