ハーモニカというと、我々世代には学校の音楽の時間に吹いた〈吹かされた?〉懐かしい楽器である。今日(19日)の午後、キタラでハーモニカのビッグバンドコンサートを聴いた。
※ キタラは写真撮影はもちろんNGだった。しかし、コンサート終了直前に出演者全員が
ステージに再登場した場面は許されるだろうとカメラを構えたのだが…。これもNG?
ハーモニカというと、私には幼い頃の微かな思い出がある。
確か学校に上がる前だったと記憶している。住宅の隣にあった友だちの家に遊びに行ったとき、友だちのお父さんがハーモニカを吹かせてくれた。初めての体験だったが、吹き方によって音色が異なることに興味を抱いた。それ以来、毎日のように友だちの家を訪れて、とうとう簡単な一曲を吹けるようになったとき、友だちのお父さんからとても褒められたことが遠い記憶の中に残っている。その時の曲が何だったかまでは記憶にないのだが…。
それ以来、学校に入ってからもハーモニカを吹くことは割合得意だった。
そんな記憶が残るハーモニカのビッグバンドのコンサートがあると友人から誘いを受け、キタラへ出かけた。
コンサートは、「札幌ハーモニカアンサンブル 第19回定期演奏会」ということだったが、関東から「NHCサロン・ポップス」、「町田・ハーモニカフレンズ」、「湘南ポラリスハーモニー」という3団体が特別出演としてステージに上がった。
ここでは個々の感想は省き、コンサート全体の印象を記すことにする。
それぞれの団体は20~30数名の奏者で編成されていた。
編成の内容は、それぞれの団体で多少異なるものの、1stハーモニカ、2ndハーモニカ、バリトンハーモニカ、バスハーモニカなどからなり、さらに団体によってパーカッション、ピアノなどハーモニカ以外の楽器を加えているところもあった。
こうした編成のバンドの構造的なハンディは単一楽器での構成のため、どうしても音が平板(単調)になりやすいという点がある。それを克服するためにハーモニカ以外の楽器を導入するのだが…。
今回のコンサートでも残念ながら、そうした印象を拭うことできなかったように思われる。
そうした意味では「町田・ハーモニカフレンズ」が平家の落ち武者を題材とした「青葉の笛」という曲で、謡曲を謳い、篠笛を効果的に使用した曲が新鮮に聴こえてきた。
また、ビッグバンドということだったのだが、楽器の特質上、音量は限られている。各奏者の前にはそれぞれマイクが用意され音量の増幅を図っていたが、いま一つ効果が乏しかったように思われた。
その中で、「NHCサロン・ポップス」の1曲目に披露された交響曲「フィンランディア」は音量も豊かであり、ハーモニカとその他の楽器もよく融合され、素晴らしい1曲だったように感じられた。
そして最も印象的だったことは、舞台上も、そして私を含めた聴衆もかなりの年齢に達した方が目立ったことである。(若い方がいなかったわけではないが…)
私と同世代の人たちが、リタイアした今、昔を懐かしみ再びハーモニカを手にしたということだろうか? また、ハーモニカの音色に郷愁の思いを抱きながら、耳を傾けるために集まったということだろうか?
もしそうだとしたら、ハーモニカの未来はあまり明るくないようにも思われるのだが…。
※ キタラは写真撮影はもちろんNGだった。しかし、コンサート終了直前に出演者全員が
ステージに再登場した場面は許されるだろうとカメラを構えたのだが…。これもNG?
ハーモニカというと、私には幼い頃の微かな思い出がある。
確か学校に上がる前だったと記憶している。住宅の隣にあった友だちの家に遊びに行ったとき、友だちのお父さんがハーモニカを吹かせてくれた。初めての体験だったが、吹き方によって音色が異なることに興味を抱いた。それ以来、毎日のように友だちの家を訪れて、とうとう簡単な一曲を吹けるようになったとき、友だちのお父さんからとても褒められたことが遠い記憶の中に残っている。その時の曲が何だったかまでは記憶にないのだが…。
それ以来、学校に入ってからもハーモニカを吹くことは割合得意だった。
そんな記憶が残るハーモニカのビッグバンドのコンサートがあると友人から誘いを受け、キタラへ出かけた。
コンサートは、「札幌ハーモニカアンサンブル 第19回定期演奏会」ということだったが、関東から「NHCサロン・ポップス」、「町田・ハーモニカフレンズ」、「湘南ポラリスハーモニー」という3団体が特別出演としてステージに上がった。
ここでは個々の感想は省き、コンサート全体の印象を記すことにする。
それぞれの団体は20~30数名の奏者で編成されていた。
編成の内容は、それぞれの団体で多少異なるものの、1stハーモニカ、2ndハーモニカ、バリトンハーモニカ、バスハーモニカなどからなり、さらに団体によってパーカッション、ピアノなどハーモニカ以外の楽器を加えているところもあった。
こうした編成のバンドの構造的なハンディは単一楽器での構成のため、どうしても音が平板(単調)になりやすいという点がある。それを克服するためにハーモニカ以外の楽器を導入するのだが…。
今回のコンサートでも残念ながら、そうした印象を拭うことできなかったように思われる。
そうした意味では「町田・ハーモニカフレンズ」が平家の落ち武者を題材とした「青葉の笛」という曲で、謡曲を謳い、篠笛を効果的に使用した曲が新鮮に聴こえてきた。
また、ビッグバンドということだったのだが、楽器の特質上、音量は限られている。各奏者の前にはそれぞれマイクが用意され音量の増幅を図っていたが、いま一つ効果が乏しかったように思われた。
その中で、「NHCサロン・ポップス」の1曲目に披露された交響曲「フィンランディア」は音量も豊かであり、ハーモニカとその他の楽器もよく融合され、素晴らしい1曲だったように感じられた。
そして最も印象的だったことは、舞台上も、そして私を含めた聴衆もかなりの年齢に達した方が目立ったことである。(若い方がいなかったわけではないが…)
私と同世代の人たちが、リタイアした今、昔を懐かしみ再びハーモニカを手にしたということだろうか? また、ハーモニカの音色に郷愁の思いを抱きながら、耳を傾けるために集まったということだろうか?
もしそうだとしたら、ハーモニカの未来はあまり明るくないようにも思われるのだが…。