JR札幌駅周辺の蔵のある風景(1)に続いて、より都心に近い蔵3件をレポすることにする。近代的な建築群の中で、それらの蔵は独特の存在感を放っているように見えた。
札幌において蔵というとその素材のほとんどは「札幌軟石」が用いられている。保温性が高いために倉庫などとして重宝されたようである。現在はその独特の温かみを感じさせることから根強い人気があるようだ。今回レポする蔵も札幌軟石でできた蔵だが、一件だけ違った素材の蔵も含まれる。
◇旧 茶房「石の蔵」 (中央区北1東2)
この建物はタイトルにもあるとおり「旧」であって、一時取り壊されたのだが、違った形で復活したものである。
今年の1月11日のことだった。私は東2丁目の中通りをウォークしていると、ビルの隙間から蔵のような影が見えた。よく見てみると、それはビルの壁に埋め込まれたような形になっていた。私は咄嗟に「あゝ、旧石の蔵をビルの壁の中に遺したのだ」と思った。
表に回ってみた。すると、旧石の蔵の前面がきれいに復元されていた。
つまり物語はこういうことではないかと、想像した。
蔵のオーナーとしては立地が良いことから、土地の有効利用のためにマンションを建設したのだ。しかし、石の蔵も捨て難い。そこでマンションを建設しながらも前面をマンションの入口として遺し、背面もマンションの壁の中に埋め込むことによって往時の姿を遺そうと考えたようだ。
3日前に私が訪れたときは、その賃貸マンションの入居者を募集する垂れ幕が塀のところにかかっていた。

※ 写真のようにビルの間から見えた蔵はビルの壁に埋め込まれていました。

※ 表に回ると、昔の姿のままの蔵がありました。

※ 蔵はご覧のように新築のマンションの入り口となっていました。

※ マンションを囲む塀には「入居者募集」の垂れ幕が…。
◇Lakura分室 (中央区南4西9)
ここLukura分室も私は以前に訪れていて、Cafe紀行�96で投稿している。
ビル街に隠れて目立たない位置に建っているが、この蔵だけは札幌軟石製ではなく、レンガ造りの蔵である。この建物も入口は蔵そのものではなく、それと併設している母屋(?)のところが入口となっている。
Lakuraのネーミングであるが、どうやらフランス語で定冠詞のLaとKura(蔵)を組み合わせたようである。ちなみに、分室とあるが本店の方も以前はあったらしいが(厚別の方)現在はそちらの方は閉鎖しているとのことだ。

※ Lakura分室の全体像です。逆光のためレンガの色がはっきりしません。

※ Lakura分室のエントランスです。一般住宅の玄関のようです。

※ 裏へ回ったところです。レンガの壁が鮮やかです。
◇Café Mar(カフェ マール) (中央区南9西10)
このCafé Marも私は以前に訪れてはいるのだが、ここはCafé紀行には投稿していなく、「市電沿線ぶらりまちあるきマップ 2」の中でちらりと紹介している。
ここは昨日、知人と再訪したので店内に入り、コーヒーなど小休止して改めてCafé紀行にも投稿しようと思っていたのだが、残念ながら月曜休業ということで思惑は外れてしまった。
Lakura分室もそうだったが、このCafé Marも近くには国道230号線石山通りの幹線があるのだが、通りからは見えなく、また直接入ることもできない。通りからはぐるっと回り込むしか店に至る道はない。
この建物は、他の蔵と違って全体の形が方形であった。何か特別な理由があるのだろうか?もしかすると、使用目的が他の蔵とは違ったのだろうか?

※ カフェマールの全体像です。他の蔵とは少し印象が違います。

※ 建物を横から見た図です。

※ 休業日のため特徴のある鉄の扉が閉じられていました。
石造りの蔵は札幌市内に私が知っているだけでもまだまだある。これから夏に向けて「札幌ぶらり散歩」で郊外へも足を延ばす機会が増えると、そうした蔵もまた紹介できるかもしれない。

※ サービスショットです。面白いグループが街中を走っていました。
札幌において蔵というとその素材のほとんどは「札幌軟石」が用いられている。保温性が高いために倉庫などとして重宝されたようである。現在はその独特の温かみを感じさせることから根強い人気があるようだ。今回レポする蔵も札幌軟石でできた蔵だが、一件だけ違った素材の蔵も含まれる。
◇旧 茶房「石の蔵」 (中央区北1東2)
この建物はタイトルにもあるとおり「旧」であって、一時取り壊されたのだが、違った形で復活したものである。
今年の1月11日のことだった。私は東2丁目の中通りをウォークしていると、ビルの隙間から蔵のような影が見えた。よく見てみると、それはビルの壁に埋め込まれたような形になっていた。私は咄嗟に「あゝ、旧石の蔵をビルの壁の中に遺したのだ」と思った。
表に回ってみた。すると、旧石の蔵の前面がきれいに復元されていた。
つまり物語はこういうことではないかと、想像した。
蔵のオーナーとしては立地が良いことから、土地の有効利用のためにマンションを建設したのだ。しかし、石の蔵も捨て難い。そこでマンションを建設しながらも前面をマンションの入口として遺し、背面もマンションの壁の中に埋め込むことによって往時の姿を遺そうと考えたようだ。
3日前に私が訪れたときは、その賃貸マンションの入居者を募集する垂れ幕が塀のところにかかっていた。

※ 写真のようにビルの間から見えた蔵はビルの壁に埋め込まれていました。

※ 表に回ると、昔の姿のままの蔵がありました。

※ 蔵はご覧のように新築のマンションの入り口となっていました。

※ マンションを囲む塀には「入居者募集」の垂れ幕が…。
◇Lakura分室 (中央区南4西9)
ここLukura分室も私は以前に訪れていて、Cafe紀行�96で投稿している。
ビル街に隠れて目立たない位置に建っているが、この蔵だけは札幌軟石製ではなく、レンガ造りの蔵である。この建物も入口は蔵そのものではなく、それと併設している母屋(?)のところが入口となっている。
Lakuraのネーミングであるが、どうやらフランス語で定冠詞のLaとKura(蔵)を組み合わせたようである。ちなみに、分室とあるが本店の方も以前はあったらしいが(厚別の方)現在はそちらの方は閉鎖しているとのことだ。

※ Lakura分室の全体像です。逆光のためレンガの色がはっきりしません。

※ Lakura分室のエントランスです。一般住宅の玄関のようです。

※ 裏へ回ったところです。レンガの壁が鮮やかです。
◇Café Mar(カフェ マール) (中央区南9西10)
このCafé Marも私は以前に訪れてはいるのだが、ここはCafé紀行には投稿していなく、「市電沿線ぶらりまちあるきマップ 2」の中でちらりと紹介している。
ここは昨日、知人と再訪したので店内に入り、コーヒーなど小休止して改めてCafé紀行にも投稿しようと思っていたのだが、残念ながら月曜休業ということで思惑は外れてしまった。
Lakura分室もそうだったが、このCafé Marも近くには国道230号線石山通りの幹線があるのだが、通りからは見えなく、また直接入ることもできない。通りからはぐるっと回り込むしか店に至る道はない。
この建物は、他の蔵と違って全体の形が方形であった。何か特別な理由があるのだろうか?もしかすると、使用目的が他の蔵とは違ったのだろうか?

※ カフェマールの全体像です。他の蔵とは少し印象が違います。

※ 建物を横から見た図です。

※ 休業日のため特徴のある鉄の扉が閉じられていました。
石造りの蔵は札幌市内に私が知っているだけでもまだまだある。これから夏に向けて「札幌ぶらり散歩」で郊外へも足を延ばす機会が増えると、そうした蔵もまた紹介できるかもしれない。

※ サービスショットです。面白いグループが街中を走っていました。