鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

見たか、薩摩!

2015-03-23 15:48:49 | 思いつくまま

 はじめにお知らせです。 去年の11月から旧市立病院でも数週間にわたり撮影されたテレビドラマ「松本清張 黒い画集ー草ー」が3月25日水曜日に放送されます。

 もっとも仙台では見られません。そのうち在仙の民放テレビで放送してくれることを待ち望むだけです。 テレビ東京開局50周年記念 を飾る最後のテレビドラマです。

 丁度仙台市立病院が新しいところへ引っ越したばかりで、使われなくなった旧市立病院を借り切っての撮影はそれなりに楽しかったですね。外は寒かったけど、中は暖房が効いていたし。

 3月25日の午後9時からの放送です。 視聴が可能な方はぜひご覧ください。剛力彩芽、村上弘明等が出演しています。

 県内で撮影されたフジテレビのドラマ「女医 倉石祥子4」はいつ放送されるのでしょうか。こちらは県内でも見られる(仙台放送か)ので楽しみです。片平なぎさ、小池鉄平等がでています。

 でも一番”トラ”として出て見て楽しかったのはやはり去年の夏の「海街ダイアリー」ですね。美人ばかり揃いましたから。 綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、成瀬すずだったか。

    

                          

     

 寒いです。きのうまではもう春本番も間近かなとさえ思えたのに、一気に冬に逆戻りです。 これが三寒四温でしょうか。 暖かい天気と寒い天気が交互にやってきて、暖かさが勝ち、桜が咲き、そして夏になる。 ちょっと気が早いか。

          

  

 午前中の河原は風が冷たく、マフラーが欲しいくらいでした。そして午後になると何となんとナント雪が舞いはじまるではないですか。 一時止んだかなと思ったのですが、外を見ると屋根瓦はすでに白くなっているじゃありませんか。

  

 タイヤ交換はまだ早いと天気予報で何度か言っていましたが、やはりその通りのようです。もう少しの辛抱ですね。

   

 

 春の選抜高校野球、予想通り仙台育英学園は勝ちました。 相手はあの薩摩の神村学園です。何ともすごい恐れ多いような名前の学校ですが、そういう地名があるのでしょうか。 

 しかもその得点、何となんとナント12点です。 よくもまあ取りに取ったりです。 そこまでしなくてもと思わないでもないくらいです。 しかも神村学園は無得点です。結局は完封してしまいました。 育英のピッチャーは結構荒れていたのですが、何とか投げ切ったようです。

 神村学園には恨みつらみは全くございません。ございませんが、薩摩と聞けば絶対に負けられない!と思わずにいられません。 だから勝ってよかった。 大差で勝ってよかった。 完膚なきまでに打ち勝ってよかった。 完封して勝ってよかった。

 みちのくの人間として、奥羽越列藩同盟にすむ人間として薩長には負けるわけには行かないのです。 こういう機会をとらえて、ことあらばギャフンと言わせなければならないのです。  積年の恨みつらみを晴らさなければなりません。

 この拙いブログの愛読者ならばnewoneが薩長に対してどう思っているか、どんな言動を繰り出してきているかお分かりかと思います。 似非官軍に賊軍とされ、その後も薩長の思うがままに振り回されてきた、虐げられてきた恨みは晴らさでおくべきか! みちのくの人間としてたかだか150年前の屈辱を忘れるわけにはいきません。

 歳と共にこういう感情は強くなってきました。みちのく人としての血が流れているのだなとしみじみ思います。 そう強く思わせるように仕向けたのは他ならぬ長州の安倍ですが。

 今読んでいる本で気付かされたことがあります。newoneのこの薩長に対する感情というものはこういうものかと、ハタと納得した本があります。    (敬称:略)

       「日本戦後史論」です。① 

 この若手政治学者白井聡の本を読んだことがありますか。 今どきこんな若手の政治学者が出てきたことに敬意を表する次第です。 頭が切れる、よく戦後を分析したなと思わせてくれたのはこの本です。

      ②  ””全国民必読””の本です。

 今の日本の政治状況、社会状況から日米関係についてこれでいいのか?このままでいいのか?と真剣に考えている人は是非とも読むべき本です。 1700円+8%でちょっと高いかなと思うかもしれませんが、内容は遥かにそれを上回っています。 太田出版です。

 ちょっと話がずれてしまいました。 白井聡について書こうとしているのではありません。①の相棒の内田樹です。 内田が①の本の中で面白いことを言っていたのです。彼の本を読むようになったのは、この本を読んでからですね。

  ③  この本を手にとってから興味が出てきました。

 次に読んだのがこれです。

    ④   出版は④のほうが先ですが。

 ①の「日本戦後史論」のなかで内田は白井を相手に縦横無尽に語っていますが、その中でこんなことを言っていました。

 『戊辰戦争から敗戦まで、帝国政府は東北のコントロールに失敗してきました。今でも失敗し続けている。僕(=内田)は四代前が庄内藩、三代前が会津藩という濃密に東北人の血筋ですから、家族の中に流れていた反権力・反中央の暗い情念は実感としてわかるのんです。父や伯父たちに取り憑いていた「東北の人間はこの世の中では決して浮かび上がれない」という虚無感僕の世代まで無言のうちに伝わっていましたから。でも、そのルサンチマンが戦争を駆動していったという仮説はうかつには口に出せない。そんなことを言ったら、東北人に対する国民の憎しみを掻き立てることになるし、明治維新以来の中央政府による東北差別を逆に正当化することにもなりかねない。現に、戦後も福島原発事故処理に至るまで、東北はつねに中央から見捨てられ続けてくるわけです。』 (P 47-48)

 『(藩の意識は)東北が強いですよ。敗軍のルサンチマンは深いですよ。自分たちは賊軍の末裔だから、どんなに努力しても社会的上昇の機会が制約されているのだということは、東北人のベースにあるのです。原敬が奥羽越列藩同盟の藩士の最初の宰相ですけれど、彼の号は「一山」です。「白河以北一山百文」という東北の無価値を侮った俗諺からから採ったのです。原がついに爵位を受けずに「平民宰相」と言われたのは、別にデモクラティックな立場からそうしたのではなく、薩長政府からの爵位など受け取れるかという敗軍の意地だったのです。』 (P 54)

 そのほかにも一杯発言していますが、とっても面白い発想です。私のうやむやなものがはっきりとなってくるような、そうなのか、そうなのだと納得できる発言なのです。

 

 やはり本は読まなければだめですね。ハウツー本もいいけれど、反知性主義の蔓延る現代だからこそきちんとした本を発見し読んでいかないと。発見するためには時の権力に迎合するようでは最初からアウトです。 政治権力と一体となっている、政府広報と化しているような新聞やテレビを見ているようでは問題外です。 権力は隠します。嘘をつきます、そう思うことが前提です。

 政治権力やマスコミの力に一方的に従うのではなく、まずは疑ってみる。本当にそうなのか??何か隠していないか??常日頃からそういう批判精神を養っておかなければなりません。 でもこれは難しいです。 忍耐力が必要です。 常にアンテナを張っていないといけないし、情報に流されるのではなく、いわば時代と孤独な格闘をするつもりの覚悟が必要なのかもしれません。情報があり過ぎるというのは、逆にある意味恐いことですよね。

 そのようには思うのですが、実際はなかなかそのようには行っていないのが偽らない現状です、正直に言えば。  お恥ずかしい次第です。 偉そうなことは言えません。

 

 いつしか雪は止み、屋根瓦の雪も消えているようです。


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