田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ぐるっと南幌リベンジウォーク 後編

2015-05-28 20:31:06 | フットパスウォーク & トレッキング
 NPO法人「ふらっと南幌」副理事長の近藤氏の話は続く…。曰く、千歳川堤防沿いに南幌町、江別市の遊水池が完成した暁には、一大リバーサイド公園が出現すると…、等々。近藤氏の解説を伺いながらのウォークは快調に歩を進めた。 

 旧夕張川の右岸を千歳川との合流点に向かって進むウォークは、右手に南幌町の田園風景(特に田植えの終わった水田風景)、左手に旧夕張川の流れを垣間見ながらのウォークが続いた。
 近藤氏の話によると、南幌町の水田に導かれている水は空知川から導かれているということだった。しかし、遠く空知川から南幌町まで農業用水が導かれているということが俄かに信じられなかったので、調べてみると確かに赤平市にある空知川の頭首口から南幌町まで約80キロに及ぶ国内最大の農業用水路が造成されていることが分かった。

          
          ※ この水田はまだ田植え前のようですが、こうした風景が延々と続きます。

 スタートしてから7~8キロくらい旧夕張川を下ったろうか?千歳川との合流点に辿り着いた。といっても対岸だったために、合流点そのものはクリアに写真に捉えることはできなかった。
 合流点を過ぎると、川の流れが明らかに変わった。水の流れを豊富になり、ゆったりとした流れが左手に見えるようになった。
 堤防が千歳川沿いとなってからは、コースの状態もやや良くなったと言って良いのか、路上に雑草はなくなったものの、路上に敷かれた玉砂利が大きくて、かえって歩くには困難が伴うようになった。

          
          ※ 千歳川との合流地点が樹木の陰に隠れてしまい残念!左手上方から合流します。
 
 13時が過ぎた頃、堤防から川面に下りるコンクリートの階段があったところで昼食を摂ったが、心地良い風が頬を撫でる中での弁当は、いつにも増して美味しいものだった。
 昼食後、しばらく歩いたところで先日のウォークで私が再び堤防上に立った地点に至った。ここからは、あの日歩いた道を再びである。

 この日のコースは、南幌町の雄大な田園風景が広がるものの、どちらかと云えば単調な感じは否めない。徐々に疲労が蓄積する中で口数も少なくなり、黙々と歩を進めるようなウォークに変わりつつあった。

          
          ※ 千歳川の水量豊富なゆったりとした流れです。

 そんな中、堤防の内側(右手)で大きな工事が進行中だった。近藤氏によると、現在建設中の南幌町の遊水池建設工事とのことだった。 マップによると「晩翠遊水池」という名が付いていた。非常に広大な工事で、完成時には広さ170ヘクタールになるとのことだった。
 遊水池の造成目的は水害対策なのだが、地域住民やフットパスウォーカーにとっては、親水公園として楽しみができる。そのことを近藤氏は強調されていた。

 その「晩翠遊水池」が造成されているところからわずか2キロほど行ったところに、今度は江別市の遊水池の工事が行われていた。こちらの名称は「江別太遊水池」というようだ。江別太の広さは約190ヘクタールとやや広い遊水池となるようだ。
 完成予定は「晩翠遊水池」が平成29年、「江別太遊水池」が平成31年ということだ。両者が完成すると二つの遊水池が近いこともあり、両者を繋いだ「一大リバーサイド公園が完成する!」と近藤氏は大きな期待を抱いているようだった。

 かなりの疲労感も感じながらゴールの「江別河川防災ステーション」を目ざした。
 そして16時30分、約25キロのウォークを無事終えることができた。
 ゴールには朝スタート地点まで送っていただいたNPO法人の事務局の方が迎えてきてくれていて、まさに至れり尽くせりのフットパスウォークとなった。

          
          ※ ゴール間近!三人の脚もやや重くなりかけている様子です。

 近藤氏の他に同道してくれた井上さん、木村さんは、それぞれ南幌町においては公的な要職に就かれている方のようで、合間合間に南幌町の町づくりなどに関するお話をされていた。
 実は、NPO法人「ふらっと南幌」も、単にフットパスの普及に努めるだけではなく、環境保全の活動やECO田んぼオーナー制度の取り組み、など数々の地域づくり活動も展開しているとのことだった。

 今回の私の目的だった「ぐるっと南幌」フットパスウォークのリベンジは実は完全な形でのリベンジとはならなかったのだが、その点についてはここでは触れないことにする。
 それより、地元においてフットパスウォークだけに限らず、さまざまな地域づくりの活動を展開する三人の方とご一緒させてもらうことで多くのことを学ばせてもらったことを多としたいと思った一日だった。

          
          ※ 無事ゴールした4人を迎えにきたNPOの事務局の方が撮ってくれました。

 帰宅して歩数計を確かめると、37,930歩になっていた。だから正確な歩いた距離は25キロは少し切るのではと思われる。
 しかし、いろんな意味で楽しいフットパスウォークだった…。