田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

韓国のお雑煮「トックッ」を食す

2013-03-16 23:02:47 | 講演・講義・フォーラム等
 とうとう調理講習にまで顔を出した。と言っても「調理した」とはとても言えない実態である。そこでタイトル名を「食す」としたのだ。札幌国際プラザの「韓国を知るセミナー」(調理編)に参加してみた。 

 札幌国際プラザが開催する「○○を知るセミナー」(○○にはそれぞれ国名が入る)はそれぞれの国情を知ることができ、なかなか興味深い。
 3月14日(木)の「韓国を知るセミナー」はこれまでと趣を変え、「韓国料理を調理して、そして食してみよう」というセミナーだった。
 調理ということで少し躊躇したところもあったのだが、「えい、ヤーッ」と応募した。講習にはエプロン・三角巾を持参せよ、との指示があったので妻のものを拝借して参加した。
 受講生はやはり女性が圧倒的だった。男性は40名ほどの受講者の中にわずか3名だった。

          
          ※ 調理前、説明する講師のユンソヨンさんです。

 韓国担当の国際交流員は代替わりをしたらしい。講師を務めたユンソヨンさんは初めての講義で緊張したと語っていたが、流暢な日本語を操り、とてもそのようには見えなかった。
 彼女はまず、韓国料理の特色について説明してくれた。それによると…、
①主食は米である。②唐辛子や薬味野菜を多用する。③薬食同源の考えである。④野菜中心の食生活である。⑤醗酵食品が多い。と五つにまとめた。
 特に、唐辛子に含まれるカプサイシンは脂肪燃焼効果が高いため韓国人には肥満が少ないという。
 さらに、韓国料理では彩りも重視され、コミョンといって飾り物として白色(卵白の薄焼き、長ネギ)、黄色(卵黄の薄焼き)、緑色(セリ、カボチャなど)を用いるそうだ。

          
          ※ トックッの材料です。手前の白い色のものがトッ(餅)ですね。

 さて肝心の「トックッ」である。
 「トックッ」とはうるち米を使った韓国の餅(トッ)と野菜、肉を煮たスープ。新年に食べる習慣があり、韓国版のお雑煮だそうだ。
 レシピをいただいた上に、主だったところは見本も見せてくれたので大して難しいとは思わなかった。我が班では女性陣が次から次へとてきぱきと調理を進めていく。「これは、私などは手を出すべきでない」と判断し、私は誰かが調理器具を欲しているなと察したら、その調理器具を探したり、使用を終えた用具を収納したりする係に徹した。
 
 面白いと思ったのは、韓国料理でもスープのだしを取るのに昆布と煮干しを使うところだ。ただし、煮干しは最初にゴマ油で炒めた後に鍋から出してしまうところは「なぜ?」とも思ったが…。

          
          ※ 完成したトックッです。コミョンとして卵白、卵黄、韓国海苔が使われています。

 調理は20分ほどで終了したのではないだろうか。
 早速、試食である。やや薄味であったが、なかなか美味しかった。
 講師が「美味しいですか?」と聞いてきたので「マシッソヨ(美味しいです)」と返した。実は講座のときに簡単な韓国語講座も行っていたのだ。
 わずか1時間30分の講座だったがそれなりに楽しいひと時だった。カムサハムニダ。