田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の石狩川河岸を遡る 6 中編

2015-03-03 20:15:56 | 冬の石狩川河岸遡行スノーシュートレッキング

たっぷ大橋 ~ 月形大橋 トレッキング月日 ’15/03/01

 石狩川の河岸はまるで手つかずの自然が残されているように思えた。(もちろん道開発局が管理しているのだろうが…)無秩序に雑木が生え茂り、自然にできた掘割が縦横に走り…。私は雑木林の木々避けながら右に左にとジグザグに進み、掘割を慎重に渡り続けた。 

          
          ※ 6時20分過ぎの写真です。日の出を迎え、厚い雲の間からわずかに太陽が顔を覗かせています。

 朝6時18分に私はたっぷ大橋の袂をスタートした。
 ちょうど日の出を迎えたところで、雲の隙間から太陽がちょっとだけ顔を出して、辺りの雲を茜色に染めていた。
 石狩川はまったく凍っていなかった。すでに春の胎動が始まっているかのようだった。
 川面はまったく流れがないかのように静謐そのもので、その様はまるで鏡を並べ敷いたようにさえ見え、辺りの景色をきれいに映し出していた。

          
          ※ 昨日も掲載した写真です。石狩川に周りの風景が映し出されています。

 たっぷ大橋の袂は雑木もなく広々としていたが、少し進むとそこは今までの河岸と同様、雑木が生い繁り私の行くてを阻んだ。その木々を避けながら、まるでスキーの回転選手のように右に左に身体が通れる隙間を探しながら進んだ。
 雑木のうちはまだいい。適度に木々が間を作って生えているため、その隙間を探せばよい。ところがイタドリのような灌木となると、密生している。しかたなく私はそれらをなぎ倒しながら進んだ。

          
          ※ スタート直後には広い雪原が広がっていたのですが…。

          
          ※ たちまちこのような状態です。手前の灌木状のものはなぎ倒して進みまし。

          
          ※ このような雑木林が延々と続きましたが、うまく避けながらのトレッキングが続きました。

 石狩川を横断するように送電線が走っていた。地図上にも記されていて、スタートからおよそ2キロ進んだことが分かった。その時、時刻は7時07分。時速2キロのペースだ。

          
          ※ 送電線が石狩川を跨いでいました。地図上に記されているので目印になります。

 今回のコース〔たっぷ大橋 ~ 月形大橋〕間の右岸は途中に流れ込む川は地図上にはなく、ゴール近くになって「須部都川」という小さな流れが石狩川に流れ込んでいる。
 しかし、地図上には表れない自然にできた掘割の水路がいたるところに走っていた。雪がまだ柔らかい冬の初めや、雪解けが進むこれからの季節だと、あるいは通ることが難しいような個所もあったが、この日は雪面が固く締まった状態だったため、慎重にそうしたところを越えていった。

          
          ※ 雪で分かりにくいですが、石狩川の方を見ると凹んでいます。自然にできた掘割です。

          
          ※ 掘割の中にはこうして水面がぽっかりと顔を出しているところもありました。

 石狩川は依然として様子が変わらない。さざ波一つ立たない川面が続いていた。
 雑木林や灌木地帯、そして自然にできた掘割も続く中、スノーシュートレッキングは続いた。

          
          ※ 石狩川は相変わらず鏡のような水面を見せていました。

          
          ※ 何か小動物の巣穴のようです。キタキツネ?

          
          ※ 雪の上にはあちこちにこうした糞が散らばっていました。

 途中、小腹が空いたので食料を補給するために休んだ以外は歩き続けた。温かな紅茶がことのほか美味しかった…。
 送電線のところから1時間半が経過した頃、雪面が割れて水面が見える大きな掘割にぶつかった。堤防の方を見ると、樋門の装置(川上樋門?)が見えた。樋門とは、用水の取水や内水の排除を目的としたものだということだが、ここの場合は水田で使った用水を排除するための樋門ではないかと思われる。
 大きな掘割を回避するため堤防近くまで迂回した。

          
          ※ この日初めて現れた樋門です。これだけ雪が割れていると渡ることはできません。

 樋門のところを過ぎると、辺りにはなあ~んにもない大きな雪原が姿を現した。地図上では「グライダー滑空場」となっていた。後から取材したところ新篠津村の施設だという。

          
          ※ なぁ~んにもない、ただだだっ広いだけのグライダー滑空場です。

 グライダー滑空場の中間点付近に大きな構造物が見えた。グライダーの格納庫かな?と思いながら近づくと、それは水利施設のようだった。何であるのかまったく見当がつかなかったが、建物の壁には「水利使用標識」という表示が打ち付けられていた。
 長さおよそ2,000mの滑空場には何もなかった。あるいは堤防内の施設のため、利用期間以外は全ての構造物を撤去しなくてはならない規則になっているのだろうか?

          
          ※ グライダー滑空場の中間点付近にあった水利施設です。

 グライダー滑空場を歩き終えた地点あたりが、今回のコースの中間地点くらいだった。
 この時、9時30分過ぎだった。
 順調である。予想外に順調である。太陽は顔を出さないものの、風はなく、雪面が固く締まっている。
 私は気分よくスノーシュートレッキングを続けた。

 するとそれから間もなく、思わぬ人たちとの出会いがあった…。
 その話は明日の後編で。


《ウォーキング覚書》
 2/26~3/02の5日間は月を跨いでしまったが、この5日間も一日平均では一万歩をクリアすることができた。

 ◇2/26 18,585歩 ◇2/27 11,473歩 ◇2/28 7,710歩 ◇3/01 33,719歩 ◇3/02 10,354歩 

 ◇5日間合計 81,841歩  ◇2/26~3/02の一日平均 16,368歩

 この5日間には二つのイベントがあった。一つは2/26の藻岩山登山である。藻岩山だけだと12,000歩内外だが、この日は夜にも都心でシンポジウムがあったため歩数が多くなった。そして3/01は「石狩川河岸を遡る」シリーズの第6弾を実施したことで大幅に歩数が増えた。前日が少なかったのは、次の日に備えて体力の温存を図ろうとしたためである。

〔2月の記録〕
 ◇2月の28日間の総計 382,221歩 ◇2月一ヶ月の一日平均歩数 13,651歩

一 日の平均歩数が一月より伸びている。あまり無理することはないなぁ。無理せず長続きすることをねらわなくちゃ…。