藻岩山は今、春の花の盛りである。色彩には少し乏しいが、いろいろな山野草が咲き誇っている。5月の藻岩山に咲く花たちをレポートする。
今日(5月22日)、一日一万歩をクリアすることを兼ねて、夏山シーズンになって2度目となる藻岩山に登った。
先日(17日)登ったときも多くの花を目にしたが、今日はそのときより多くの花を目にすることができた。
植物には全く弱い(実は植物だけではないのだが)私だが、目にした花をなんとか判別することができた。そうした花々をレポートしたい。
(慈啓会口から登って、目にした順にレポートする)
◇クルマバソウ
クルマバソウは前回(17日)に登った時にはあまり目立たなかったが、今日は登山口近くから目に入り、群生しているところもあった。今が旬の花の一つかもしれない。
◇ニリンソウ
ニリンソウも藻岩山では非常に目立つ花である。花弁が地に落ちているのも目立ち、あるいは盛りを過ぎようとしているのかもしれない。
◇エゾイチゲ
前回は目にしなかった花で、同定に苦労した花だったが、花の色、大きさと葉の形で決めてみたのだが…。
◇エンレイソウ
エンレイソウも藻岩山にはたくさん自生しているようだ。葉の大きさに比べて、花が小さいのであまり目立たない花である。濃い紫色の花が特徴だが、すでに実をつけているところをみると、花の季節も終わりに近いようだ。
エンレイソウがたくさん自生していたので、あるいは白く大きな花が特徴のオオバナノエンレイソウが見られるかと、目を皿のように探したのだが、どうやら藻岩山には自生していないのかもしれない。
◇マイズルソウ
この花も、今日初めて目にした。葉の形が独特のため比較的容易に同定してみたが、はたして正解だろうか?
◇ヒトリシズカ
私が山野草の中で、いま最も気に入っている花である。なんといってもネーミングがよろしい。静御前を彷彿とさせる楚々とした花の佇まいが何とも言えない気品を感じさせる。
この花も藻岩山ではあちこちで群生していた。
◇ヤマスミレ
白っぽい色の花が主流を占める中で、薄紫の小さな花を咲かせるヤマスミレは登山者を和ませてくれる存在である。山野草のほとんどは登山道の脇に咲いているのだが、このヤマスミレだけは登山道の中の岩の陰にそっと咲いていたりして、その姿がいじらしさを醸し出す。
実は前回(17日)、登山時に馬の背に入ったところで、薄紫の大きな花を付けたシラネアオイを一輪だけ目にした。
その際は目にしただけで写真に撮ることをしなかった。下山時に写真を撮ろうとしたのだが、記憶にある辺りを探しても見つからなかった。
今日はそのリベンジを!と思いながら登ったのだが、やはり見つけることができなかった。う~ん、どうしちゃったのだろう??
山野草の女王然とした姿で優雅に咲くシラネアオイを藻岩山でもう一度見たい気がするのだが…。