ご存じ坂本龍馬である。「北海道龍馬会」という龍馬マニアが集まった団体が定期的に塾を開催している。名付けて「世界龍馬塾」…。なんともたいそうな名称であるが、過日その世界龍馬塾に潜入(?)してみた。
11月17日(土)午後、かでる2・7(中央区北2西7)において北海道龍馬会が「世界龍馬塾 第4講話」を開催すると知り参加した。北海道龍馬会の講座には以前にも参加したこともあり、会のスタッフの方から「会に入会しませんか?」と声をかけられた。
講座は北海道龍馬会の理事である小野寺繁氏が「龍馬と海援隊」と題して講話された。
坂本龍馬については司馬遼太郎著の「竜馬がゆく」をはじめとして数々の本が刊行され、またTVの大河ドラマ「龍馬伝」などでその活躍ぶりは誰もが知るところである。
今回の小野寺氏の話は特に目新しいものではなく、これまで伝えられていることを今一度整理して受講者に提示したという形だった。

※ 講話をする北海道龍馬会の小野寺繁氏です。
話は龍馬が、勝海舟が組織した神戸海軍操練所が元治2年廃止されたことに伴い、「亀山社中」を結成した時から、慶応3年京都・近江屋で暗殺されるまでを追ったものだった。
龍馬が組織した日本で最初の総合商社とも云われる「亀山社中」も、その延長線上にある「海援隊」も金銭的には厳しい舟渡り的経営であったことは良く知られているが、それは当時まだ商習慣といったものがなかったために、仲介手数料的なものを十分得ることができなかったためと小野寺氏が指摘した点は私にとっては新たな発見である。
また、慶応3年3月6日付で印藤肇に宛てた手紙の中で「小弟ハエゾに渡らんとせし頃より、新国を開き候ハ積年の思ひ一世の思ひ出ニ候間、何卒一人でなりともやり付申べくと存居申候。」と書き送っているが、その中の“新国”とは「蝦夷地」と「竹島」を指すと云われた点が目新しかった。龍馬は現在の島根県竹島の開拓も目指していたということだ。

※ 画面に映った龍馬像をカメラに収めました。
龍馬塾の方は、小野寺氏の講話が終わった後、2011年7月8日にNHK・BSで放送されたBS歴史館「龍馬は誰が殺したか?」のDVDが放映された。
龍馬の刺客については諸説入り乱れていまだに結論は出ていないが、番組は新たな資料の発見によって推理するというものだった。
新たな資料とは、京都見廻り組隊長佐々木唯三郎が家族に宛てた手紙の中で龍馬暗殺について告白する手紙を残していたというものだ。これまで同じ見廻り組の今井信郎や渡辺篤が自供している。しかし研究者によると両者には売名行為的な疑いがあるが、佐々木の場合は世間に知れることなく家族に真実を伝えようとしている点に信憑性があると指摘する研究者もいる。
ただ、番組は「真犯人を特定することは謎のままにしておきましょう」ということで終わっている。
龍馬は志半ばに若くしてこの世を去った。志半ばだったから…。若くしてこの世を去ったから…。龍馬はヒーローになり得たのかもしれない…。
「世界龍馬塾」…、またお邪魔してみようかな?
11月17日(土)午後、かでる2・7(中央区北2西7)において北海道龍馬会が「世界龍馬塾 第4講話」を開催すると知り参加した。北海道龍馬会の講座には以前にも参加したこともあり、会のスタッフの方から「会に入会しませんか?」と声をかけられた。
講座は北海道龍馬会の理事である小野寺繁氏が「龍馬と海援隊」と題して講話された。
坂本龍馬については司馬遼太郎著の「竜馬がゆく」をはじめとして数々の本が刊行され、またTVの大河ドラマ「龍馬伝」などでその活躍ぶりは誰もが知るところである。
今回の小野寺氏の話は特に目新しいものではなく、これまで伝えられていることを今一度整理して受講者に提示したという形だった。

※ 講話をする北海道龍馬会の小野寺繁氏です。
話は龍馬が、勝海舟が組織した神戸海軍操練所が元治2年廃止されたことに伴い、「亀山社中」を結成した時から、慶応3年京都・近江屋で暗殺されるまでを追ったものだった。
龍馬が組織した日本で最初の総合商社とも云われる「亀山社中」も、その延長線上にある「海援隊」も金銭的には厳しい舟渡り的経営であったことは良く知られているが、それは当時まだ商習慣といったものがなかったために、仲介手数料的なものを十分得ることができなかったためと小野寺氏が指摘した点は私にとっては新たな発見である。
また、慶応3年3月6日付で印藤肇に宛てた手紙の中で「小弟ハエゾに渡らんとせし頃より、新国を開き候ハ積年の思ひ一世の思ひ出ニ候間、何卒一人でなりともやり付申べくと存居申候。」と書き送っているが、その中の“新国”とは「蝦夷地」と「竹島」を指すと云われた点が目新しかった。龍馬は現在の島根県竹島の開拓も目指していたということだ。

※ 画面に映った龍馬像をカメラに収めました。
龍馬塾の方は、小野寺氏の講話が終わった後、2011年7月8日にNHK・BSで放送されたBS歴史館「龍馬は誰が殺したか?」のDVDが放映された。
龍馬の刺客については諸説入り乱れていまだに結論は出ていないが、番組は新たな資料の発見によって推理するというものだった。
新たな資料とは、京都見廻り組隊長佐々木唯三郎が家族に宛てた手紙の中で龍馬暗殺について告白する手紙を残していたというものだ。これまで同じ見廻り組の今井信郎や渡辺篤が自供している。しかし研究者によると両者には売名行為的な疑いがあるが、佐々木の場合は世間に知れることなく家族に真実を伝えようとしている点に信憑性があると指摘する研究者もいる。
ただ、番組は「真犯人を特定することは謎のままにしておきましょう」ということで終わっている。
龍馬は志半ばに若くしてこの世を去った。志半ばだったから…。若くしてこの世を去ったから…。龍馬はヒーローになり得たのかもしれない…。
「世界龍馬塾」…、またお邪魔してみようかな?