中国では「準生証(出産許可証)」から始まって、「計画生育証」、「初婚初育証」、「節制生育証」…、と中国で生きていくためには多くの証明証が必要とのことだ。その数実に80通あまり!! 中国からの国際交流員の話を聞いた。
※ 最初に映し出されたスライドですが、左の図が証明書類をずらっと並べた図です。
札幌国際プラザには札幌市の国際化を推進することを目的として、アメリカ・ドイツ・中国・ロシア・韓国の5ヶ国からの国際交流員が在籍していて多方面に活躍している。
その活躍の一つとして、彼らのお国柄を紹介する「○○○を知るセミナー」というトークイベントが定期的に開催されている。
9月27日(木)夜に「中国を知るセミナー」が開催された。
講師は中国からやってきた 賀 小雲(ガ ショウウン)さんという20代後半くらいの女性だった。
彼女は中国において一人の人が一生の中で必要な証明書を次々と挙げ紹介してくれた。
それは
◇家庭婚姻関係 24通
◇身分証明関係 12通
◇学習・職業関係 19通
◇移動・旅行関係 7通
◇財産関係 14通
◇その他 4通
これらを合わせると実に80通ということになる。これらの中には私たち日本人でも必要な出生証明とか、身分証明、学生証なども含まれるが、中国独特のものも数多い。
特に家庭婚姻関係に興味深いものがあったので、いくつか紹介してみたい。
※ お話をする講師の賀 小雲さんです。
中国人にとって一番重要な証明書として紹介されたのが「準生証(出産許可証)」というものだった。つまり中国では国が発行するこの証明書がないかぎり出産はできないという。この準生証のないまま生まれてきた子どもは戸籍も、身分証明も発行されず、学校にも行けないということだ。
続いて「計画生育証」といってこれも子どもが生まれる前に申請手続きをしなければならないという。
さらには「初婚初育証」、「節制生育証(避妊証)」、「婚検証」、「流動人口計画生育証」、「出生証」、「一人っ子父母栄光証」と次々と挙げられた。これらは全て中国の一人っ子政策を徹底させるために作られた証明書のようである。
現在は一人っ子政策もやや改善され、農村地区では5年の間を置くと第2子を出産できるように改められたということだ。5年間子どもを産まなかったという証明が「節制生育証(避妊証)」らしい。
その他にも「初婚証」、「離婚証」、「渉外婚姻証明」、「独身証明」、「未婚証」、「新婚培訓(育成訓練)証」、「婚育培訓合格証」などなど…。
いや~、息がつまりそうである。
中国では人間の一生に証明書が付いて回るといった印象である。聴いていた私はウンザリといった感じだったが、話をしている賀さんは淡々と話している印象だった。それはそのことを当たり前のこととして受け止めているということなのだろう。
日本では「国民総背番号制」などということが話題になっているが、そのことをもし導入しようとしたときには、その判断に程度の差こそあれ民意が反映されるシステムになっているが、中国ではそのあたりはどうなっているのだろうか?
※ 最初に映し出されたスライドですが、左の図が証明書類をずらっと並べた図です。
札幌国際プラザには札幌市の国際化を推進することを目的として、アメリカ・ドイツ・中国・ロシア・韓国の5ヶ国からの国際交流員が在籍していて多方面に活躍している。
その活躍の一つとして、彼らのお国柄を紹介する「○○○を知るセミナー」というトークイベントが定期的に開催されている。
9月27日(木)夜に「中国を知るセミナー」が開催された。
講師は中国からやってきた 賀 小雲(ガ ショウウン)さんという20代後半くらいの女性だった。
彼女は中国において一人の人が一生の中で必要な証明書を次々と挙げ紹介してくれた。
それは
◇家庭婚姻関係 24通
◇身分証明関係 12通
◇学習・職業関係 19通
◇移動・旅行関係 7通
◇財産関係 14通
◇その他 4通
これらを合わせると実に80通ということになる。これらの中には私たち日本人でも必要な出生証明とか、身分証明、学生証なども含まれるが、中国独特のものも数多い。
特に家庭婚姻関係に興味深いものがあったので、いくつか紹介してみたい。
※ お話をする講師の賀 小雲さんです。
中国人にとって一番重要な証明書として紹介されたのが「準生証(出産許可証)」というものだった。つまり中国では国が発行するこの証明書がないかぎり出産はできないという。この準生証のないまま生まれてきた子どもは戸籍も、身分証明も発行されず、学校にも行けないということだ。
続いて「計画生育証」といってこれも子どもが生まれる前に申請手続きをしなければならないという。
さらには「初婚初育証」、「節制生育証(避妊証)」、「婚検証」、「流動人口計画生育証」、「出生証」、「一人っ子父母栄光証」と次々と挙げられた。これらは全て中国の一人っ子政策を徹底させるために作られた証明書のようである。
現在は一人っ子政策もやや改善され、農村地区では5年の間を置くと第2子を出産できるように改められたということだ。5年間子どもを産まなかったという証明が「節制生育証(避妊証)」らしい。
その他にも「初婚証」、「離婚証」、「渉外婚姻証明」、「独身証明」、「未婚証」、「新婚培訓(育成訓練)証」、「婚育培訓合格証」などなど…。
いや~、息がつまりそうである。
中国では人間の一生に証明書が付いて回るといった印象である。聴いていた私はウンザリといった感じだったが、話をしている賀さんは淡々と話している印象だった。それはそのことを当たり前のこととして受け止めているということなのだろう。
日本では「国民総背番号制」などということが話題になっているが、そのことをもし導入しようとしたときには、その判断に程度の差こそあれ民意が反映されるシステムになっているが、中国ではそのあたりはどうなっているのだろうか?