サンデイ・アフタヌーン。妻との協議が調い、夫妻でラーメンランチ。
妻のリクエストは「さがみ屋の麺が食べたい!」との1点。
そこで、私がチョイスしたお店が、この「ラーメン道」であった。
11時30分、開店と同時に入店。
メニューは、非常に多彩である。正油ベースが、なんと9品!
加えて、味噌ベースが、5品。
さらには、塩&とんこつベース・・・
「冷しラーメン」や、「かけラーメン」等々、充実のラインナップである。
大いに逡巡しつつ、我々夫妻がオーダーしたのは、「金・土・日曜日のみ限定3食」の「黒いラーメン」(750円)であった。
この日、開店と同時に、限定3食のうち2食が、我々夫妻の胃袋に収まることと相成ったのである。ご、御免。
11時35分、それはスピーディに目前に。まるでイカスミのようなその黒さに、私は武者震いした。
油膜が熱を封じ込め、まったく湯気が立たないその姿が、これまた緊張感をそそる。
しっかりと熱く、ぴっちぴちの元気の良さの、その麺!
シコシコ感とツルツル感がハイレベルで調和し、ベリーナイスの私好みである。
その黒いスープは、そこはかとなく焙煎テイストの「たまり醤油」味であった。
これは、「チャーシューの焼き汁」がベースになっているとのこと。
いわゆるブラックペパーを効かせた「富山ブラック」や「あいの里ブラック」とは趣きを異にするものである。
辛さよりもむしろ甘さを感じる、シャキシャキ感に富んだ、白髪ねぎ。
しなやかな噛みごたえの、メンマ。
道産豚の肩ロースを使用したという、そのチャーシューが、これまた上質だ。
そのお肉は、割としっかりとした歯応えを残すモノで、そこはかとなくスモーキー。
チャーシューのタレは、開店以来「継ぎ足し・継ぎ足し」で使っている、秘伝のモノだという。
11時45分。完食&完飲いたしました。
ここのラーメンは、化学調味料を一切使っていないという、いわゆる「無化調」である。
無化調のラーメンというと、個人的体験では「気の抜けたビールのような」物足りなさを感じることが多かった。
だが、ココのラーメンは違う。様々なテイストが練り込められており、むしろ濃厚さを感じるくらいだ。
多種多様なメニューを用意しながらも、「基本的に価格が750円一本」というところも、これまた見逃せないチャームポイント。
実に感銘した。ココは、通わなければいけないであろう。次回は「道みそラーメン」を食してみたい。