田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

映画 93 フライト

2013-03-27 20:10:32 | 映画観賞・感想

 たまあにはハリウッドのスペクタル映画もいいかな、と思いながら観た「フライト」だった。確かに飛行機墜落事故を回避しようとするシーンは迫力があり見事だったが、それ以上に人間の心理的な葛藤を描いたストーリーと演技が素晴らしかった。 

 本日のブログは「ザックジャパンWC出場決定!」を予定していたのだが、なんと想定外の敗戦ということになってしまった。ということで、この話題は6月までお蔵入りとし、本日の話題は昨日(26日)ユナイテッドシネマ(中央区北1東4 サッポロファクトリー1条館内)で観た「フライト」の話題にすることにした。

        

 映画はウイップ機長(デンゼル・ワシントン)が操縦する飛行機が整備不良から故障して墜落の危機に瀕した場面から始まる。墜落必至の飛行機をウイップ機長は航空機ではあり得ないと言われる『背面飛行』を決断・実行し、最小限の被害に食い止めることに成功した。
 この一連のシーンはさすがハリウッド映画と云わせる迫力あるシーンであったし、ワシントンの迫真の演技にも光るものを感じた。

     

 物語はここから始まる。
 事故を最小限に抑えたウイップ機長は英雄視されて当然だったが、彼には飛行機を操る者としてあってはならないアルコール依存症のうえ、コカインを吸引していたという事実があった。
 すでに血液検査などから逃れられないと思われていたことを、ウイップ機長を弁護する弁護士があらゆる工作を駆使することによって無罪にするべく手筈を整えた。
 この場面を見ていて、以前アメリカのNFLの有名選手が妻を射殺しながら無罪を勝ち取ったというニュースを思い出し、アメリカの司法制度では白を黒とすることも可能なのだろうか?と思ってしまったのだが…。
 そして、結末は…?(ここで結末は書かないほうが良いだろう)

 英雄から一転被疑者になってしまった戸惑い、追い詰められ自暴自棄に陥りそうな不安、弁護士の助言のように嘘をつき通すことへの葛藤、等々…。主演のデンゼル・ワシントンの素晴らしい演技が見ものである。
 そして、観るものを惹きこんでいく演出も見事で「楽しませてもらった」との思いを抱かせくれた映画だった。