5合目を過ぎてからも私の悪戦苦闘は続いた。各合目を記した標識を目にすると必ず小休止を取った。それが唯一の楽しみになっていた。疲労困憊しながら登り続ける私であったが、山頂付近に咲く高山植物が私を一時慰めてくれた…。
5合目を過ぎてからは、さらに登山路も険しくなり、私のペースは落ちていった。
苦しさゆえだろうか、登山路の様子を写した写真が極端に少ないのに帰宅してから気付いた。
私は各号目を記した標識を見るのを励みとして登りつづけた。そこで僅かな小休止をとるのが唯一の楽しみになっていたのだ。
前編と同じように核合目の写真と高度、及び到達時間を記すことにする。
◇6合目 1,282m 8:50
◇7合目 1,422m 9:25
まるで直登するかのように登りつづけていた登山路がトラバースするように横方向に移動し始めたのは、8合目を過ぎた1,600m付近だったろうか? 少しだけホッとしたのを憶えている。
季節が初秋を迎えるとあって高山植物はほとんど見られなかったが、このあたりで季節を忘れたかのように紫色の花をところどころで目にすることができた。イワギキョウとイワブクロである。すでに紅葉を迎えた木々の葉とのコントラストに、高山では春・夏・秋が同時にやってくるのでは?とも思われた。
◇8合目 1,545m 10:05
※ 文字通り岩の間に咲いていたイワギキョウです。
※ こちらは紅葉が始まった木の葉とのコントラストを見せるイワブクロです。
9合目の標識のところに「羊蹄山避難小屋」への分岐点があった。ガイドブックには「ちょっと小屋へ寄ってみよう」とあったので、下山時に時間があれば寄ることにして先を急いだ。
◇9合目 1,618m 10:40
9合目を過ぎ、間もなく一つの尾根に出た。あたりはハイマツなどの低木地帯になっていた。あたりはうっすらと秋色に色付き始めていた。
※ 遠くに羊蹄山避難小屋が見えます。辺りは色付き始めていました。
登りつづけて5時間35分、ようやくピークの一つに辿りついた。そこは〔真狩コース〕が終わり、外輪山の始まりを意味していた。
外輪山の縁に立ち、火口を覗きこむと逆円錐形の大きな火口(直径750m)が見事だった。そして河口のちょうど反対側に本当のピークである1,893m地点が望まれた。
◇10合目?(真狩分岐) 1,753m 11:15
※ 羊蹄山の火口で「父釜」と呼ばれています。ピークは正面右側の三角の山です。
(後編に続く)
5合目を過ぎてからは、さらに登山路も険しくなり、私のペースは落ちていった。
苦しさゆえだろうか、登山路の様子を写した写真が極端に少ないのに帰宅してから気付いた。
私は各号目を記した標識を見るのを励みとして登りつづけた。そこで僅かな小休止をとるのが唯一の楽しみになっていたのだ。
前編と同じように核合目の写真と高度、及び到達時間を記すことにする。
◇6合目 1,282m 8:50
◇7合目 1,422m 9:25
まるで直登するかのように登りつづけていた登山路がトラバースするように横方向に移動し始めたのは、8合目を過ぎた1,600m付近だったろうか? 少しだけホッとしたのを憶えている。
季節が初秋を迎えるとあって高山植物はほとんど見られなかったが、このあたりで季節を忘れたかのように紫色の花をところどころで目にすることができた。イワギキョウとイワブクロである。すでに紅葉を迎えた木々の葉とのコントラストに、高山では春・夏・秋が同時にやってくるのでは?とも思われた。
◇8合目 1,545m 10:05
※ 文字通り岩の間に咲いていたイワギキョウです。
※ こちらは紅葉が始まった木の葉とのコントラストを見せるイワブクロです。
9合目の標識のところに「羊蹄山避難小屋」への分岐点があった。ガイドブックには「ちょっと小屋へ寄ってみよう」とあったので、下山時に時間があれば寄ることにして先を急いだ。
◇9合目 1,618m 10:40
9合目を過ぎ、間もなく一つの尾根に出た。あたりはハイマツなどの低木地帯になっていた。あたりはうっすらと秋色に色付き始めていた。
※ 遠くに羊蹄山避難小屋が見えます。辺りは色付き始めていました。
登りつづけて5時間35分、ようやくピークの一つに辿りついた。そこは〔真狩コース〕が終わり、外輪山の始まりを意味していた。
外輪山の縁に立ち、火口を覗きこむと逆円錐形の大きな火口(直径750m)が見事だった。そして河口のちょうど反対側に本当のピークである1,893m地点が望まれた。
◇10合目?(真狩分岐) 1,753m 11:15
※ 羊蹄山の火口で「父釜」と呼ばれています。ピークは正面右側の三角の山です。
(後編に続く)