田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

さっぽろオータムフェスト2012

2012-09-20 19:10:54 | イベント
 紋別市の「炭火焼本ずわい甲羅盛」に、留萌市の「うにめし」、そして江差町の「焼きうに」と北海道内の特産品を味わいました!! 

 いや~、凄い人出です。17日(祝)映画帰りに立ち寄ってみたがあまりにも人が多いのに恐れをなして何も食せずに帰ってきてしまった。
 そこで出直しにと、今日(20日)なら少しは人出が少なかろうと妻を誘って出かけてみた。17日ほどではなかったが、それでもけっこうな人が出ていた。

          

          
          ※ 以上の2枚は今日ではなく、17日の賑わいの様子です。

 私が目ざしたところは8丁目広場で開催されている「札幌大通ふるさと市場」と題した全道各市町村自慢の逸品が提供される広場だった。
 ところが、まつりのシステムをよく理解していなかった私はこの日が出店市町村が入れ替わる中日とは知らなかった。つまり昨日(20日)までが第一期で27市町村の出店が終わり、入れ替わって明日(22日)から新たに31市町村が出店するということなのだ。どおりで人出がイマイチのはずだ。
 今日開店していたのはオータムフェスタ期間中ずーっと出店する12市町村だけだったのだ。

          
          ※ 昨年度人気№1の「炭火焼本ずわい甲羅盛」と生ビールです。

 それでも私が一番の目的としていた紋別市の「炭火焼本ずわい甲羅盛」(800円)は期間中開店していたので目的を達することができた。「炭火焼本ずわい甲羅盛」は昨年度の人気№1のメニューである。
 そして次に昨年度人気№2という留萌市の「うにめし」(700円)をゲットした。
 最後に江差町の「焼きうに」(500円)が美味しそうだったので購入し、さらにはアサヒ生ビール(500円)を購入してちょっと日陰になる芝生席に陣取った。

          
          ※ 昨年度人気№2の「うにめし」です。容器がねぇ…。

 さて味の方だが、いずれも期待に違わぬ美味しさだった。特に少量ながらも「焼きうに」のほこほこ感が私としては想像以上の美味しさだった。

          
          ※ 予想外の美味しさだった「焼きうに」、貝の容器に入っていた?

 妻とも話したのだが、私の場合でビールも入れて総計2,500円。はたしてコストパフォーマンスはどうなのだろう?
 長蛇の列に並んでようやく食品にありついて、簡易容器に入れられて、芝生に腰かけて…と、けっしてお得とは言い難い…。出掛けずして道内各地の名産を食することができるというメリットは確かにあるけれど…、割高感は否めない。
 それでも人々はオータムフェスタに押しかける。

 やっぱり日本人はお祭り好きのDNAを宿しているのだろう。
 あの喧騒の中で食することがスパイスとなって美味しさを倍増しているのかもしれない…。
 

登山を学ぶ

2012-09-19 23:19:50 | 講演・講義・フォーラム等
 一人勝手に楽しんでいる私の低山紀行だが(もっも今年は熊騒動のため一人は避けているが)、時には登山の基本をしっかり学ぶことも大切かなぁ…、と考えていたところ恰好の講習があった。「登山の基本と安全管理」について学ぶ機会を得た。 

 9月18日(火)夜、札幌市教育委員会の主催で「登山の基本と安全管理」という講座があった。講師は北海道山岳連盟の会長を務める小野倫夫氏であった。

 登山経験豊富な小野氏であったが、内容が主として初心者を対象としてお話してくれたのが有り難かった。
 多岐にわたった話の中で、私が記憶に留めておくべきことを中心にレポートしたい。

          
          ※ 講義をする小野倫夫氏です。

 日本人の登山愛好者は600万とも800万とも云われ、非常に多いとのことだった。それは日本の自然が豊かで、四季折々の風景を愛でることができるからではないかと小野氏は指摘した。
 また、中高年の登山者が多いことも特徴の一つとした。そのことが道内の山岳遭難発生状況の中で60代の遭難数が突出していることにも表れているとのことだった。

 嬉しい話があった。
 加齢によって人間の身体能力は衰えることは否めないが、トレーニングによって衰えを鈍化させたり、復活させさせたりことができるという。特に「筋力」についてはトレーニングの効用が大とのことで、その実例も紹介してくれた。

 登山の際の身体への負担は、60代の場合は心拍数110~120くらいに止めておくことが大切とのことで、あまり頑張ることは危険であるということだ。下りは「リズミカルにゆっくりと」と基本だそうだ。

 安全管理に関しては、ガレ場、ザレ場(砂礫)、岩場、渡渉、雪渓歩き、それぞれの歩行技術の習得が大切とのことだった。
 安全管理に関して紹介された中で印象的だった言葉を記しておく。
 「リーダーに頼りっぱなしはだめ」
 「登りたい山と登れる山は違う」
 「見える危険、見えない危険」

 今年は熊騒動もあり単独行はせずに集団登山が主なのだが、どうしてもリーダーに頼り切ってしまっている自分がいる。そうした場合、後から思い出しても記憶が鮮明でない場合が多い。自らの頭と体を駆使して登ることで初めて登山の醍醐味を味わえるのかもしれない。
 登りたい山は数知れず。しかし、自らの能力を考え当面のところは低山登山にこだわりたいと思う。(でも羊蹄山は登ってみたいなあ…。あっ、登ってみたい山が登れる山ではなかったか…)
 見えない危険とは、主として自分の内側に関することを小野氏は指摘していた。例えば体調、食糧の準備、装備などなど…。

 最後に「観天望気」という言葉を紹介された。観天望気とは、自然現象や生物の行動の様子などから天気を予想することだそうだが、登山の場合はいち早く天気を予想し、変化の備えることが安全管理の上で大切なことを強調された。

 小心者と云われるくらいに安全には心を砕きながら、60代の低山紀行をぼちぼちと楽しみたいものだ、と思っている。

北の映像ミュージアム

2012-09-18 22:59:08 | 札幌(圏)探訪
 映画「南極料理人」で使用された防寒服が展示され、映画用の大きな映写機が鎮座している。黒澤明監督直筆の手紙がガラスケースの中に収められている…。「北の映像ミュージアム」は小ぶりながらも映画ファンには必見の施設かも? 

 映画「あなたへ」を観終わった後、一度は行ってみたいと思っていた「北の映像ミュージアム」に立ち寄ることにした。
 現在「北の映像ミュージアム」は「さっぽろ芸術文化の館(旧厚生年金会館)」の1階に開設されている。

 ところが私が実際に行ってみたところ、直ぐにはどこにあるのか分からなかった。ホテル内に案内などが皆無なのだ。しかたなく私はホテルのフロントで尋ねてようやくその場所が分かったのだった。なんだかホテルの一角にひっそりと間借りしている、という感じがしてしまったのだが、もっと堂々とその存在を示してほしいと思った。

          

 ミュージアムは学校の教室をちょっと大きくしたくらいの大きさだった。
 その中は、①ロケ地マップ&リスト、②黒澤明直筆の手紙、③視聴覚コーナー、④シンボル映写機、⑤テレビが描いた北海道、⑥映像と北海道年表、⑦北海道ゆかりの映画人、⑧シネマの本棚、⑨戦後復刊の「キネマ旬報」、⑩北の映像コレクション、⑪映画「南極料理人」衣装、というコーナーから成り立っていた。
 こうして書くと、豊富な展示内容だなぁと思われるかもしれないが、私には今一つ物足りないなぁ、というのが率直な感想だった。
映画ファンの方々が自主的に立ち上がって創り上げた施設というから限界があるのかもしれないが、北海道の映像文化資料を展示する施設としてはさらに資料収集を進め、豊かな展示内容を期待したいと思った。

          

 その中で出色は「黒澤明監督直筆の手紙」だろう。非常に読みやすい筆跡で全文を読むことができたが、監督の作品「白痴」の撮影地に札幌を選定した理由について「当時の札幌はエキゾチックな街で、北欧風の建物が多く、不思議な雰囲気を持っていた」と書き綴っている。その札幌がその後すっかり姿を変え、リトル東京になってしまったことを嘆いていることも手紙には書かれていた。

 もう一つ、私は試さなかったが所蔵されたフィルムをDVD化したものを視聴覚コーナーで視聴できるようになっているようだ。先客が熱心に見入っていた。自宅からそう遠くはないので、時間の余裕をもって再訪し、視聴覚コーナーを利用しての映画鑑賞も悪くはないなぁ、と思ったのだが…。

          

 北海道は、その美しい景観を生かしたロケ撮影で多くの映画が誕生している地である。そうした資料を収集・展示したものを私たちが改めて見ることによって、北海道の魅力を再発見することは意味あることと思える。
 資料の収集をさらに進めて魅力あるミュージアムになっていくことを望みたいと思う。

映画 80 あなたへ

2012-09-17 23:40:20 | 映画観賞・感想

 良くも悪くも高倉健さんの映画だった…。寡黙な男が妻への愛を背中で語る…。御年81歳! その若さに驚かされるが、健さんにも忍び寄る“老い”はやはり隠せなかったのも事実だ…。 

               

 高倉健さんの6年ぶりの映画である。特別の健さんファンというわけではないが、惹かれるものがあって映画館に足を運んだ。
 惹かれるものとは…、いくらスーパーマンといっても81歳という年齢は十分すぎるほど高齢者である。あるいは高倉健さんにとっては最後の主演映画になるのではないかとの思いがあって「映画を観てみよう」と思ったのだ。

          

 映画は、北陸の刑務所で指導技官として勤務する倉島英二(高倉健)のところに、亡くなった妻・洋子(田中裕子)が生前にしたためた1通の手紙が届く。そこには故郷の海に散骨してほしいと書かれており、妻の願いを叶えるため車で彼女の故郷・九州へと向かうというストーリーである。

 健さんは刑務所を定年退職した後に委嘱によって勤務を続けている61~2歳の設定である。実年齢とは20歳の差があるのだが、キャップにバラクーダ(いわゆるメーカー品のジャンバー)、カーゴパンツという若々しい装いでスクッと立つ姿はまだまだ若々しい。
 しかし、ちょっとした仕草に、アップしたときの顔の表情に…、“老い”が忍び寄っていたことも事実だ。

          

 映画は北陸・富山から長崎・平戸まで1,200Kmを、手作りキャンピングカーを駆って、その途中でのさまざまな出会いを挟みながら、そして妻との回想シーンも織り交ぜながら平戸を目ざすというものだった。
 映像は十分に美しいものだった。特に竹田城址が山霧に包まれたシーンはハッとするほどの美しさがあった。

          
          ※ 山霧に包まれた竹田城址のシーンです。

 平戸の海に無事散骨を終えるというストーリーに、もう一つ隠されたストーリーがあった。それはここでは明かすまい。

 観終えたとき、高倉健さんが穏やかに実直に演ずる姿に共感し、静かな感動が私の中を貫いた。
 しかし、健さんの代表作となるかと問われると“?”かなと思う。健さんの代表作はすでに世の中に出ているのではと思う…。


原発事故 もう一つの悲劇

2012-09-16 23:52:08 | 講演・講義・フォーラム等
 福島原発事故は多くの人たちの故郷を奪った。それと同時にそこに生きていた多くの動物たちは生きる権利さえ奪われたり、奪われようとしている。その動物たちの命を懸命に救おうとしている二人の話を聴いた。 

 新聞報道で円山動物園を会場に「ふくしまのどうぶつたち写真展」が開催され、16日にその動物たちの命を救う活動をしている人たちのトークイベントがあると知り、出かけた。

          
          ※ 会場にはこのような写真がたくさん掲示されていました。

 円山動物園の動物科学館には多くの写真が掲示されていた。それらは主人がいなくなって人気のない街を彷徨う犬だったり、餓死してしまった牛だったりと目を背けたくなるような写真がたくさん張り出されていた。

          
          ※ 隣の動物園センターで開催されていた「太田康介写真展」の一枚です。

 同じ会場でトークイベントも行われた。
 登壇者は「希望の牧場・ふくしま」代表の吉沢正巳氏と「アニマルフォレスト」代表の吉田睦美氏だった。

 吉沢氏は、原発事故前は波江町において肥育牛の委託牧場に勤務されていたようだ。事故に遭ったことによって委託していたオーナーたちが肥育牛を手放すことになり牛たちが路頭に迷ったときに世話をしていた牛たちを殺処分にするわけにはいかないと立ち上がり、現在牛の世話を続けながら、国や東電の責任を追及するとともに、共感の輪を広げる活動を展開されているということだ。

 吉田氏は、話からは前身は掴みかねたが、現在は夫や友人たちと共に被ばくしたヒツジやヤギを中心にペットの命を繋ぐ活動を展開されているという。

          
          ※ トークイベントの様子です。右が吉田氏、中央が吉沢氏です。

 二人は言う。「原発事故から一年半、人々が原発事故に対する関心が薄れてきていることを憂いている」と…。

 二人は多岐について語ったが、その中から印象的な言葉を紹介する。
 「被災した動物たちは生きたガレキ扱いされている」
 「正しさは何通りもある。だから他地域へ避難した人たちの生き方も正しいと思う」
 「動物たちの窮状を見たとき、自分の被線量のことなんか気にしていられなくなった」
 「誹謗中傷に心が折れそうになったことは何度もある」
 「心が折れたら目の前の動物たちを救うことができないと思い心を奮い立たせた」
 「汚染された地域でも閉じた循環を作ることで20年と云われる牛の寿命を全うさせることができる」

 重い言葉の数々だった。国のエネルギー政策はここにきてもまだ腰が定まらない。
 熱さが喉を通り過ぎるのを待っているかのように…。


そらちフットパスウォーク 1 栗山町 後編

2012-09-15 23:34:04 | フットパスウォーク & トレッキング
田園の里・御大志山ルート  

 この日(14日)札幌の気温は29.8℃だったという。栗山も同じように暑かった。流れる汗を拭きながら、栗山のフットパスルートのアップダウンを歩き続けた…。

 旧雨煙別小学校を後にし、次に訪れたのは「匠の森」という手作り家具のショールームだった。畑や森に囲まれた中にポツンと建っているのだが、ショールームというくらいだから入ってもいいのだろうと判断し中を覗いてみた。木工作家7名で家具を作り運営しているということだが、その中の一人が案内してくれた。
 私は不躾にも「どうしてこのような人里離れたところにショールームを開いたのですか?」と問うと「やはり土地代ですね」と現実的な答えが返ってきた。中には意欲的な作品がたくさん陳列されていた。

          
          ※ 「匠の森」ショールームは畑作地帯の中にポツンと建っていた。

          
          ※ ショールームの中の一部です。

 「匠の森」を後にして農道を往く。じりじりと照りつける日光に体力が奪われていくような気がした。「この残暑はいつまで続くんざんしょ」などというダジャレでも飛ばさなきゃやってられない!

          
          ※ このような光景がひと時暑さを忘れさせてくれた。

 アップダウンの連続から小高い丘を上ったところに現日ハム監督栗山英樹氏が評論家時代に造った「栗の樹ファーム」がある。
 丘を拓いて手作りで造ったという小さな球場があった。それはあのトウモロコシ畑に手作りの球場を造ったというアメリカ映画の栗山版「フィールド・オブ・ドリームス」である。球場の後方には栗山氏のコレクションを展示したログハウス造りのカフェがあった。
 1・2階ともびっしりとコレクションに埋め尽くされていた。特にアメリカ野球のコレクションが多かった。

          
          ※ 「栗の樹ファーム」の入口にたてられた案内板です。

          
          ※ ちょっとカメラアイが悪いため球場全体の様子が掴めませんね。

          
          ※ 球場の後方に位置するコレクションハウス&カフェです。

          
          ※ コレクションのほんの一部です。米大リーグファンは一見の価値おおいに有り!

 ここで事件(?)発生! というといささか大げさだが…。
 アイスコーヒーで渇いた喉を潤しながらスタッフにこの後のルートについて聞いたところ「フットパスのルートは閉鎖されている」と云うのだ。あまり真剣に云われたものだから、その場からルート設定の責任者である栗山町の担当部局に電話を入れた。すると、スタッフの方が云うとおり「閉鎖している」と云う。
 なぁ~んてこった! 私はマップを信じてそのまま進むつもりでいた。さらにはルートの途中にルート閉鎖の表示もない。
 私はむっとしながらも、担当者の伝える迂回ルートを頭に叩き込んだ。

          
    ※ 栗の樹ファームのスタッフは私の汗を見て同情されたのか、冷た~いメロンをサービスしてくれました。

 「栗の樹ファーム」を後にし、歩いてきたルートを少し逆戻りして栗山町のシンボル(?)でもある御大師山を目ざした。またしても上りコースである。
 マップに記されていないコースにいさか不安になりながらも山道が確かにできているのでそれを信じて上り続けた。山道の途中に不思議なゴム製の仕切りをたくさん目にしたが、雨で土砂が流れ落ちるのを防止する装置ではないかと思われた。

          
          ※ 写真の手前の黒いものが土砂防止装置と見たのですが…。

          
          ※ 森の中は涼しく快適に歩けました。

 やがて御大師山の山頂と思われるところに到着した。そこにはちょっと場違いにも思える展望塔が立っていた。疲れた体でその塔を上がる元気はなかったが、おそらく栗山市街が一望できるのではないかと思われる。          
 ルートは下りに入ったがかなりの急傾斜で下っている。はたして反対に上ってくる人がどれくらいいるのだろうかと思ったほどの傾斜だった。ルートの右側は「ファーブルの森」と称しているところらしい。変化に富んだ環境が多くの生物を育んでいるということだ。特に国蝶である「オオムラサキ」が棲息する森として有名だとか…。

          
          ※ 街を見下ろす展望塔だと思いますが…。          

 そのオオムラサキを飼育している「観察飼育舎」が森の中にあったので覗かせていただいた。オオムラサキの成虫が舞う季節はすでに過ぎ、幼虫が飼育されていた。飼育管理している方が「エノキ(エゾエノキ)の葉が食べ尽くされています」と説明を受けたが、なるほど飼育舎の多くのエノキの葉は穴ぼこだらけだったり、葉がすべてなくなっているエノキもあった。
 飼育舎内では幼虫を冷凍保存して季節を違えてふ化させたというカラスアゲハが舞っていた。

          
          ※ 森の中に網をかぶせてオオムラサキを飼育しています。

 ルートはこの後、JRの線路を跨いで栗山町の代表的企業の一つ「小林酒造」に向かうのだが、あちらこちらと立ち寄り過ぎたこともあって時間が大幅に超過してしまった。この日は夕方に札幌で予定も入っていたので「小林酒造」を訪れることは断念することにした。

 歩いた距離は11キロくらいと大したことはないのだが、5時間を要するフットパスだった。ただ歩くだけでなく、そこここで見学をしたり、カフェを楽しんだりとフットパス本来の歩き方ができたのではないかと思っている。
 それにしても暑かった! 大した距離ではないにも関わらず、私はかなり体力を奪われて倒れ込むように車の運転席に着いたのだった…。

《フットパスウォーク実施日 ’12/09/14 距離約11㎞》

そらちフットパスウォーク 1 栗山町 前編

2012-09-14 23:10:11 | フットパスウォーク & トレッキング
 空知支庁10市14町では空知総合振興局の勧め(?)で各市町それぞれ1コースずつのフットパスコースを設定し、それをまとめたルートガイドを発刊した。いずれもが各市町の見どころを満載したルートとなっている。私はこの24のコースを時間をかけて、ゆっくりと完歩したいと思い立った。

田園の里・御大師山ルート 

 空知支庁フットパスウォークの第一弾に栗山町を選んだ。栗山町は私にとって未踏の地であったが、ルート上にたくさんの見どころがある魅力的なルートだった。それにしても今日(14日)は暑かった…。 

     
     ※ ルートマップが鮮明でないのが残念だが、私の技術では限界である。

 朝の好天を確認し、栗山町まで車を飛ばした。
 栗山町は一昨年にある企画で小林酒造を見学しているが、バスで導かれて小林酒造だけの見学だったために、町自体は私にとっては未踏の地同然だった。

          
          ※ 近代的な建物のJR栗山駅です。
 
 午前11時、JR栗山駅からフットバスを開始した。
 まず駅前通りを東に進むのだが、栗山の商店街が想像していたよりずっと元気そうだったのが印象的だった。街並みはきれいに整備され、歩道はレンガ舗装され、街頭放送で音楽が流されていた。
 街中にある「まちの駅 栗夢プラザ」では写真展が開催され、町の人も何人か訪れていた。

          
          ※ きれいに整備された商店街です。

          
          ※ 栗山市街地のほとんどの歩道はこのようにレンガ舗装されているようです。

 ルートはまず「栗山公園」を目ざす。選定したルートに自信がなかったので、近くにいた老人に尋ねたところ親切にも一緒に歩いて導いてくれた。
 栗山公園は町のシンボル(?)御大師山の麓に広がる公園だが、園内には「なかよし動物園」があり、小さな動物を飼育し子どもたちに人気だとか…。私が行った時も保育園(あるいは幼稚園)の子どもたちがたくさん公園に来ていた。

          
          ※ 「栗山公園」です。正面の建物が「なかよし動物園」のようです。

          
          ※ 遠足に来ていた保育園児たち(?)

 公園の傍には「ふれあいプラザ」なる建物に気付いた。何だろう?と思い、建物の中に入っていくと、中は展示室になっていて地域の水棲生物が展示されていた。「ふれあいプラザ」には専門職員も常駐している専門的な施設のようである。

          
          ※ 外見からは何の建物なのかちょっと想像がつきません。

 ここからルートは栗山町の田園風景を眺めるべく坂道を上ってゆくだが、私はルートを間違えてしまい、暑い中で右往左往してしまった。
 なんとか本来のルートに戻り、坂道を汗いっぱいかきながら上り続け、ようやく見晴らしの良いところに出ると、そこには典型的な田園風景が広がっていた。

          
          ※ 私には豊かな田園風景に映りました。

 ようやく上った丘を、今度は下って街から丘一つ越えた反対側の道路に出た。周りは一面水田が広がっていた。水田には稲刈機(コンバイン)も見え、間もなく収穫期といった感じだった。

          
          ※ 黄金色に色付いた稲の穂です。

 水田地帯を往くと旧雨煙別小学校の木造の建物が見えてきた。この建物は廃校となっていた校舎を日本コカ・コーラKKが支援して改修し、宿泊可能な環境教育の拠点としようとしている建物です。
 せっかくの機会だったので中を見学させてもらった。職員の方が親切にいろいろと建設の経緯や現状を説明してくれた。(それを書くと長くなるので省略します)

          
          ※ ペンキできれいに装いを施された木造校舎です。

※ 以後は後編でレポートします。

フットパスウォーク №6 拓北からトンネウス沼 後編

2012-09-13 17:23:17 | フットパスウォーク & トレッキング
 コースの一部となっている「あいの里緑道」はあいの里ニュータウンを開発するときに計画的に設けられた緑道のようである。だから地区住民にとっては理想的な緑道に思える遊歩道だった…。 

 私は「藍の道」から、再び「あいの里緑道」に戻った。
 「あいの里緑道」はちょうどあいの里地区をすっぽりと取り囲むように延長約6キロの遊歩道が形成されている。その他調べてみると、あいの里地区には住宅街を縦横に走る数多くの緑道があった。
 その緑道を列挙してみると、「あいの里東緑道」、「あいの里公園前緑道」、「あいの里駅前緑道」、「あいの里せせらぎ緑道」、「あいの里北公園前緑道」、「大学前緑道」、「鉄道沿線東緑道」、「鉄道沿線西緑道」といったぐあいに街中に緑道が張り巡らされている感じである。

          
       ※ 遊歩道の両側には種々の樹が配され、典型的な「あいの里緑道」の姿です。

 この地域は1980年代に入ってからニュータウンの造成が行われたという。ということはかなり計画的な街づくりが可能だったということだ。そのために理想的とも思える緑道が住宅街を取り囲み、あるいは住宅街を縦横に走る緑道を造ることも可能にしたのだろう。
 さて肝心の「あいの里緑道」は、約2メートルの幅にレンガが敷き詰められた心地良い遊歩道である。ところどころにベンチが配され、さらに東屋も数か所設置されている。そして夜間の足元を照らす街灯まで完備しているのだ。

          
          ※ 緑道にはこうしたベンチがいたるところに配置されていました。

          
          ※ さらには東屋もかなりの数が設置されています。形もさまざまでした。

          
          ※ 右側に見える小さな柱が足元を照らす街灯です。          

 ただ、造成されて30数年が経過したせいだろうか、レンガとレンガの間から雑草が伸びてきているところが目立った。中には幅が1メートル未満となっているようなところもあり対策が必要な気がした。

          
     ※ 緑道のところどころでこのように雑草が進出しているところがあり気になりました。

 コースはあいの里の最も北側に位置する教育大札幌校やその付属小・中の敷地を取り囲むようにして進む。緑道の両側には意図的に植樹されたと思われる多種多様な樹が植わっている。(種類が分からないのが残念)
 平日の午後ということであまり多くはなかったが、ウォーキングしている地域の人たちにも何人か出会った。
 コースのさらに北側には茨戸川が流れているのだが、コースからは見ることができなかった。やがてコースの最西端に位置する拓北高校、その隣のあいの里公園内にある「トンネウス沼」のところで「あいの里緑道」は終わりとなる。

          
          ※ 緑道の樹間から教育大札幌校の建物が望めました。

          
          ※ このようにウォーキングをしている人にも何人か出合いました。

          
          ※ ちょっと気の早い木が紅葉をはじめていました。

          
          ※ 緑道の最西端に位置する拓北高校の校舎です。

 この「トンネウス沼」は絶滅危惧種のカラカネイトンボの生息地として知られている沼である。
 しかし、そのことを知らずにこの沼を見た者はどう思うだろうか、と思ってしまった。沼は流れがほとんどないためだろう、水草が水面のほとんどを覆ってしまっている。その様子はお世辞にも美しいとは見えない。流れがないからトンボやその他の水棲生物にとっては棲みよい環境なのだろう。
 沼は「あいの里公園」内に位置しているのだが、公園の方は芝生がきれいに刈られ整備が行き届いている。一方は手つかずの自然をそのまま残そうとしている。住宅地に囲まれたトンネウス沼はこれからも今の姿のままで在り続けることができるのだろうか?

          
          ※ トンネウス沼です。いかにも多くの水棲生物が生育していそうです。

          
          ※ 一方で沼の隣には見事に整備された芝生の公園が広がっていました。

 コースは住宅街に入り、「あいの里北公園」から「せせらぎ緑道」に入った。緑道の中に水の流れを入れた遊歩道である。夏には小さな子どもたちの絶好の遊び場になるのではと思わされた。

          
          ※ いかにも子どもが喜びそうな「せせらぎ緑道」です。                     

 あいの里地区は住宅街とともに駅前近くには大きなマンションも目立った。札幌のベットタウンとして発展しているのかもしれない。
 と思ったのだが、あいの里教育大前駅の駅前には小さなショッピングモールが形成されているだが、そこの様子が4年前に訪れたときと比べて明らかに寂しく感じたのだが…。
 詳しくは不明だが、あいの里地区を開発する際の計画人口は32,000人だったのだが、開発後30数年が過ぎようとしている現在人口が約18,000人だという。その目論見の違いが商店街の寂しさの原因なのだろうか?

          
          ※ このように大きなマンションが建っているとはちょっと意外でした。

          
          ※ 4年前に来た時と比べ明らかに寂しくなっていた駅前です。

 あいの里教育大前駅から拓北駅まで住宅街を歩いたが、これといった特色ある光景を見ることはなかった。

          
          ※ JRあいの里教育大前駅の駅前の様子です。

 あいの里地区は札幌市のベッタウンとして位置づけとして開発されたと思われるが、JRで札幌駅まで25分を要するということは、その前後を考えると通勤・通学に最低でも1時間はみなくてはならない。このことがどうなのだろうか?
 また、あいの里地区は冬期間の豪雪地帯としても名高い。
 計画していたように人口が増えてはいないのではないだろうか?
 しかし、これは外から見た素人の見方である。実際はどうなのだろうか?

《フットパスウォーク実施日 ‘12/09/11 距離 約9.5Km》

フットパスウォーク №6 拓北からトンネウス沼 前編

2012-09-12 19:02:01 | フットパスウォーク & トレッキング
 ウォーキングとフットパスウォークの間に大きな違いはない。私の認識では、前者が歩くことを主体とした健康づくりを考えているのに対して、後者は歩くことによって体験できるさまざまなことも楽しみながら歩こう、とする違いかな?と捉えている。この欄ではフットパスと呼称している札幌内外のフットバスコースを巡った体験をレポートする場としたい。 

 太平百合が原地区に設けられた6つのフットパスコースの3コース目である。私はモデルコースを少し外れ、「藍栽培ゆかりの地」碑や「藍の道」など歩いてみた…。またSTART & GOALも少し変えてみた。
 
        
 
 マップに示されたコースはJR拓北駅をスタートしてあいの里教育大駅をゴールとするものだったが、私は車でスタート地点まで行ったこともあり、拓北駅をSTART & GOALとした。

          
          
 拓北駅前は百合が原公園駅前やあいの里教育大駅前と違い広場もなく、住宅が駅近くまで迫っていて北海道の駅らしくないちょっと窮屈なたたずまいだった。
 拓北駅をスタートして、ガイドブックで紹介されている「天然酵母パン 伊久里」の前を通り、拓北小学校のところに出る。拓北小の横からはこのコースの特徴の一つである「あいの里緑道」が始まっていた。(あいの里緑道の考察については後編で) 

          
          ※ 拓北駅の駅前の様子です。やはりベットタウンといった感じです。

          
          ※ ガイドブックで紹介されていた「天然酵母パン 伊久里」の店先です。

          
          ※ 「あいの里緑道」のスタート地点近くに建つ拓北小学校です。
   
          
          ※ 「あいの里緑道」の南側のスタート地点です。

  私は2008年8月に北区のウォーキングコースに設定されていた「あいの里緑道」を一度歩いている。だから4年ぶりの再訪ということになる。
 「あいの里緑道」を500メートルほど北上した後、一度緑道から離れ、「藍栽培ゆかりの地」碑を訪れることにした。
 

 あいの里の住宅街を離れると典型的な郊外の農村風景が広がっていた。
 「藍栽培ゆかりの地」へ向かう途中、一人で笑ってしまうことがあった。
 道路は細く歩道もついていない道路で上水道工事が行われていた。
 見ると道路は水道管を埋めた後仮舗装をしていた。そのこところに業者が丁寧にそのことを示す表示を描いてあった。その文字が「仮装舗」と描かれていた。疑いを知らない私は「ははぁ、専門用語では『仮装舗』と云うんだ。なんて読むんだろう? カソウホとでも読むんだろうか?」などと考えながら歩いていた。
 しばらく進んだところにまた表示があった。そこではちゃんと「仮舗装」となっていた。「なあんだ。単なる間違いかぁ」…。それにしても罪な業者さんである。

          
          ※ これ、思わず笑っちゃいました!!

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 そして間もなく「藍栽培ゆかりの地」というところで「興産社の馬頭観世音」という石碑があった。北区の歴史と文化の八十八選に選ばれている一つである。 

          
          ※ その昔、このあたり一帯を開拓した興産社が建立したという馬頭観世音です。

 そして「藍栽培ゆかりの地」の石碑が立つところに着いた。石碑が立っているところは昔のあいの里地区の中心地だったのだろうか、その他にも「宮西頼母歌碑」、「開拓100周年記念碑」などが立っていた。
 近くには「ペケレット沼」があったのだが私有地のため開放さていないということで残念ながら沼を見ることは叶わなかった。
 

          
          ※ 「藍栽培ゆかりの地」碑ですが、石碑には報恩碑と刻まれていました。

          
          ※ 宮西頼母の歌碑には「チモシーの禾積(ニホ)つみ終えし土手の上石狩川は波立ちて見ゆ」と刻まれていました。

 「藍栽培ゆかりの地」からあいの里の住宅街に向かう道路が「藍の道」とマップには名付けられていたが特に「特徴的なことはないなぁ」と思いながら歩いていたが、道路横に設けられた柵の色が藍色に塗られていることに気が付いた。
 周りは水田、トマト畑などが広がっていた。
 そして私は再び「あいの里緑道」に戻った。 
 
          
          ※ 右側に見える柵が藍色に塗られていました。

          
※ この農産物直売所は「とれた小屋」と称するそうです。

          
          ※ 秋本番間近です。稲がたわわに実っていました。

          
          ※ トマトの露地栽培です。一つ欲しかったけど柵に阻まれて望み絶たれました。

(続きは後編で) 


北海道低山紀行 円山 (案内)

2012-09-11 22:31:06 | 北海道低山紀行 & Other
 我が家の裏庭(?)いやいや我が家の前庭ともいえそうな円山に久しぶりに登った。知人の母娘が登るので案内を、との依頼を受けたのだ。絶好の登山日和で山頂でのおにぎりも美味しかった。 

 円山に登るのを登山と称しては少しおこがましいかもしれないが、小さな山とはいえそれなりに登山気分を味わえる山である。
 知人の奥さまが以前から「一度同行してほしい」と頼まれていた円山登山に先日9月7日に案内しながら登ってきた。

          
          ※ 大師堂口にある案内板を見る母娘です。

 娘さん(と云っても二児のママだが)はタイツにハーフパンツと山ガールファッションである。奥さまはそれなりにおとなしいファッションだったが…。
 コースは大師堂口から上り、動物園口に下りるコースを取った。
 二人はまだ初心者ということで、ゆっくりゆっくり歩を進めた。
 途中、奥さまが木の根に躓き転んで心配したが、事無きを得た。

          
   ※ 円山の登山路にはたくさんの地蔵が並んでいるが、その一つに珍しい花が飾ってあったのでパチリと。          

 途中、1度の小休止を入れ約40分で山頂に着いた。
 きれいに晴れていたこともあり、札幌市内がくっきりと眺めることができ、奥さまは大感激のようだった。
 円山くらいでは弁当を食べる人は見られないのだが、私たちは用意したおにぎりを頬張り、持参したガスストーブでお湯を沸かしコーヒーを楽しんだ。

          
          ※ 山頂から札幌の街並みを見入る母娘です。   

 山頂にはキアゲハが何頭も舞っていた。僅かな時間しか成虫として生きられない蝶にとっては心地よい舞いだったようだ。
 下りは奥さまも余裕が出来てきたとみえ、終始話をしながら円山を下りた。
 僅かな時間だったが、それなりに山の気分を味わえた円山登山だった…。

          
          ※ 奥さまの帽子にアゲハチョウが…。

 それにしても札幌は豊かな自然がごく間近に存在していることを感じさせてくれる。
 円山は我が家から自転車で約10分で大師堂登山口に着く。まるで我が家の前庭にあるような山とも云える。
 その他の山にしても車をちょっと走らせば本格的に登山を楽しめる山がたくさんある。
 もっともっと楽しみたいのだが、熊さんがねぇ…。

【円山 登山データー ※上り 大師堂コース  下り 動物園コース 】
標  高  226m
駐車場  駐車場は特にない?
行  程  登山口→(40分)→山頂
時  間  登山(約40分)、下山(約30分)
登山日   ‘12/09/07