田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

大賑わいのオータムフェスト

2014-09-20 22:51:23 | イベント
 札幌の人たちは食へのこだわりが強いのか、あるいは祭り好きが多いのか、会場はどこも人・人・人の波だった。そんな人たちに混じって、私もまた遅ればせながらではあるが食の祭典を楽しんだのだった。 

          

 「さっぽろオータムフェスト2014」が9月14日から28日までの会期で大通公園を会場に開催されている。会期の中盤を迎えた今日、遅ればせながら会場を覗いてみた。
 今日フェストに行ってみようと思ったのは、6丁目の野外ステージで行われているイベントで「まるやまミュージックソン」でその存在を知った「SGBeatle」が出演すると分かり、もう一度彼らの歌声を聴いてみたいと思ったからだった。

 昼食を会場で、ということで12時過ぎに家から歩いて大通公園に向かった。
 フェストは大通公園の11丁目から会場になっていた。そこからもう祭りを楽しむ人たちが飲み物を片手に、さまざまな食べ物を楽しんでいた。
 目移りするほど食物を販売するブースが並んでいる。
 取りあえず野外ステージのある6丁目広場まで行くことにした。

          

 8丁目からは混み具合が一段と激しくなってきた。肩と肩が擦れ合うほどである。それぞれの会場にはテーマがあるようだが、よく分からなかった。
 目的の6丁目広場に着いたが混雑はますますといった感じである。お腹が空いていたのだが何を選んでよいのか、あまりにもその数が多くて迷うばかりだった。
 妻の「ナンが美味しそう」という声にインドカレーを食することにした。
 岩見沢市で出店しているという「BONBAY BLUE」という調理人もスタッフも全てインド人という店だった。
 私がオーダーしたのは、スタッフに勧められた「豚さがりカレー」(700円)と「ナン」(300円)だった。「ナンが…」と言っていた妻は、なんと「新そば」を注文した。なんで?

           

 大混雑の中、幸運にも目の前の人がテーブル席を空けてくれたためゆっくりと味わうことができた。
 「豚さがりカレー & ナン」は満足できる味だった。特にナンは独特の旨味があってお勧めである。

          
      ※ 「BONBAY BLUE」の看板です。たくさん掲示されたメニューから「豚さがりカレー&ナン」をオーダーしました。
          
          
          ※ 私が食した「豚カレー&ナン」です。とても美味しかったですよ!

 それにしても大混雑のオータムフェストだ。
 「石狩まるごとフェスタ」でも感じたのだが、こうした食の祭典はどこでも大盛り上がりのようである。どうして人はこうした食の祭典に群がるのだろうか?
 食へのこだわりがそうさせているのだろうか? あるいは人が集まるお祭り好きが多いということなのか? かく言う私も嬉々として(?)参加しているのだから大きなことは言えないのだが…。
 
          

郷愁を誘う(?)ハーモニカの音色

2014-09-19 23:25:14 | ステージ & エンターテイメント
 ハーモニカというと、我々世代には学校の音楽の時間に吹いた〈吹かされた?〉懐かしい楽器である。今日(19日)の午後、キタラでハーモニカのビッグバンドコンサートを聴いた。 

          
          ※ キタラは写真撮影はもちろんNGだった。しかし、コンサート終了直前に出演者全員が
           ステージに再登場した場面は許されるだろうとカメラを構えたのだが…。これもNG?

 ハーモニカというと、私には幼い頃の微かな思い出がある。
 確か学校に上がる前だったと記憶している。住宅の隣にあった友だちの家に遊びに行ったとき、友だちのお父さんがハーモニカを吹かせてくれた。初めての体験だったが、吹き方によって音色が異なることに興味を抱いた。それ以来、毎日のように友だちの家を訪れて、とうとう簡単な一曲を吹けるようになったとき、友だちのお父さんからとても褒められたことが遠い記憶の中に残っている。その時の曲が何だったかまでは記憶にないのだが…。
 それ以来、学校に入ってからもハーモニカを吹くことは割合得意だった。

 そんな記憶が残るハーモニカのビッグバンドのコンサートがあると友人から誘いを受け、キタラへ出かけた。
 コンサートは、「札幌ハーモニカアンサンブル 第19回定期演奏会」ということだったが、関東から「NHCサロン・ポップス」、「町田・ハーモニカフレンズ」、「湘南ポラリスハーモニー」という3団体が特別出演としてステージに上がった。

 ここでは個々の感想は省き、コンサート全体の印象を記すことにする。
 それぞれの団体は20~30数名の奏者で編成されていた。
 編成の内容は、それぞれの団体で多少異なるものの、1stハーモニカ、2ndハーモニカ、バリトンハーモニカ、バスハーモニカなどからなり、さらに団体によってパーカッション、ピアノなどハーモニカ以外の楽器を加えているところもあった。

 こうした編成のバンドの構造的なハンディは単一楽器での構成のため、どうしても音が平板(単調)になりやすいという点がある。それを克服するためにハーモニカ以外の楽器を導入するのだが…。
 今回のコンサートでも残念ながら、そうした印象を拭うことできなかったように思われる。
 そうした意味では「町田・ハーモニカフレンズ」が平家の落ち武者を題材とした「青葉の笛」という曲で、謡曲を謳い、篠笛を効果的に使用した曲が新鮮に聴こえてきた。

 また、ビッグバンドということだったのだが、楽器の特質上、音量は限られている。各奏者の前にはそれぞれマイクが用意され音量の増幅を図っていたが、いま一つ効果が乏しかったように思われた。
 その中で、「NHCサロン・ポップス」の1曲目に披露された交響曲「フィンランディア」は音量も豊かであり、ハーモニカとその他の楽器もよく融合され、素晴らしい1曲だったように感じられた。

 そして最も印象的だったことは、舞台上も、そして私を含めた聴衆もかなりの年齢に達した方が目立ったことである。(若い方がいなかったわけではないが…)
 私と同世代の人たちが、リタイアした今、昔を懐かしみ再びハーモニカを手にしたということだろうか? また、ハーモニカの音色に郷愁の思いを抱きながら、耳を傾けるために集まったということだろうか?
 もしそうだとしたら、ハーモニカの未来はあまり明るくないようにも思われるのだが…。

札幌国際芸術祭って?

2014-09-18 22:53:26 | イベント
 札幌国際芸術祭って何だ? 一般の我々にはいま一つそのコンセプトが伝わってこないまま、芸術祭は終盤を迎えている。チケットが手元にあったので、会場の一つである札幌芸術の森美術館を覗いてみた。 

 「札幌国際芸術祭」なるものが7月19日から開催されていて、9月28日に閉幕を迎えるという。先日新聞は入場者が30万人を突破したと伝えていたが、それほど盛り上がっているようにも思えないのだが…。

 さて、そのコンセプトだがHPを見ると、次のように説明されていた。「開催テーマは『都市と自然』。これからの都市と自然の共生のあり方を考える国際芸術祭として、世界で活躍する現代アーティストたちが参加し、市内各所で展覧会やパフォーマンスなど、様々なプログラムが展開されます」とある。
 なんだかいま一つ伝わってこないため、私には格別の興味も沸かなかった。
 ところが妻が知人から2枚のチケットを譲り受けてきた。それで「いつか行ってみよう」と思いながらも、今日まで行かずにいたのだが、会期末も近くなりようやく行ってみる気になったということだ。

 札幌芸術の森では、「札幌芸術の森美術館」、「有島武郎旧邸」、「野外美術館」の3ヵ所に参加作品が展示されていた。
 3ヵ所を巡り歩き、私が抱いた印象は「どこが普通の展覧会と違うの?」というのが率直な印象だった。とてもフェスティバル(祭)という印象からは遠い思いがしたのだが…。
 いつくかの作品は写真撮影が可能だったので、それらの作品を紹介してみることにする。

 ◇「FOGSCAPE♯47412(フォグスケープ♯47412)」 中谷芙二子 作 
    美術館に入るなり、担当者から「今から霧が出ます」と告げられた。すると美術館の建物のあちらこちらから霧が噴出してきた。最後には霧で周りが見えなくなるくらい全身が霧に包まれた。担当者から中谷氏はあの北大の雪博士・中谷宇吉郎の娘さんだと聞かされた。なお、中谷氏は世界各地で同様の展示を行っており、♯47412は札幌気象台の国際地点番号を表すもの、とパンプに記されていた。 

          


 ◇「ヴァルト・アウス・ヴァルト(林による林)」 栗林隆 作 
    和紙でできたトンネル状のところを潜り、そこを抜けてみると頭上に写真のような林が広がっているという作品でした。 

          


 ◇「そらみみみそら(mine・札幌)」 宮永愛子 作 
    中央のトロッコは実際に札幌の鉱山で使われていたもので、周りの器はその鉱山から流れる水を混ぜて作ったものと説明書きがありました。 

          


 ◇「ユニカラー」 カールステン・ニコライ 作(ドイツ) 
    私としては最も興味深く観ることができた作品です。巾20mくらいの部屋に映像が流れるのですが、部屋の両端が鏡面となっているため広大な広がりを演出します。その光の色が刻々と変わり、観ている者を飽きさせません。色の変化と同時に音が聞こえたり、振動したりするのも興味を抱かせます。 

          


 ◇「カッコウの巣」 スーザン・フィリップス 作(イギリス) 
    野外美術に展示(?)されていました。と言っても作品は「音」です。写真の林の中にスピーカーが設置されていて、そこから作者自身が歌うスコットランドの古い民謡が流れています。作者は札幌の信号機の音がカッコウの鳴き声であることにヒント得て、カッコウにまつわる曲を展示することにしたそうです。 

          
   

 会場が市内各所とあるように、札幌芸術の森、道立近代美術館をはじめとして、札幌駅前地下歩行空間(チ・カ・ホ)、赤れんが庁舎、モエレ沼公園、札幌市資料館、札幌大通地下ギャラリー500m美術館、なども会場になっているようだ。
 そういえば、赤れんが庁舎を訪れたときに伊福部昭氏(作曲家)の楽譜が展示されている部屋を私も訪れていた。また、赤レンガテラスのオープンのときに、そのプロムナードの端におかれていた意味不明の岩石のようなものも国際芸術祭の参加作品と後から判った。
 と私も分からぬままに参加したり、目にしていた作品があったということになる。
 というように、「国際~」と称したわりにはいま一つ盛り上がりに欠けたフェスティバルではなかったのかなぁ、と私は思ったのだが、はたしてどうなのだろうか?


北海道交響楽団 第76回演奏会

2014-09-17 15:49:18 | ステージ & エンターテイメント
 なんとも味気ないタイトル名であるが、キャッチーなタイトル名が思い浮かばなかった。味気なさも愛嬌と受け取っていただきたい。北海道交響楽団とは1980(昭和55)年発足以来、実に76回の定期演奏会を迎える道内屈指のアマチュアオーケストラである。80名弱の楽団員が奏でる厚みのある演奏を堪能した。 

          
          ※ 演奏を終えた後に聴衆からの拍手を受けるオーケストラを写しました。

 9月13日(土)夕刻、教育文化会館大ホールにて北海道交響楽団の第76回演奏会があり、チケットを譲られたこともあって耳を傾けることができた。

 少し歴史を調べてみると、この交響楽団は作曲家であり、この楽団の常任指揮者を務める川越守氏が中心となって1980(昭和55)年に設立されたということだ。
 川越氏はそれ以前から北大交響楽団の常任指揮者として有名な方のようだ。北大交響楽団では今年の8月、氏の常任指揮者就任60周年を祝う演奏会を開催したという。

          
          ※ 拍手に応える指揮者の川越守氏と第一バイオリンのコンサートマスターの方です。

 さて、演奏の方であるが、当夜のプログラムは次のようになっていた。
  ◇シベリウス/「カレリア」組曲 作品11
  ◇ブリテン/歌曲「ピーター・グライムズ」より 
             4つの海の間奏曲 作品33a
  ◇メンデルスゾーン/交響曲第4番 イ短調 作品90「イタリア」

 最近の私は札響やPMFのオーケストラやアンサンブルを聴く機会も多くなったことから、ついついそれらと比べてしまうところがある。しかし、こちらはレベルもまちまちのアマチュアオーケストラである。比べること自体間違っている。
 改めて北海道交響楽団をアマチュアのオーケストラとして聴いたときに、素晴らしいレベルにあることを実感させてくれる。それぞれが学生時代に研鑽したり、楽団に入団してレベルの向上に努めた方ばかりとみえた。
 80名にも及ばんとする大オーケストラは十分に厚みのある音を届けてくれた。
 
 私はアンケートに次のように記した。
 「シベリウス~フィンランドの雄大な自然が想起されるような演奏だった。 ブリテン~野心的な試みだったのだろうか?決して心地良い音が耳に届いたとは言い難かった。あるいはそれがねらいか? メンデルスゾーン~演奏の最後にもってくるだけ自信に満ちた演奏のように思えた。イタリアの情景を思い浮かべることができた」

  アンコールで演奏したシベリウスの代表曲「フィンランディア」もとても良かった。

 札幌には北海道交響楽団以外にもたくさんのアマチュアオーケストラがあるようだ。互いが研鑽し、切磋琢磨することでレベルの向上が図られれば、私たちのように聴くしか能のない人間にとっても嬉しいかぎりである。

二人の熟達の技を聴く

2014-09-16 21:04:20 | ステージ & エンターテイメント
 「オヤジたちのセプテンバーフェス」は、野球観戦、懇親交流会を経て、最終章の二人の技を聴く会になだれ込んだ。場所はお二人とも良く練習会場に使うというカラオケ店でのご披露となった。聴き応えのある二人の技を楽しんだ。 

 12日付の拙ブログで、「『芸術観賞会』と称した第3部が楽しみである」と記したが、以前から伺っていた二人の技をとうとう聴く機会が巡ってきた。
 その二人の技とは、H氏の民謡の「江差追分」の唄を聴くことと、そしてこれまたH氏のウクレレの演奏を聴くことだった。
 二人ともそれぞれ師匠やプロの先生について数年にわたって技を磨いていると聞いていた。

                  

 「江差追分」のH氏は声出しのための一曲を唸った後、本命の「江差追分」を聴かせてくれた。
 いや、それはもう本格的なものである。ふだんの穏やかな顔つきをしているH氏とは別人のような表情で唸りはじめた。
 私には詳しく分からないが、江差追分はその節の抑揚が独特である。H氏はその抑揚を上手に表現しながら謳い切った。
 氏は19日から江差町で行われる第52回の全国大会に出場するという。H氏は「初出場なので経験を積むためです」と語っていたが、健闘を期待したいと思う。

               

 続いてもう一人のH氏がウクレレを大切そうにケースから出したが、かなり高価そうなウクレレだった(?)。
 氏の場合はソロ演奏ではなく、教室で学ぶ受講生たちとのアンサンブルが主だという。したがってパート演奏を聴くことになったのだが、かなり酔いが回っていたにも関わらず数曲をしっかりと演奏してくれた。
 私もかなり酔いが回っていたため記憶が定かではないのだが、演奏してくれた中に確か「第三の男」だったと思うが、主旋律を細やかな指使いでメロディーラインを弾き切ってくれた。
 氏の場合は既に受講生たちと一緒にステージデビューも果たしているという。
 
 私には分かりかねるが、お二人ともまだまだ伸び代があるように思われる。さらに技を磨かれ、高みを目ざして練磨され、再びその技を聴かせていただく機会が来ることを願いたい。
 二人の姿をうかがい、一つのことを追求することの素晴らしさを教えられた思いだった。


若手が躍進する日本ハムファイターズ

2014-09-15 23:39:30 | スポーツ & スポーツ観戦
 当面の敵となる(クライマックスシリーズで対戦が予想される)オリックスとの3連戦を2勝1敗と勝ち越せたのは大谷、上沢という若手投手の活躍だった。私が観戦した第2戦も若手の浦野投手が健闘したのだが…。 

          
          ※ 若手が躍進するファイターズにあって兄貴分的存在の陽岱鋼選手の試合前のアップの様子です。

 私が久しぶりに観戦した昨日の対オリックス戦(2対7で敗戦)だけを見ると、何ともやりきれない苦い思いだけが残る。しかし、ここは一喜一憂するのではなく、今シーズンのファイターズの戦いぶりを振り返りながら、昨日の試合も振り返ってみたい。

 一緒に観戦したH氏が言う。「今年の栗山采配は、ピッチャーも野手も顔見世興行のオンパレード、打順も日替わりメニュー、良い様な悪い様な?」
 私も正直に言って、あまりにも出場選手が毎日変わったり、打順が固定していなかったりすることに栗山監督への不信感が芽生えていた。
 しかし、良く考えてみると、止むに止まれぬチームの実態からいろいろな選手の可能性を探りながら戦い続けなければならないファイターズ特有のチーム事情があるのだろうと少しは理解した。H氏もこう付け加えている。「若手の育成中という処でしょうか?」と…。

 そうした栗山監督の指揮によって、いつの間にか西川、中島、近藤という若手がレギュラーに定着しつつあったり、投手陣では大谷、上沢、浦野、中村という若手の投手が先発陣に名を連ねるようになったと言えるかもしれない。

 そうした中で、最近売り出し中の若手・近藤選手が昨日の試合、6回裏の無死満塁の逆転の絶好機に三振を喫してしまったのはいただけない。昨日の試合ではこのシーンが試合の行方を決定づけるほどの重要なシーンだった。しかし、そのことは近藤選手自身が一番知っているはずであり、彼の今後の成長の糧となるはずだ。
 好投していた浦野投手が2発の本塁打を喫して敗戦投手となってしまったのは残念だったが、十分に先発投手の役目は果たしていたと思う。

          
          ※ 試合前に女子日本代表の2選手が始球式を行い、その後に稲葉、大谷両選手から花束を受け取りました。

 さて、観戦した全体感想を記すと…。
 一つは多くの友人と一緒に観戦したというのは、私にとって初めてのケースだった。
 スポーツ観戦のほとんどは一人で観戦することが多い私だが、今回のように多くの友人と試合展開をあれこれ語りながら観戦するというのはかなり楽しい観戦方法だと改めて認識した。特にプロ野球の関心度、理解度が近い人たちと語り合いながらの観戦はとても楽しいものである。

 そしてもう一つ、ドームでのスポーツ観戦ということについて…。
 ドームでの観戦は野球にしても、サッカーにしても、寒暖や雨風の影響を受けることなく、快適な環境の中で観戦できるのは大きなメリットである。
 しかし、屋外での観戦に比べると、どうしても生身のスポーツ選手が目の前で戦っているというリアル感に欠けるのを感じてしまうのである。それは自席からの距離が遠いこともあるが、屋根に覆われていることで体育館の中で野球やサッカーを観戦している思いになってしまうのだ。
 これは私たちの世代のように「野球やサッカーは屋外でするもの」と刷り込まれている世代の人間にとってはある種の宿命なのかもしれないが…。

          
          ※ 華やかにショーアップされた試合運行もプロスポーツの特徴の一つです。

 などと思いながら観戦した昨日の日ハム VS オリックス戦だったが、今度は「くつろげマス席(たたみ&ちゃぶ台)」とか、「テーブル付きボックス席」などでお酒と肴を用意して、友人たちとゆっくり寛ぎながら、そして語り合いながら観戦するというのも楽しい観戦方法かもしれない。
 若手が躍進するファイターズに未来を夢見ながら…。

 なお、昨日記した私の勘違いについて、あるいは興味を持たれた方もいたかもしれないが、あまりにもバカバカしい私のボーンヘッドによる勘違いだったので公表を差し控えることにしました。

The Longest Day

2014-09-14 22:06:50 | イベント
 いや~、長い長~い一日だった。朝8時に家を出て、帰宅したのは午後9時半だった。「秋を満喫しよう!オヤジたちのセプテンバーフェス」を企画し、実施主体となった私は今日一日を費やしたのだが、私の勘違いから、私自身を必要以上に徒労させる結果となった…。

           
          ※ 何試合ぶりだろう?稲葉篤紀選手が今日はDHで先発出場した。

 9月12日のブログで予告したように、今日「オヤジたちのセプテンバーフェス」を無事に計画通り終えることができた。
 その中にはちょっとしたハプニングもあったが、予定どおりに日ハム VS オリックス戦を観戦し、某居酒屋で懇親を深め、某カラオケ店で友人たちの極めた芸を堪能することができた。

          
          ※ 稲葉選手の先発出場とあってスタンドは大いに沸いたのだが…。

 そういう意味では満足度の高い例会だったのだが、一つ一つを細かく振り返ると沢山の話題がそこに含まれてくる。
 その一つ一つについては、明日以降のブログに譲ることにするが、まず日ハム VS オリックス戦であるが、今年の日ハムの戦い方を象徴するようなゲームではなかったかと思っている。詳しくは明日綴ってみたいと思うが、勝利を願ってドームに駆け付けた私たちには何ともやりきれない思いを抱かせる試合内容だった。

 続いて懇親交流会は楽しく交歓したのだが、第三部の「芸術観賞会」は企画者当人として、非常に満足させてくれる企画だったと思っている。
 長年にわたって鍛えた技は、思っていた以上に素晴らしく、それを聴いた側も、演じた側も心から満足できたひと時だったのではないか、と感じている。

 セプテンバーフェスの詳細は明日以降に譲るが、意味のある一日だったと思っている。
 私の勘違いを除いては…。

アイヌ民族の悲哀を学ぶ 

2014-09-13 22:02:09 | 講演・講義・フォーラム等
 アイヌ文化は開拓使によって否定されたと講師の岡田氏は指摘する。また、北千島で狩猟生活を送っていたアイヌたちは明治政府の思惑によって住む地を転々とさせられるなど翻弄された歴史があると講師の麓氏は指摘した。アイヌ民族が辿った悲哀の歴史を学んだ。 

 少し期日が経ってしまったが、アイヌ文化振興・研究推進機構が主催する「アイヌ文化普及啓発セミナー」の後期講座が8月25・26日と開講され、受講する機会を得た。
 講座は25日が「道内の大学生がアイヌ民族の文化・歴史を学ぶ意義」と題して、岡田路明苫小牧駒澤大学国際文化学部教授が講師を務めた。
 26日は「千島列島のアイヌ民族史」と題して、麓慎一新潟大学教育学部教授がお話された。

 岡田氏は冒頭、文化は時代に合わせて変化し続けるものであるとした。ところが、アイヌ文化は明治以降の和人の流入によって、アイヌ文化として変化ができなくなったという。変化できなくなったどころか、明治政府の開拓使の手によってアイヌ文化は否定されたと指摘した。
 文化を否定することは、その文化で生きる人々を否定することであるとし、そのことでアイヌ民族は人として生きる誇りを持てなくなった、と岡田氏は分析する。

 異文化を理解すること、このことは現代を生きる人々にとって必要不可欠な資質だという。
 そして異文化を理解するためには、氏は「教育」が大切であると主張する。
 氏は自らの主張の実践の場として苫小牧駒澤大学でアイヌ文化を教えているという。
 氏の話はまだまだ多岐に渡ったのだが、紙巾のこともありこのくらいと止めることにする。

            

 新潟大学の麓氏は長い間、千島列島のアイヌの歴史を研究しているという。
 氏の主な研究範囲は日本とロシアが明治2(1875)年「千島樺太交換条約」を締結した後のアイヌ民族の歴史がその研究範囲である。
 氏の研究によると、交換条約が締結され千島列島が日本の領土と確定した後、時の明治政府は千島列島の北(シュムシュ島、ホロムシロ島)に居住していたアイヌ人を現在の北方四島にあたるエトロフ島、シコタン島への移住を勧めたという。その理由はアイヌ人たちがロシアの影響(特にロシア正教)を強く受けていることに対する警戒感からだった。
 半ば強引に移住させられたアイヌ人たちに日本の仏教に帰依するような慰撫政策をとるのだが、一度ロシア正教を信じたアイヌの人たちを改宗させることは難しく、失敗に終わった。それはやがてアイヌ人たちの帰島へと繋がり、ほとんどのアイヌ人は元々居住していた島に帰ったという。

 千島列島のアイヌ民族史も先の岡田氏の講義と通底するところがあると思うのだが、明治政府のある種強引な施策の数々は、全て後から北海道や千島列島にやってきた和人の立場からのものであり、アイヌの人たちの思いや願いをほとんど顧みないものであったようだ。
 そのことに対し、敢えて私たちの祖先である和人の立場を擁護するとすれば、時代がそうした時代であったということは言えそうだ。世界の先住民族が同じような苦汁を舐めている事実がある。
 しかし、だからといってそうした施策が許されていいわけがない。そうした過去を謙虚に振り返り、真摯に反省することが子孫である我々には求められているのだと思う。
 アイヌの人たちの悲哀を学んだ貴重な二日間だった。

オヤジたちのセプテンバーフェス

2014-09-12 15:09:14 | イベント
 正式名は「秋を楽しもう!オヤジたちのセプテンバーフェス」と称するのだが、我ながらなかなかのネーミングだと一人悦に入っている。しかし、なんてことはない。たった四人にまで減ってしまった私たちのグループの9月例会の企画書名なのである。 

 6年前に10人弱で始まった同年代のグループ「オヤジの仲間づくり21の会」だが、一人減り、二人減りしながらも、息長くお付き合い(活動)が続けられてきた。今やその数も四人まで減ってしまい風前の灯状態なのだが、どっこいしぶとく生き残り、ささやかながら活動を継続している。
                  
 9月例会の幹事役が私に回ってきた。
 いつもの例会は多分に教養的な内容が大半を占めるのだが、享楽的志向の強い私である。これまでとちょっと趣向を変えてプロスポーツ観戦を提案した。幸いにして賛同を得たので、当初は低迷するコンドーレに喝を入れようとコンサドーレ戦観戦を企画したのだが、会員の都合が合わず、日本ハム戦の観戦とした。

                 


 ここで私の企画好きで、面白がり屋のスイッチが入った。
 プロ野球を観戦したなら、それを肴に交流したいなぁ。
 さらには、私たちにとっては念願でもある、二人の会員の技を披露してもらう機会を作りたいなぁ、との思いが私の中を駆け巡った。その結果生まれた企画が次のとおりである。

             

  秋を満喫しよう!オヤジたちのセプテンバーフェス(抜粋)

◆日 時  9月14日(日)12時~21時
◆会 場  札幌ドーム、某居酒屋、某カラオケ店
◆内 容  スポーツの秋を満喫しよう! プロ野球   日ハム VS オリックス戦観戦
        食欲の秋を満喫しよう!   懇親交流会  飲み、食べ、語る会
        芸術の秋を満喫しよう!   芸術観賞会  江差追分朗唱、ウクレレ演奏

             

という企画が出来上がった。私としては特に「芸術観賞会」と称した第3部が楽しみである。ご両人ともかなりの年数を費やし獲得した技を一度聞いてみたいと以前から願っていたことがようやく実現する。
 来る14日「オヤジたちのセプテンバーフェス」を心の底から満喫したいと思っている。

大雨特別警報が発令された中で

2014-09-11 17:26:01 | 環境 & 自然 & 観察会
 時計は現在15時を回ったところです。私は今、豊平川に架かる南19条大橋に来ております。今日の早朝から降った雨の影響によって川幅いっぱい土砂を含んだ黄土色の川水が勢いよく流れています。しかし、河原では散歩やジョギングをする人たちも見え、橋の上から見るかぎりでは、ふだんの雨が降った後と大きな変わりはないように見えます。以上現場から中継しました。 

          
          ※ 南19条大橋から豊平川上流を眺めた様子です。

         
 昨夜中、鳴り渡った雷には驚いた。
 しかし、その割には私が住んでいる地域の降雨量はそれほどではなかった。
 ところが、朝起きてニュースを見ると、豊平川の上流にあたる南区近辺では支流の厚別川が氾濫し、道路が冠水したり、一部住宅が浸水したりという被害が出たという。

 いったい豊平川はどうなっているのか、気になったので膝のリハビリも兼ねて自転車で豊平川に向かった。
 リハビリを兼ねていたので少し遠回りをしながら向かったのだが、豊平川に至る手前の中島公園の中を流れる鴨々川がある。それほど川幅が広くない川だから、さぞかしかなりの水が流れているだろうと思ったのだが、「あれっ?」水がまったくないように見えた。
 見間違いかと、自転車を止めて見直したがやはり水が流れていなかった?
 「?」と思い、近くにいた若者に尋ねた。「最近の鴨々川はこうして水がないんですか?」、するとその若者が「いや、私も不思議に思って見ていたんです。いつもは水が流れていました」と…。
 ははぁ~ん、どうやら豊平川から取水している堰を止めたのでは、予想した。

          
          ※ まったく水が見えない鴨々川を見たときは驚きました。

 そして南19条大橋まで行って豊平川を眺めてみた。
 その状況はリード文のとおりである。大雨の最盛期が本日未明で、それからおよそ半日が経過していたので、その勢いにも翳りが見えていた頃かもしれなかった。

           
       ※ 南19条大橋から下流を見たところです。ある程度の水深があるのか、見た目には変わりがありません。

 南19条大橋から幌平橋に向かって河原を行ってみた。散歩やジョギングをしている人がいたり、河岸のコンクリートのところで佇む人がいたり、とふだんに近い河原の様子がそこにはあった。
 すると、そこに「創成川取水樋門」と書かれた堰があった。そこの堰は予想どおり閉じられていた。大雨が鴨々川に流入することを阻止する措置をとったようだ。(鴨々川はやがて創成川に通じている)

          
          ※ 「創成川取水樋門」と写真のようにしっかりと閉じられていました。

          
          ※ 幌平橋の袂です。流れ着いた流木のようなものが見えます。

          
          ※ 幌平橋の下流の様子ですが、流れる水が逆巻いてます。

 大雨特別警報は本日夕方までに全てが解除されたようだが、雨の予報が消えたわけではない。橋などが崩壊した地域、地盤が緩んでいる地域などはまだまだ安心はできない。

          
          ※ 「創成川取水樋門」に近い鴨々川の上流の様子ですが、水がまったく見えません。