田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

スノーシュー in 滝野の森 前編

2013-03-31 23:48:37 | スノーシュートレック & スノーハイク
 春の到来を感じるために滝野の森に入った。やや湿り気を帯びた重たい雪を踏みしめ、森の中に進み入ると、そこここに春の足音が忍び寄っている様がうかがえた。

 カエデの甘い樹液が樹肌を伝っていた…。
 雪の上をカワゲラが這うように歩いていた…。
 オオカメノキがウサギの耳のような芽を出していた…。
 そこここに春が近づいていた…。

          
          ※ 滝野の森の「森の情報館」は雪の中から顔を覗かせているようだった。

 昨日(30日)、滝野スズラン丘陵公園の「森の情報館」主催の「滝野の森 ありがとうスノーシューツアー」という催しに参加した。
 森の情報館は雪の中に埋もれるような姿で私たちを迎えてくれた。
 スノーシューツアーの人気は高く、50~60名はいたのではと思われるほど盛況だった。天候は晴れ、寒さも和らぎ絶好のスノーシュー日和であった。

          
          ※ リーダーの説明を聴くツアー参加者たちです。

 参加者が多かったこともあり二班に分かれ、私はまだ体力はあるつもりで山坂を上り下りするハードな班を選択した。
 リーダーを先頭にさっそく森の中に入っていった。
 雪は水分を含んで重く、それなりの体力を要した。行動を始めてそれほど時間が経たないのに、背中に汗を感じて急いでウェアを一枚脱ぐほどだった。

 今回のリーダーはほど良い規律性と自由性を尊重して「私と並行するように自由に歩いてください」という指示だった。参加者はそれぞれ思い思いに森の中を散策した。そこにはサブリーダーが寄り添っていたので危険はないし、参加者の質問にも親切に答えてくれた。

          
          ※ イワガラミの種子です。周りの樹に絡み付いて成長します。

          
     ※ こちらはイワガラミと良く似ていますが、ノリウツギといいます。ツル性ではありません。

 大きな樹の根元に茶色に変色した何かの種子が転がっていた。ツルアジサイに似ているがどうもそれとは違うようだ。さっそくサブリーダーに訊いたところ、ツル性のイワガラミということだった。雪が降った後に、雪上を風に吹かれて移動し、大きな樹の根元で発芽して樹に巻きついて成長するそうだ。
 こうした森の植物のこと、動物のことについてガイドから説明を伺いながら森を散策するのはなかなか楽しいものである。
 ただし、あまり説明に熱が入りすぎるのも興ざめになるが、今回のリーダーたちはそのあたりが適度であったことが心地良かった。(続きは明日へ)

          
          ※ カエデの樹肌から滲み出る樹液を指ですくい舐めてみる参加者です。

          
          ※ 雪の上を動き回っていたカワゲラです。

          
          ※ 向こうの人物にピントが合ってしまいボケてしまったオオカメノキの芽です。