昨日鈴鹿サーキットで開催された、F1日本グランプリ。
「煙草を止めて、その貯金で現地観戦する」というプランが崩れ去った私は、自宅で16時から地上波のTV放送を愉しんだ。
22周目。シケイン手前でアウトから抜こうとしたマッサと、ハミルトンがまたしても接触!セーフティーカー導入のキッカケを作ってしまう。
ハミルトンは天性の速さを持つドライバーだが、今年は接触が多く、とっちらかったレースが多い。摩耗の早いピレリタイヤと、彼のドライビングスタイルのと相性が悪いのだろう。
それにしても・・・ハミルトンはデビュー当時よりも、ドライビングが荒くなったように思われる。マンセルみたいで面白いといえば面白いのだが・・・
優勝は、マクラーレンのバトン。1.160秒差でフェラーリのアロンソが続き、フェテルは2.041秒差で3位フィニッシュ。ラスト数周は、3台とも無理をせずに、順位キープでフィニッシュしようとしていたようだ。
今季3勝目のバトン。タイヤマネジメントの上手さで、シーズン後半は同僚ハミルトンを寄せ付けない活躍。あらためて、敬服である。
いつの間にか2位のポジションを得たアロンソ。したたかさが光る。
そして、無難に走って3位表彰台。そして残り4戦を残し、ワールドチャンピオンを決めたフェテル。
鈴鹿のコースではマクラーレンのマシンの方が合っていたようなのだが、予選でPPを決めたフェテルの鬼神の走りは、凄かった。
決勝でも、前2台をオーバーテイクしてくれた方が観ている側としては面白かったのだが・・・あえてそうしなかったところが、この24歳の若者の冷静さである。おそらくハミルトンが同じ立場だったら、きっと仕掛けていたことだろう。
幼いころのヒーローだったマイケル・シューマッハを、後ろに従えてのチャンプ獲得。
いやあ、フェテルは凄い。アロンソ・ハミルトン・バトン等そうそうたるメンバーを相手にして、この圧勝なのだから。
マシンの力だけで彼が勝っているわけではないことは、同僚ウェバーの成績を見れば、一目瞭然である。ウェバーだって、かつて予選では、同僚のニコ・ロズベルグをも寄せ付けない速さを誇っていたのだから。
7番グリッドからのスタートで、大いに期待させてくれた小林可夢偉クンだったが・・・
スタートミス&ピット戦略の失敗で、惜しくも入賞ならず。
だが、今シーズンはあと4戦も残っている。まだまだ私を楽しませてほしい。