文具の新製品を見るのは趣味の一つである。けっして広い会場ではなかったが、23のメーカーが新製品をそれぞれアピールしていた。見るだけと思って出かけたのだが、結局はそれほど必要性も感じないまま小品を2点ほど購入することになってしまった。
北海道の地方で現職時代を過ごしていた私は、来札する度に必ず寄るのが「大丸藤井セントラル」だった。地方ではなかなかお目にかかれない文具の新製品やニッチ商品を見るのが楽しみで、大して必要を感じなくとも購入するのが趣味の一つだった。
3月8日(金)、9(土)の両日、その大丸藤井セントラルで「文具メーカー見本市」が開かれるとあって、本日の午後顔を出してみた。
※ スカイホールの見本市の様子です。
会場は大丸藤井セントラルの7階のスカイホールである。けっして大きな会場ではなかったが、23のメーカーが出店していた。出店していたメーカーを会社の通称で示すと、〔1〕学研ステイフル、〔2〕日本理科学工業、〔3〕Maks、〔4〕スリーエムジャパン、〔5〕トンボ鉛筆、〔6〕ぺんてる、〔7〕ゼブラ、〔8〕三菱鉛筆、〔9〕パイロット、〔10〕サクラクレパス、〔11〕カシオ計算機、〔12〕LIHIT LAB.、〔13〕キングジム、〔14〕オキナ、〔15〕シャチハタ、〔16〕ニチバン、〔17〕ヤマト、〔18〕ツクワ、〔19〕コクヨ、〔20〕ステッドラー、〔21〕マルマン、〔22〕デザインフル、〔23〕サンスター文具 以上23社だった。
※ 文具メーカーとしては有名なパイロットのブースです。
ざーっと見て回ったが、驚くような新製品はなかったようだ。見ていると客層は女性客が多かったようだ。そうした女性向けのカラフルな商品や可愛い商品、ちょっと工夫を施した商品が多いように見えた。
そんな中、日本理科学工業のブースでチョーク画家が実演をしていたところに足を止めた。チョーク画は今、独特の風合いが注目されている。私が「チョーク画に使うチョークは学校などで使っているものと同じものか?」という間抜けた質問をした。「もちろん同じものです」という答えが返ってきた。そして、横の商品を指し「美唄の工場で作っているものです」とのことだった。日本理科学工業は、障がい者を社員として積極的に採用し、企業としての実績を積み上げていることで有名で、私も二度ほど同社の役員からお話を伺ったことがある立派な会社である。
※ 長い巻黒板にチョーク画を描く帽子姿のチョーク画家です。
※ 日本理科学工業の商品ブースです。
続いてトンボ鉛筆のブースを通りかかったときだ。修正インキや修正テープが展示されているのが目に入った。私は修正インキを使っているのだが、修整した後にその上に字を書いてもどうもきれいに書けないのが気になっていた。社員に問いかけた。「画期的な修正インキ、あるいはテープはないものかね」と問うたところ、「このテープを使ってみてください」と試用を勧められた。テープで修正した後、その上に字を書くと何の抵抗もなくきれいに書くことができた。これでは購入しないわけにはいかない。270円也。家でゆっくりとその効果を試してみよう。
※ 修正テープを展示したトンボのブースです。
※ 購入した修正テープですが、はたしてどれだけ有用か??
続いて、7階のホールではなかったのだが、1階に下りてきたところそこでゼブラが「ライトライト」の実演販売をしていた。ライトライトとは、ライト付きのボールペンです。興味深そうに覗いたところ販売員に捕まった。暗闇BOXに誘われ、その効用を実感させられた。最近の講座や講演ではパワーポイントを使用する講師がほとんどである。そうすると場合によって室内をかなり暗くしてしまう場合があり、メモも取りづらい。これは「ありそうでなかった商品」のように思えた。金540円也。これも一見便利そうであるが、どれだけの武器となるか?実際に使用してみなければ有用性は判断できないところだ。
※ こちらも購入して家で撮影したゼブラ製の「ライトライト」です。
※ その「ライトライト」のペン先のライトを灯してみたところです。
というわけで、ささやかなイベントを体験した一日だった。