田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

今、留萌のマチが熱いようだ!

2015-03-09 21:57:47 | 講演・講義・フォーラム等
今、留萌のマチが熱く燃えているようだ!その核となっているのが「エフエムもえる」の存在だという。「エフエムもえる」を運営する佐藤氏からお話を伺った。 

          
          ※ 「エフエムもえる」が入るJR留萌駅の駅舎です。          

 2月25日(水)午後、かでる2・7において「学習成果実践講座 in 札幌」という講座があり、参加した。
 そもそも「学習成果」とは何の学習成果なのかも良く分からないまま参加した私であるが、その趣旨について特に説明はなかった。私が思うには、主催の北海道生涯学習協会が進める“まちづくり”についての学習会がこれまで行われていて、その学習会に参加した方たちが、その成果を発表する会と理解した。

 講座は、基調講演と二つの実践報告からなっていた。
 その基調講演が、株式会社「エフエムもえる」の代表取締役社長である佐藤太紀氏の「マチの聴こえる回覧板 エフエムもえる」と題する講演だった。

          
          ※ 講演をした佐藤太紀氏の本業は留萌市で建設会社を経営する若社長だそうです。

 エフエムもえるの最大の特徴は、「エフエムもえるメンバーズクラブ」の存在だという。
メンバーの数は今や900人を数えるということだが、このクラブが番組の運営を支えているという。つまり、会社の経営は株式会社が責任を持ち、番組の運営はメンバーズクラブが担うという両輪により成り立っている点に特徴があるという。

 人口23,000人余りの留萌市において、「エフエムもえる」に関わる人が900人もいるということは、いかに留萌市民にエフエムもえるが浸透しているかの一つの証しであろう。
 さらに、ゴールデンタイムの「エフエムもえるの」の聴取率が実に12パーセントだという。テレビが当たり前の今どきの時代にラジオでこれだけの数字が取れるのは驚きである。
 そこには数々の「エフエムもえる」独特の創意工夫が散りばめられていたが、それに触れると膨大になるのでここでは割愛する。

 ただ、「エフエムもえる」が「マチの聴こえる回覧板」をめざし、まちのみんなが参加するコミュニティFMから、市民の「共通言語」を生み出し、コミュニティを再生しようとしたコンセプトにその成功の秘訣があったように私には思えた。

 「エフエムもえる」の番組表を見てみると、通常朝の7時30分から22時まで、びっしりと番組が埋まっている。その中で、地域情報や天気・道路情報以外は全て「エフエムもえるメンバーズクラブ」の会員が番組を作り、自ら出演しているという。そこが驚異的な聴取率を獲得し、マチの多くの人たちに受け入れられている要因があるようだ。

 佐藤氏たちは、単なるFM放送を提供するだけではなく、FM放送を媒体として、地域情報の受発信メディアをめざし紙媒体の情報誌の発行やガイドブックの作成、あるいは留萌管内全体のまちづくりに積極的に関わったり、地域主体の商品開発までも視野に入れたりしながら、留萌管内全体の“まちおこし”を念頭に置いているようである。
 今、留萌のマチが熱いようだ!!