広がっていた砂浜は徐々に狭くなり、やがて海辺の近くまで海岸段丘が迫ってきているところがあった。時間の経過とともに波も荒くなってきた。新川河口からの折り返してからは雪も降り始め、夕暮れとの競争だった。
※ 歩いたところのマップを再掲した。手書きで札幌市・小樽市・石狩市の境界をあらわしてみた。
前編でも述べたが、砂浜はきれいで流木なども目につかなかった。これはもともと湾内ということで漂着物が少ないのか?それとも関係者が定期的に清掃しているためなのか?
ともかくゴミが目立たない砂浜を見ることは気持の良いものだ。
※ 歩いていた中で唯一流木を見かけたのでカメラに収めた。
時間の経過とともに波が荒くなってきた。風が出てきたせいかもしれない。
そして気がつくと、遠くに見えていた海岸段丘が海辺の近くまで迫ってきていた。
新川を挟んでドリームビーチに近づいてくるにしたがい段丘が目立ってきたということは、同じ理由で海岸線が削られているためだろうか?
海岸段丘が波によって削られた跡のようなところを見ると痛々しく感じてしまう。
※ 風が強くなり、白い波も目立ったてきた。
※ いつの間にか海岸段丘が海辺まで迫ってきていた。
※ 波が削ったためだろうか、海岸段丘の崖が崩れているところがあった。
途中に何ヵ所か鉄製のパイプが組み立てられているところがあった。海岸段丘が削られるのを阻止するためのものだろうか?あまり効果は発揮していないように見えたが、あるいは別の目的に設置されたものなのだろうか?
※ この鉄製の柵はいったい何のためなのだろうか?
折り返し点の新川河口が遠かった。身体が疲れているせいもあったのだろうが、行けども行けどもという感じだった。
出発してから1時間15分くらい経ったころだったろうか? 前方に海鳥たちが見えた。新川河口である。当たり前のことだが、先ほどドリームビーチを歩いたときに川の向かいから見たのと同じ光景が広がっていた。フーッ、まだ半分である。
夕暮れが迫っている。そそくさと写真を撮って、直ぐに折り返した。
※ 新川河口の向こう岸にはドリームビーチ側から見たように海鳥たちが憩っていた。
※ 新川が石狩湾(日本海)に注ぐ河口です。
帰り道は周りの様子が同じこともあり、ひたすら砂浜を歩き続けた。途中から風だけでなく雪も混じってきた。雪を避けるため風防を被るとさらに一人だけの世界になる。
途中で一匹のキタキツネに出会ったが、人間と認めるとそそくさと崖の中に消えた。海岸段丘は彼らにとってはかっこうの棲家なのかもしれない。
※ カメラにも写るくらい雪が激しく降ってきました。
帰りの5Km弱を歩き続けるには体力が限界にきていた。途中とうとう足を止め、紅茶を補給し、チョコレートを口に入れ小休止を取らざるを得なかった。
雪が降り続き夕暮れが迫ってくる中、重くなった足を必死に前に進めた。
辺りがやや暮れかけたころ、雪降る中に愛車が目に入った。ようやく出発点に辿り着くことができた。
時計を見ると午後5時を指していた。
※ 夕暮れが迫る中、愛車が待っていました。
「なぜ砂浜を歩くのか」…。
いや~、誰もいない砂浜を歩くって何とも云えない気分ですなぁ~。
ほら、歌の歌詞にも出てくるじゃないですか! 誰もいない海って特別なんですよ!
「誰もいない海♪…」(南沙織の歌だったかなぁ…)
「今はもう秋(冬)誰もいない海♪…」(こちらはトアエモアでしたね?)
何!? 古いって? 古くて結構!!
おいら暴走(歩)老人なんだから…。