きのう夜の山形新聞のオンラインニュースに、最上小国川の穴あきダムに関する小国川漁協の総代会の様子が割と詳しく掲載されていました。見出しは、「最上小国川ダム、小国川漁協が受け入れ」というもの。
(撮影はきょうの午前9時過ぎです。)
(カメラのレンズに雨滴がついてしまったようです。)
総代会は非公開で行われたそうです。 委任状も含め 110人 が出席し、決を採るまでの間に7人が退席したため 103人 での無記名投票を行った結果、賛成57票、反対46票という結果だったとのこと。
特別案件扱いにすれば3分の2以上の賛成が必要らしいのですが、過半数で可決したということは、今回の議案は特別扱いする案件ではなかったという判断をしたということになりますか。
それは理事会としてというか新しい高橋組合長派としては、特別案件扱いにしたら3分の2以上の賛成は難しいだろうという判断をして、過半数で可決したいという目論みが成功したということになるのか。
57割る103は55.3%、103の3分の2は69人(68.7人)であり、とても3分の2以上の賛成は無理な状況だったということになりますか。
でも、これですべてが決着したわけではなく、今後漁協としては山形県とダム工事に伴う漁業権補償に関する協議を行うことになります。
山形県が提示した補償案は、再び総代会に議案として提出されることになり、その場合は、漁業権に関する事項となるため、総代の半分以上が出席して、その出席者の3分の2以上の多数による議決が必要となるとのこと。 ここにまだわずかな可能性が残されていると言っていいかどうか。
なんにしても、総代会でダムを容認するという流れができてしまえば、悲しいかな人間の性としてはそういう流れに引きずられてしまう、もう仕方がないという考えに覆われてしまいます。
ましてやこれからは現実的な金額の問題となります。金額の多寡にに一喜一憂し、あからさまな条件闘争みたいなことになりかねません。
(このところの雨続きのため、カタツムリはたくさん歩きだしていますが、なめくじも這い出していました。)
その先はどうなるか、一時的には漁協も潤い、県としても1,2年は必死になって漁協を支援するでしょうから、数年は持ちこたえるでしょう。
ではあっても肝心の小国川が、そこに棲む魚が、特に鮎が少なくなって来ればもう駄目です。釣り人は現金です。鮎が釣れなければ釣り人は来ません、すっかり見放されます。そして長期低落という泥沼に嵌ってThe End
(カラスは雨にも強いですね。雨に強そうなのはカラスとツバメかな。トンビはどこかに行ってしまったみたいに飛んでいません。すずめは見ていて気の毒な感じですし。)
小国川が、小国川漁協が不振となれば、山形県全体の内水面漁業も大きな痛手を受けることになり、山形県の社会経済にもそれなりに大きな影響を与えるのではないでしょうか。
(クルミは少しずつ大きく実っています。)
赤倉温泉の経済効果をはるかに凌ぐおおきなマイナス経済効果となってしまうことでしょう。
(我が家の3つ目の小さなテッセンです)
明るい未来は感じられません。 きのうきょうの強い雨は涙雨、みちのくの悔し涙であり、悲しい涙でもあります。
ごきげんよう