実力差はいかんともし難かった。ここまで健闘してきた日本チームだが、予選突破をかけた今日の対カナダ戦では善戦はしたものの随所に綻びを見せ、残念ながら予選突破とはならなかった…。
札幌で行われている世界的イベントを見逃す手はないと思いながらも、なかなか月寒体育館に足が向かなかった。
時折りテレビで観戦しながらその経過を追っていた。昨日まで日本は5勝4敗と善戦してはきたものの、予選突破の4位以内のためにはもう負けは許されない状況となった本日、スケジュールも空いていたことから観戦を決めた。
午後2時からの試合開始に合わせて、1時半頃に会場の月寒体育館へ行ったところ、日本が試合をするレーン側はすでに満席状態だった。それでも、一人だったこともあり何とは席を確保することができた。
その席のことだが、観戦チケットは当日券で1,500円となっていた。「1,500円はちと痛いなあ」と思いながら販売窓口へ行くと、なんと60才以上のシニアは500円というではないか!ずいぶん思い切ったシニアに優しい料金設定を喜んだ。
私が場内に入ったときには、すでに両チームの選手がレーンに入っていた。この時間帯はもちろんテレビには映らない時間だが、選手はこの時間にウォーミングアップを兼ねながら氷の状態を読むという重要な時間のように思われた。
この時間、選手たちがいっせいに野球の投手がシャドーピッチングをするように、ストーンを持たずに投球フォームを確認するシーンがあったのだが、その様子をとても美しく感じた。何でもそうだが、磨き抜かれた一流選手のフォームは無駄がなく美しいものだなあ、と改めて思った瞬間だった。
試合の方は、第1エンドで日本が1点を先制したものの、直ぐに逆転され、終始カナダリードの展開で試合は進んだ。観戦していて感じたのは、日本は好ショットもある一方、ミスも目立った。対してカナダはほとんどがスキップ(主将)の指示通りのショットを堅実に投じていたと映った。
テレビ観戦の場合は、NHKの方針でもあるのだろうが、アナウンサーも、解説者も、日本選手の投じたショットを「失投でした」、「ミスですねぇ」などとはけっして発言しない。そのため、テレビを見ている側はショットが良かったのか、拙かったのか、判断できない場合が多い。その点、ライブで観戦していると観客の反応も手伝ってリアルにそのことを感じられたのは良かった。
細かなミスを繰り返す日本は、その後一度もリードを奪うことなく、終始カナダのリードの展開で進められた。
観戦していた私には中盤を過ぎたあたりで、「もうダメかな?」と思わせる展開で、残すは思わぬ展開による大逆転劇を期待するしかなかった。しかし、そんな気配を感ずる間もなく5対8という試合結果で予選敗退が決まってしまった。
残念ではあるが、これが現在の日本の力量と認めるしかないであろう。
各国予選を勝ち抜いて大会参加を果たしたわけではなく、開催国枠で参加し、結果12か国中、6勝5敗で第6位は立派な成績であろう。ちなみにカナダは予選リーグ第2位だった。
日本が将来、カーリング強国の仲間入りを果たすためには、一にも二にも安定したショットを獲得することであろう。
カーリングは「氷上のチェス」とも称され、一見静かなゲームであるが、いやいやどうして、体力的にも精神的にもかなりタフなゲームであることを実感した。
一試合が2時間強、その間常に40m超のレーンを行き来し、一人20回のストーンを投じなければならない。一投、一投に細心の注意を払いながらのショットは相当な集中力も要求される。
そんな試合を6日間で11試合もこなさなければならないのだから大変である。
体力的にも、精神的にもワンランクアップした日本チームの誕生を期待したい。
※ PCの写真編集機能がトラブルを起こし、撮ってきた映像がアップできない。今回はウェブ上の写真を拝借した。
札幌で行われている世界的イベントを見逃す手はないと思いながらも、なかなか月寒体育館に足が向かなかった。
時折りテレビで観戦しながらその経過を追っていた。昨日まで日本は5勝4敗と善戦してはきたものの、予選突破の4位以内のためにはもう負けは許されない状況となった本日、スケジュールも空いていたことから観戦を決めた。
午後2時からの試合開始に合わせて、1時半頃に会場の月寒体育館へ行ったところ、日本が試合をするレーン側はすでに満席状態だった。それでも、一人だったこともあり何とは席を確保することができた。
その席のことだが、観戦チケットは当日券で1,500円となっていた。「1,500円はちと痛いなあ」と思いながら販売窓口へ行くと、なんと60才以上のシニアは500円というではないか!ずいぶん思い切ったシニアに優しい料金設定を喜んだ。
私が場内に入ったときには、すでに両チームの選手がレーンに入っていた。この時間帯はもちろんテレビには映らない時間だが、選手はこの時間にウォーミングアップを兼ねながら氷の状態を読むという重要な時間のように思われた。
この時間、選手たちがいっせいに野球の投手がシャドーピッチングをするように、ストーンを持たずに投球フォームを確認するシーンがあったのだが、その様子をとても美しく感じた。何でもそうだが、磨き抜かれた一流選手のフォームは無駄がなく美しいものだなあ、と改めて思った瞬間だった。
試合の方は、第1エンドで日本が1点を先制したものの、直ぐに逆転され、終始カナダリードの展開で試合は進んだ。観戦していて感じたのは、日本は好ショットもある一方、ミスも目立った。対してカナダはほとんどがスキップ(主将)の指示通りのショットを堅実に投じていたと映った。
テレビ観戦の場合は、NHKの方針でもあるのだろうが、アナウンサーも、解説者も、日本選手の投じたショットを「失投でした」、「ミスですねぇ」などとはけっして発言しない。そのため、テレビを見ている側はショットが良かったのか、拙かったのか、判断できない場合が多い。その点、ライブで観戦していると観客の反応も手伝ってリアルにそのことを感じられたのは良かった。
細かなミスを繰り返す日本は、その後一度もリードを奪うことなく、終始カナダのリードの展開で進められた。
観戦していた私には中盤を過ぎたあたりで、「もうダメかな?」と思わせる展開で、残すは思わぬ展開による大逆転劇を期待するしかなかった。しかし、そんな気配を感ずる間もなく5対8という試合結果で予選敗退が決まってしまった。
残念ではあるが、これが現在の日本の力量と認めるしかないであろう。
各国予選を勝ち抜いて大会参加を果たしたわけではなく、開催国枠で参加し、結果12か国中、6勝5敗で第6位は立派な成績であろう。ちなみにカナダは予選リーグ第2位だった。
日本が将来、カーリング強国の仲間入りを果たすためには、一にも二にも安定したショットを獲得することであろう。
カーリングは「氷上のチェス」とも称され、一見静かなゲームであるが、いやいやどうして、体力的にも精神的にもかなりタフなゲームであることを実感した。
一試合が2時間強、その間常に40m超のレーンを行き来し、一人20回のストーンを投じなければならない。一投、一投に細心の注意を払いながらのショットは相当な集中力も要求される。
そんな試合を6日間で11試合もこなさなければならないのだから大変である。
体力的にも、精神的にもワンランクアップした日本チームの誕生を期待したい。
※ PCの写真編集機能がトラブルを起こし、撮ってきた映像がアップできない。今回はウェブ上の写真を拝借した。